Q&Aコーナー


読者の方から寄せられる質問の中から、特に多いものをご紹介します。更新の都度
量が増えてゆく予定です。


Q1.
外資系航空会社のスチュワーデスは経験者ばかりと聞いておりますが、実際のところ
どんなバックグラウンドの方がいらっしゃいますか?

A.1
確かに経験者が多いのは事実ですが、みんなが経験者というわけではありませんのでご安心を!
私どもヨーロッパ系の航空会社においては、日系・アジア系の航空会社からの移籍組が多いように
思われます。日系・アジア系ともにスケジュールに余裕の無い忙しい生活や、厳しい上下関係などに
嫌気が差して、私生活・フライトスケジュールに余裕のあるヨーロッパ系に移ってこられるようです。
他社からの移籍組のほかに、グランドホステスやその他地上職からの転職者もおりますし、OLなどからの
転職者もたくさんいます。
航空会社に限らず、外資系企業(外国企業)は、教育を行って将来的に使える人材をつくりあげてゆくことよりも、
すでに力のあり、実践力となるマチュアな女性を求めています。この傾向は欧州系に特に強くあらわれています。
実践力となるからSW経験者を採用しているわけではなく、人間的にもサービス従事者的にも、そしてSWという
ものに対する考えをしっかり持っている人間を採用すると、自然とSW経験者が多くなるのが事実のようです。


Q2.
エールフランスやルフトハンザなどを志願する上で、最初からフランス語やドイツ語は堪能でなければ
いけないのでしょうか?

A2.
こういった会社を志願する上でその国の言葉ができるに越したことはないのは事実です。これらの会社では
ほとんどのコミュニケーションがその母国語で行われていますから、最終的にはその言葉がわからないと
自分が苦労することになります。
しかし、志願の段階から堪能である必要はありません。全くわからないのでは困りますが、仏検3級や
独検3級程度の素養がある程度で十分だと思います。
留学経験があって英語がアメリカ人のようにペラペラに話せる人が意気揚揚と航空会社を受験して、
どこも受からなかったという話をよく耳にします。どの会社も日本人乗務員に日本的な心を持ってサービスする
ことを望んでいるわけですから、いくら語学が堪能であっても「日本人らしさ」を忘れてしまっている人は
敬遠されがちであることを覚えておいてください。究極的に航空会社が合否の参考にするのは
あなた自身の「あなたらしさ」なわけです。マチュアな女性を目指して自分を磨いてみてください。


Q3.
大学・短大に入学したばかりです。SWを志願する上で今から何をやっておけば良いですか?
A3.
入学したばかりでしたら、実際に受験するまでに1年なり3年の時間があるわけですから、いろいろな
準備に時間がさけるわけです。
日系・外資系ともにある程度の英語力を求めてきますから、早めに英語力向上に力を注ぐのは得策です。
英語を学ぶ上では、英検よりもTOEICやTOEFL形式の学習をおすすめします。何と言っても英検は
単語・暗記中心の日本の英語学習をそのまま検定にしたようなものですから、航空会社を受験する(特に
外資系)上であんな単語・暗記中心の英語学習で英語運用力がつくとは思えません。日系の航空会社や
日本の一般企業においてはまだまだ英検が力を持っており、TOEICはまだまだマイナーな存在ですから
英検の資格も同時に持っていることは当然望ましい姿です。
その他に、航空業界・志望航空会社の研究をすることや、あなたなりの航空業界に対する意見、あなたの思う
理想のSW像などの意見をまとめてゆくことも必要です。実際の面接では、深く突っ込んだ内容での
質問がなされますから、あなた自身のしっかりした意見を持っていなければ的確な反応ができません。
外資系の場合はこれらすべての突っ込んだ質問がほとんどの場合英語でなされるわけですから、前述の
英語運用力とともに、しっかりしたあなたの意見が必要になります。


Q4.
会社があわずに1ヶ月でやめてしまいました。履歴書にはこれも記入しなければいけませんか?
A4.
ご自分がこれを書くと不利であると思われるのなら、必ずしも記入する必要はありません。しかし、卒業後の
数ヶ月のブランクについて面接官に突っ込まれる可能性があることは認識しておいてください。ですから、
人によってはこういったことを履歴書に記入してしまって、それを面接の際の自己アピールでうまく使って
しまう人もいますし、履歴書には記入しないにしろ、そのことを突っ込まれた際の対応やそれをうまく利用して
面接官の耳をこちらに向かわせるような準備をしておくなどの、何らかの対応は必要です。


Q5.
スクールにはどんな人が通ってきているのですか?
A5.
私の通っていたスクールに関しては、学生よりもOLの方や日系・アジア系の現役SWの方が多かったことを
記憶しています。私の通っていたスクールは外資系に強いという評判の東京のあるスクールでしたから、
こういった構成になっていたのではないでしょうか。実際に、日系やアジア系に強いあるいは合格者が多い
スクールには学生(大学・短大)が多いようです。関西にあるある有名なスクールの校長は、外資系に強いとか
日系に強いとかいった偏ったスクールは良くないとSWマガジン上で広告に書いていましたが、それは難しい
ことです。スクールごとに教え方・方向性も異なりますし、合格者たちからのフィードバックもあるわけですから、
どちらに強いというのは存在するはずです。前述のその関西のスクールは、確かに日系とそれに似た傾向の
アジア系には強いという印象は受けますが、アメリカ系・ヨーロッパ系には強くない印象を受けます。このスクール
出身の友達の話から、非常にしっかりした教育をしているのは事実ですから、日系の会社を目指すのなら
こういったスクールを選ぶと良いでしょう。スクールを選ぶ際には、そこの授業が志望する航空会社の形式に
あっているかを熟考する必要があります。いい値段しますからね・・・。


Q6.
日系航空会社の契約SWは収入が少なくて1人暮しは厳しいと聞きましたが、外資系の航空会社の
場合はどうでしょうか?

A6.
収入に関しては会社ごと、地域ごと、日本ベースか現地ベースかによって異なりますので一概には言えません。
私たちのようなヨーロッパベースの場合は、乗務時間が平均65時間で収入が手取り30−35万円程度です。
会社によっては、完全出来高制で1本乗務するといくらというところもあります。一般に現地ベースの場合は
お金に困ることは無いようです。日本ベースの場合は、物価が高いために結構厳しい生活をしている人も
いるようです。私の友人が言うには、「アメリカ系の会社はお給料はあまり良くない」そうです。
でも、単純に収入が多いか少ないかで計れないのがこの業界です。というのは、あるアジア系の航空会社では
お給料はとても良い代わりにフライトスケジュールがとても大変で、2年ぐらいでスケジュールの楽な欧州系の
会社に移籍する人が多いのだそうです。同じ乗務時間あるいは同じマイレージ数でも、短距離・中距離フライトが
多ければ休日数は減ってくるわけです。私の場合はフライトは月に3本か、多くて4本です。休日数は平均で
16・17日でしょうか。志望する会社を選ぶ際には、単純な憧れだけでなく現実もよく見極める必要があります。
あとから後悔しないためにも・・・。


Q7.
私は既婚28歳のSW未経験者です。私にも今からSWになるチャンスはありますか?
A7.
28歳で既婚者となると選択が少なくなってしまいますが、まだまだチャンスはあります。既婚者であれば、
当然日本ベースでなくてはなりません。年齢・既婚・日本ベースという3つの条件で調べると、KLMオランダ航空、
ノースウエスト航空のIFSR、ブリティッシュ・エアウェイズ、そしてユナイテッド航空がこれらに当てはまります。
人物が優秀であればちゃんと採用してくれますから、年齢・既婚ということであきらめないでくださいね。


Q8.
筆記試験対策はどのようにしたら良いでしょうか?
A8.
日系・外資系航空会社ともに筆記試験はバカにできません。国語の分野では私の大嫌いな文学史が頻出ですし、
業界柄でしょうか地理の出題割合が多いように感じます。
まず私がおすすめする対策としては、スチュワーデスマガジンの後ろのほうにある問題集を解くことです。もし定期
購読されているのでしたら、毎月これらの問題を解くだけでも効果は大きいはずです。同様に、イカロス出版から
出ている問題集も効果が高いでしょう。
その他に一般的な試験対策をするのでしたら、学生の就職活動用のSPI問題集をおすすめします。季節に
よっては店頭に無いときもありますが、発見したら是非購入して解いてみてください。


Q9.
スチュワーデスを志願するにあたって、普段から心掛けておいたほうが良いことはありますか?
A9.
まず重要なことは力(りき)みすぎないことです。力みすぎると余計な心配ばかりしてしまい緊張がひどくなります。
緊張がひどくなるほど心配は増えるものですし、緊張しすぎれば本番での失敗も増えるでしょうから、まさに
悪循環です。気合がなさすぎるのでは困りますが、程よい気合と緊張で準備に励んでください。
次に重要なのは、試験・面接の本番に自信を持って臨めるように可能な限り最高の準備をすることです。
この中には企業研究も御国研究も入るわけですし、プレッシャーインタビューで突っ込まれやすい要素(会社を
数ヶ月で辞めた過去がある場合など)がある場合は、それらに対する質問に的確な応答ができるように前もって
考えておくことも含まれます。「何を聞かれてもOK!何でも聞いてください!」という状態で臨めたほうが気分は
楽ですし、失敗しにくくなります。
そして最後に忘れてはならないのが、歩き方・立ち振る舞い・普段の何気ないしぐさ等を意識して上品と言うか
エレガントにするよう心掛けることです。学生の方は特にこの点に注意してください。学生時代は気付かないうちに
下品な行動やエレガントではないことが習慣になっていることがあります。エレガントでマチュアな女性が
求められるスチュワーデスでは、これは大きなチェックポイントになっています。
通常、面接室の入り口のドアから受験者の椅子は離して置いてありますが、それは受験者の歩き方を
見るためにわざと離してあるのです。同時に体形(出尻・猫背・O脚など)もチェックされています。
それはともかく、普段から女性らしいエレガントさを意識して生活すれば、大きな効果があらわれることは
必至です。


Q10.
私の身長は158cmです。募集が出るたびに身長制限にひっかかり悔しい思いをしています。身長制限が
160cmの場合、158cmの私はダメでしょうか?

A10.
身長制限に対するスタンスは航空会社ごとに異なります。2cm程度足りない場合でも人物が優秀な場合は採用の
対象にするといった柔軟な会社もありますし、1cmでも基準に満たない場合は選考から除外するような会社も
あります。これは年齢制限にも同様のことが言えます。ですからとりあえず書類を送ってみた方が良いでしょう。
ただし、極端に身長が足りない場合はあきらめなくてはいけません。エアバス機やダグラス機は身長が高い
体形のクルー用にできているので165cmのクルーでもつらいんです。保安基準もありますし・・・。
裸眼視力制限がある場合やビザ・永住権保持者の制限がある場合は、それに対する柔軟性はほとんど
ありません。視力制限は保安基準から出ている場合がほとんどですし、ビザ・永住権に関しては国の
移民法などの法律に起因するわけですから、こんな場合はやけっぱちになって書類を送るのは名案では
ありません。


Q11.
スチュワーデス業界では上下関係が厳しいと聞きますが、実際はどうですか?
A11.
上下関係に関しては航空会社ごとに異なるようです。日系企業では日本人らしいいやらしい上下関係はあるよう
ですし、シンガポール航空では日系以上に上下関係がややこしく、軍隊並みと形容される事があります。私のいる
この欧州系の会社ではそれほどうるさい上下関係はありません。ただし、空港・ホテル間のバスの乗る順番や
下っ端の乗務員が荷物の個数チェック・荷物番をするなどといった基本的なことはあります。


Q12.
身長が155cmでも受けられる航空会社はありますか?
A12.
最近は身長制限が下がってきたとはいえ、158cm以下の方が応募できる会社は限られてきます。まず有名な
ところからいくとノースウエスト航空のIFSRには身長制限はありません。正式な客室乗務員というよりは
機内通訳というスタンスをとっているためだと思われます。IFSRは一般に通常のサービスは行わずに機内通訳
業務や日本食・日本茶サービスの補助などを行います。1998年に120名の大量採用を行いましたが、
2000年早々に再び募集がありました。今回は今までとは異なり、通常の航空会社募集と同じく書類を
送付し、書類選考が行われる形態でした。その他詳しくはノースウエスト航空の日本語ホームページに
かかれていることが多いですからチェックしてみると良いでしょう。ちなみにNWの日本語ホームページに
リンクがありますのでご利用ください。
次にあげられるのはエア・インディアです。現在日本人の採用を行っている会社の中で最も低い身長制限を
提示しているのがこの会社で154.5cm制限となっています。小柄なインド人の国民性を反映しているものと
思われますが、機内の作りやサイズが他社と同じ機材を使っているならば154.5cmの身長だと苦労すると
思います。大きなお世話かもしれませんが…。ただしこの会社はほとんど採用活動を行わないので本命に
するのは難しいかも。
そしてダークホース的な存在なのが中日本エアラインサービス(NAL)です。同社はオランダ製のフォッカー50
というターボプロップ機を運航しているコミュータ会社。現在では路線数も増えて名古屋以外を起点とする
フライトにも進出しています。全日空と名鉄の出資です。
以上3社が私の思いつく会社です。特にNWは欠員採用とはいえ、もともと大所帯である以上ある程度の採用は
期待できると思います。


Q13.
現在大学1年生ですが留学はしたほうが良いでしょうか?
A13.
私は留学は必ずしも必要ないと思っています。実際、私は語学研修・ホームステイ・留学…は一切して
いませんし、私の周りの欧州系日本人SWの中には留学未経験者が多いようです。統計的に見てUAや
NWのようなアメリカ系の航空会社には留学経験者が多いようですが、ヨーロッパ系やアジア系に関しては
「留学が有利である」という仮定は成り立っていないと思います。
留学の利点としては、言語に慣れる事ができる点や外国語を話す環境に慣れる事ができる点、あるいは
西洋の文化に対して理解が生まれる点がありますが、それ以上の悪い点があるのは隠せない事実です。
というのは、例えばアメリカに留学したとして、アメリカナイズされてしまい日本人の心を失ってしまう人が
多い点。実は私の知り合いで某アメリカ系航空会社のアメリカにあるオフィスで働いている人がいるのですが、
彼によると彼の会社の日本人乗務員の評判がかなり悪いというのです。それも日本人乗客からの評判が
かなり悪いと。日本人の顔をしていて、日本語を話す日本人なのに態度もサービスもアメリカ人クルーと同じ。
日本人の心を忘れてしまっているのではないかとのクレームが多く寄せられるそうです。本社サイドでは、
これが日本ベースの日本人乗務員の追加採用を躊躇させている1要因になっているというのです。
私達は言葉がわからずに苦労する日本人乗客のケアをするためにわざわざ雇われるわけですから、
乗客からこのようなクレームを受けるようでは失格です。
以前からSWマガジンにもよく書かれていましたが、アメリカナイズあるいはイギリスナイズ
(というのかしら…)というかウエスタナイズされた留学経験者は敬遠されるというのは事実です。
こういった悪い点を十分理解した上で留学をされるのであればそれは有意義な物となるはずです。


Q14.
スチュワーデスについての研究をはじめたいのですがどのような書籍が参考になりますか?
A14.
単純にスチュワーデスという職業について調べるのでしたら、やはりまずはAIR STAGE(旧スチュワーデス
マガジン)に目を通すのが良いでしょう。ただしこの本ではネガティヴな情報は意図的に避けていますので
本音の情報収集は難しいかもしれません。もう一歩踏み込んだ研究をするのであれば、同じくイカロス出版から
出ている「スチュワーデスになる本」が適当だと思います。日系航空会社版と外資系航空会社版の2種類が
ありますが、どちらも役に立つよい資料だと思います。ただしこの本もSWマガジンの記事の系列ですから
ネガティヴな情報は記載されていません。
もしどうしてもネガティヴな情報が知りたければクルーネット(リンク集のページからリンクあり)の掲示板を
利用するか、あるいは私に質問をいただくしか方法がありません。


Q15.
基礎英語力を養う上でおすすめのテキストはありますか?
A15.
世の中にはさまざまな英語学習法がありますが、言語学の言語習得が専攻の私が思うには、臨界期
(思春期)を過ぎた私たちには文法に裏付けされた英語学習が必要だと考えています。ですから私は
まず基礎文法から入ることをおすすめします。
基礎文法をまとめた参考書といえば大学受験用の参考書を思い出すのですが、その中でも特に
おすすめなのが東進スクールという東京の予備校の書籍部門が全国的に発売している、
 新・英語をもう一度最初から 江藤正明著 株式会社ナガセ版(東進ブックス)
という本です。私が塾の講師をしている頃からバイブル的に携帯していたもので、要点が効果的に
まとめられたとてもよい参考書です。このページの高校生の読者の方にとっては大学受験の助けにも
なることでしょう。私が持っているものは少し古いバージョンなのですが、鮮やかな緑と白の表紙で
価格は税込みで1100円となっています。
この参考書をマスターした方は次にTOEICを目標とした文法学習を始めましょう。日頃からアルクという
出版社から出ているTOEICシリーズをおすすめしているのですが、その中でも私がぜひ
おすすめしたいのが、
 TOEIC800点シリーズ TOEIC文法特訓プログラム 白野伊津夫著 アルク版
です。TOEICに出題される文法事項・単語というのは日本の受験や英検に出題されるような
ネイティヴも間違えるような問題ではありません。じっくりと学習してゆけばちゃーんと効果は現れます。
特にこの本に出てくる文法事項はビジネス・乗務中にもよく使う文法事項ばかりです。
これら2冊の本はきっとあなたの英語学習の良いパートナーになってくれると思います。


Q.16
どうしてもスチュワーデスになりたいんです!!! やっぱり専門学校やスチュワーデススクールに通わないと
いけないんでしょうか?
A.16
私の個人的意見からすると、必ずしもこの類の学校に通う必要はないと思っています。確かにこういった
スクールに通えばそれなりの知識もつくでしょうし、一生懸命に頑張っている人たちを目の当たりにすることで
自分の甘さを感じることもあるかも知れません。スクールにいる人たちは良き相談相手でありライバルでも
あるわけです。切磋琢磨してお互いを高められるメリットはあると思います。ただし、スクールに通えば安心と
思ってしまう人が多いのも事実で、スクールに通いながらも自分でさまざまな研究をしていろいろと努力を
しないと大失敗をすることになりかねません。よく月刊エアステージ(旧称スチュワーデスマガジン)誌上などの
合格者体験記で「話し方がわざとらしい」とか「面接官が目の前にいるのに青年の主張をするかのように
大声で話していた」あるいは「自己PRなどを一生懸命考えて暗記してきたようだが、途中で詰まってしまって
もう一度最初からやらせて欲しいと面接官に頼み込んでいた」などという記載があるかと思いますが、これらは
スクールに通って中途半端に知識を得たためにおきた副作用であると思います。どんなにスクールに
通ったとしても、やはり自分自身で行う準備は必要ですから、そんな意味では必ずしもスクールは必要では
ないかも…、と思うのです。ライバルの雰囲気を見たりするのならば、航空業界就職セミナーのようなものでも
十分だとと思いますしね。

もしスクールに通おうと思っても、世の中に一体どんなスクールがあるのかがわからないと自分にあった
スクール選びはできませんのでまずはスチュワーデススクールというものを分類してみることにしましょう。
私が知る限りでは大きく2つに分けることができます。まず1つは、半年・1年・2年などの長期間のもので、
航空業界で働く上でのさまざまな知識や心掛け、スチュワーデスやグランドホステスなどになるための
総合教育をするようなスクールで、どちらかと言うと専門学校的な要素の強いもの。2つ目に分類されるのが、
比較的短期間のクラスが多くて応募書類の書き方や面接の特訓などを行うもので、スチュワーデス予備校と
言えるようなスクール。一概には言えませんが、前者のような専門学校的なスクールからはどちらかと言うと
日系航空会社やグランドホステスになる人が多いように見えるのに対して、後者のような予備校的な
スクールからは外資系の合格者が多いように見えます。どちらにしても学費が目が飛び出すほど高いのが
普通ですから、本当に通う必要があるのかを熟考してから探してみると良いでしょう。


Q.17
スチュワーデス、フライトアテンダント、キャビンアテンダント、キャビンクルー、呼称がいっぱいあるけれど…?
A.17
以前は多くの航空会社でスチュワーデス・スチュワードというのが正式名称だったのですが、日本でも
雇均法などの影響もあって現在では正式名称としてこれらを使用している日系航空会社はないようです。
それでも世界的にこの客室乗務員を指す単語としてはスチュワーデス・スチュワードが広く認識されて
いますので私のホームページやこのメールマガジンではこの呼称のままにさせていただいています。
さて、航空会社によって客室乗務員の正式名称が決まっており、英文・和文の応募書類を作成する際の
OBJECTIVE・希望職種の欄にはその会社での乗務員の正式名称を書く必要があります。
フライトアテンダント(FA)というのが英語でも最も通じやすい言葉ということでこれを正式名称にしている
会社は少なくありませんし、日系の会社のいくつかや外資系の一部でキャビンアテンダント(CA)を正式名称に
している会社もあります。あまり色気なくキャビンクルーが正式名称の会社もあります。フランス語系の
国などではフランス語でオテスというのが正式名称の会社もありますが、この場合は英語ではエア・ホステスと
言い換えている場合もあります。これらは調べてみるしかないので応募前にホームページや書籍などで
調べておく必要があります。


Q.18
以前「飛行機の乗務資格」というのを耳にしたことがあるのですが…?
A.18
パイロットが決まった機種しか操縦しないのと同じで、客室乗務員にも機種ごとの免許とまではいかないものの
乗務資格というものがあります。皆さんが知っている旅客機はいくつぐらいあるでしょうか?ボーイングでも
727・737・747・757・767・777と6機種、旧ダグラス機ではDC-8・DC-9シリーズ(MD80シリーズ含む)・DC-10・
MD-11、ロッキードトライスター、エアバスもA300・A310・A320シリーズ・A330/340とこれだけでもいくつの
機種が出ましたか?さらに上記の飛行機でもB747の旧型機とB747-400(通称ダッシュ400)とでは構造は
違いますし、同じB747の旧型機でも国内線用の機材と国際線用の機材では装備が全く異なるのです。
会社によって機材の分類は違ってきますが、通常乗務員は3機種ほどの乗務資格を取得することができ、
それぞれ別な訓練を受けることになるのです。以前雑誌で読んだのですが、キャセイパシフィック航空(香港)の
場合は日本人乗務員は日本線を含むキャセイの全ての路線に乗務するようで、どの路線に乗務するのかは
その乗務員の機種資格次第であると書かれていました。B747の資格は全員が持っているのだと思いますが、
B777の資格を持っていない人は当然この機種が就航しているフライトには乗務できないわけです。

なぜ乗務資格が必要かというと、飛行機は機種ごとに保安装備も違っており備品の位置も全く違うからなのです。
例えばドアをひとつとっても、B747とA340とMD-11のドアは構造も全く違いますし開け方さえも違うのです。
MD-11は自動ドアですしね。例えばB747(ジャンボ機)の前から3つ目のドア(主翼の上)は貨物・燃料・乗客を
積んだ状態で地上で開けてしまうともう2度と閉まらなくなってしまいます。貨物・燃料の重みで胴体が
変形しているのでまるで立て付けの悪いドアのように閉まらないのです。閉めるためには燃料を抜いて貨物を
降ろさなくてはいけません。飛行機にはさまざまな機種ごとの特徴や保安装備品があるので、乗務員は
それぞれの機種ごとのエキスパートでなければならないのです。ちなみに初めての訓練のときに、
「このジャンボ機のドア3を万が一間違って開けてしまったらクビになるかも」と教官に脅されました…。


Q.19
日系航空会社の新卒SW採用面接に行く予定ですが、実際に今どんな準備をしたら良いのか分かりません。
また、当日の洋服選びや髪型・メークなどはどのようにしたら良いのでしょうか???
A.19
日系航空会社も一般の日本の企業であっても最初の面接はファーストインプレッションチェックといった感じの
面接で、主に第一印象をチェックされるものであると考えて構いません。SWというのは航空会社の最前線で
接客をする仕事ですから第一印象はとても重要なポイントになってきます。どんなに素敵な人材で美人であっても
妙に暗い印象ではこの面接を通過できない場合はあります。多くの外資系航空会社とは異なり日系大手の
多くの場合は応募者のほとんどがこの第一次面接に進むことができるシステムをとっているのでこの面接は
外資系で言うところの書類選考に近いものがあると認識できます。ちなみに日系航空会社の場合は
会社説明会という名前で説明会があって、その後すぐに第一次面接に突入したり、さらに筆記試験まで
あったりすることがありますのでこの点は肝に銘じておいてください。以前から「説明会だけのつもりで
行ったのに実は一次面接があった!!!」という声を聞きますので…。
今からの準備としては、今回は新卒採用とのことで受験者は学生ばかりですから、あなたも学生のアルバイト
面接に行くような甘さは切り捨てて、面接でのマナーや話し方についての参考書などでも書店で買って
最終確認に入った方が良いでしょう。当然ながら受験する航空会社の基礎知識は学んでおかなくては
いけませんよ。JALの正式名称は「ニホンコウクウ」ではなくて確か「ニッポンコウクウカブシキガイシャ」
だったように記憶していますし、全日空は当然「全日本空輸」の省略形であることなどは最低限知らないと
相手の会社に失礼です。国内線ではJAL/ANAと3文字で省略しますが、一般にこの世界では会社名は
2文字コードに省略しますので、JALはJL、ANAはNH(日本ヘリコプター航空時代の名残)というのも知って
おいて頂きたいですね。

さてさて、当日の服装・メークについてですが、新卒の採用ということでそれほどファッションにこだわりすぎる
必要はないと思います。少なくともわざわざ新しいスーツを購入する必要はないと私は考えています。
リクルートスーツに定番の白色の開襟シャツという人が多いと思いますが、面接官に対するファースト
インプレッションの面からすると、スーツスカートはボディコン系のものが好ましく当然タイトミニスカートで
ストッキングは薄いもので生足に見えるようにするのがよいでしょう。
ただ、メークに関してはここ数年流行っているナチュラルメークやヌードカラーを利用したメークはNGです。
今現在で必ずしも真紅の口紅ということはないにしても、面接官は40・50代の年代であることを考えて
多くの人から受け入れられるメークを心掛けてください。特に新卒採用の場合は、フレッシュさ・清潔感が
感じられるメーク・服装をするのが良いでしょう。
髪型に関してはさまざまな意見があるので一概には言えないのですが、私はSWが乗務の時にするような
髪型で行くのが良いと思っていますので、まとめ髪やシニヨンは清潔感があって良いと思いますし、
まとめない場合であればお辞儀をしたり体を動かすたびに髪が前に落ちてそれを手でかきあげることの
ないようにセットする必要があります。食事を扱う仕事である以上清潔さには十分気をつけなくては
いけないですから、そのサービス中に髪を触ることなど極力避けなくてはいけません。男女問わず髪を
かきあげる動作や髪を触ることは面接中は望ましくありません。


Q.20
私は日系大手の航空会社の国際線スチュワーデスになりたいと思っています。JAL/ANAでは
一体どのようにスチュワーデスを国際線部門と国内線部門に振り分けているのでしょうか?
A.20
この質問は多くの方からいただく「よくある質問」なのですが、JALとANAとでは過程が少し違うようです。
これまでのケースでゆくならば、JALの場合は入社後全員が国内線配属になりその後2年前後経過した
段階で業務成績や適性を踏まえて国際線に移行するパターンのようです。
一方ANAの場合はこれまでは最初から国際線配属・国内線配属と分かれ訓練の長さも違っていたようです。
当然国際線配属の方が訓練は長いですが…。ちなみにこのANAの場合、応募書類に国際線・国内線という
希望を書くのですが、もちろんこの希望が叶う場合が多いのは当然としても、何故か国際線希望で
国内線配属になる人も少なくないようですしその逆パターンもあるようです。これが単に定員の問題なのか
それとも面接中の面接官の印象なのかはケースごとに異なるとしても、とりあえずこれまでのANAは希望が
出せ、入社時から配属が異なるということになります。
ただし2001年のANAの募集時の要項の居住地の欄には東京に関しては「羽田空港まで・・・」という記述しか
なかったため、今後はJALのように最初は全員国内線配属になるのかそれとも今回がたまたま国内線要員の
募集であったのかはわかりません。

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