学生のあなたへ
最近学生の方からの質問メールを多く受けるようになりました。その中でも多い内容が「何から手をつけたら
良いのか分からない」とか「一般の就職活動とどのように両立させるべきか」などです。私も新卒で現在の
ヨーロッパ系航空会社に入りましたから、皆さんが抱える疑問や不安は理解できているつもりです。
そこでここではそんな学生のみなさんにちょっとしたガイドラインをご紹介しようと思います。
スチュワーデスになりたいと思っている皆さんの中には「●●航空のSWになりたい」と思っている方と、単純に
「SWになりたい」と思っている方の2種類に分類されます。まず私がみなさんにお願いしたい事は、志望する
航空会社を決定する事です。1社に決定するのは難しいでしょうから数社でも結構です。高校・大学の受験と
同じく、志望を決定できたほうが断然合格率は違ってきます。航空会社毎に求められている人材は異なるわけ
ですからそれらの対策も全く異なってくるわけです。もっと抽象的に日系・外資系とか、日系・アジア系・欧州系・
アメリカ系といった志望の分類でも当面は構いません。
日系の受験の特徴としては、一般企業への就職活動との共通点が多いということ。日系である以上、求めている
人材は一般企業とある程度似通っているわけです。資格としての英語力もある程度は必要ですが、メインと
なるのは筆記試験と面接です。筆記試験の対策としてはスチュワーデスマガジンの巻末にある問題集や、その他
発売されているSW問題集などが有効です。その他一般の就職活動用のSPI問題集も有効です。日系のSW受験
対策の書籍は多く見かけられるのでそれらを利用し対策をねってください。
アジア系の航空会社もある程度日系企業に似ていて、若い女性を採用するのが特徴です。キャセイ航空では
実質上年齢制限は無くなっていますが、基本的に若い女性という傾向は変わりません。
欧州系・アメリカ系では若い女性よりも、マチュアな大人の女性が求められています。そして何よりも高い英語力が
求められるのが特徴です。英検なら準1級以上、TOEICなら730点以上といったところでしょうか。ですから欧米の
航空会社を志願する場合はとりあえず英語力の向上から始めてください。そして知らず知らずのうちに体から
にじみ出ている学生気分・学生っぽい雰囲気からはやく脱皮してエレガントな大人の女性を心掛けることが極めて
重要です。
私が学生の頃心掛けたのは、外出着はなるべく可愛い服装はさけるようにして、きちんとお化粧をしたうえスーツ
スカートしかもタイト系のものを着て人に見られている状況を作り出し、大人としてのマナー、品格を自分なりに形
成していきました。
次に重要なのは企業研究などの下準備。既卒で仕事を持ちながらSWを目指す人たちにとって一番の
課題なのは時間のかかる企業研究・下準備です。学生のうちは持て余すほどの時間のあるのが普通ですから、
せっかくのアドバンテージを活かさない手はありません。また学校にはインターネットを利用できるパソコンが
提供されていることが多いので、混み合わない昼間にインターネットを利用して企業情報を集めたり、私のページや
その他のSW関連ホームページを利用して情報を集めてみるのも手です。
下準備と一言で言うととても漠然としていますが、航空会社の研究であれば最低でもSWマガジンの「ワールド・
エアライン・グラフティ」程度は完全に自分のものにしておかないと面接の際などに自分が苦労します。その知識
から自分がその航空会社に対してどのような印象を受けているかなどの意見をまとめる事を忘れずに。新卒者は
既卒者や経験者に比べて詰めがアマイ(経験がないのですから当然なのですが…)ので、各種SW業界研究の
書籍などを参考にしていろいろと研究してみてください。
新卒でSWを目指す上で大きな問題となってくるのは、SW以外の就職先のオプション。SWという業界はご存知の
通り倍率が高く、必ずしも努力だけで合格切符を手にすることができるわけではありません。そのため、大学・
短大の就職部の人たちの中にはSW志願者を快く思わない人もいます。私の大学では、就職部がSW志願者を
どうにかして一般企業に就職させようとしていました。
いくらSWになりたいと思ってもなかなかなれないのが現実。ですから必ず一般の就職活動の手は抜かないように
してください。私も大学3年生の9月から一般の就職活動とSW志望を両立させて行い、一般企業2社からも内定を
もらっていました。就職部の人たちが恐れているのは、SW志望にとらわれすぎて一般の就職活動の手を抜いて
就職できないことなのです。
最近に限らずよく耳にするのが入社後にすぐ辞めてしまう人の話。理由はどんなものであれ、せっかく苦労して
スチュワーデスになったのにすぐ辞めてしまうのはもったいない話です。
その原因としてありがちなのが人間関係・キツイ仕事・健康問題・夢と現実とのギャップ…のようです。SW業界に
限らず上下関係や同期の中での人間関係はつきものです。「厳しい先輩はやはり多い」というのは間違いのない
事実であると言えるでしょう。
キツイ仕事というのは全くその通りですね。昔の話ではありますが、私も現在の会社に入社して3ヶ月で8kgも
痩せてしまいましたから…。国際線を飛んでいるとどうしても時差の問題から睡眠と食生活が不規則になります。
以前に比べて1機あたりの乗務員数も減ってきており私たち一人一人にかかってくる労力も増えてきています。
健康問題は上記のキツイ仕事にも関係しているほかに、日系航空会社の契約制にも大きく起因しています。
私ははっきりと調査したわけではないのである程度の誤解があるかもしれませんが、日系の航空会社の
契約社員の勤務成績(国際線移行や正社員移行に大きく関係)評価では欠勤数(病欠)もカウントされると
いうのです。私の会社でもやたらと病欠が多ければ肩たたきが無いわけではないのですが、基本的には
病欠は病欠として勤務成績には影響しません。しかし日系の契約社員の場合はこれが直接勤務成績に
なるために熱があっても無理して乗務している人が多いと聞きます。熱があって乗務して何もなければ
よいのでしょうが、何か緊急事態があった場合の対応や、あるいは風をひきながらの乗務が原因で航空性の
中耳炎になったら大変です。実際にこれが原因で航空性中耳炎になって辞めてゆく人もいるとのことですが…。
結局のところ私が皆さんにはっきりと断言できることは「SWの仕事は夢だけではやってゆけない」ということです。
良いところばかりでなく、あえてネガティヴな部分にも目を向けて業界研究を進めて行くことをおすすめします。
高校生の方は「高校生のあなたへ」のページも参照してみてください。
無限に時間のある学生時代。悔いを残さぬように楽しみ、楽しい未来を過ごしましょうよ!
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