クルー搭乗前
私達の仕事はショウアップと呼ばれるチェックインから始まります。まず空港に着くと私達は空港内の
会社に行って、コンピューターの端末上でチェックインを行います。会社によって異なりますが
これが出発時刻の2時間30分前から1時間30分前の間です。 この端末を使って
フライトの乗客数・乗客インフォメーション・機材・駐機場番号・そして乗務員編成を
チェックします。
日系航空会社と異なり外資系航空会社ではグループ制は無いので毎回違うクルーと
フライトするのです。
乗客インフォメーションには車椅子の客・UM(無添乗の子供)・特別食・VIPなどなど
数え切れない程の情報が表示されます。 機材と駐機場は良くチェックしておかないとどの飛行機に
乗れば良いのかが分からなくなってしまいます。
機材によって特性があったりするので私はメモ帳を
作っています。「ドア3の左トイレ壊れやすい。」という具合に。
そして問題は乗務員。
メンバーの構成はもちろんのこと、名前を覚えるのが大変だしとっても重要。
乗客搭乗前
そして機材に到着。早く着いた時には機内を歩き回ってチェック! しばらくするとブリーフィングが
始まります。自分の担当場所が発表されて、フライトインフォメーションが
発表されます。
乗客数なんかもちゃーんとメモをしておかないといけません。あと飛行時間もね。
みんなその際に
あいさつとキス?!をして顔と名前を一致させます。ちゃんと名前を覚えないで、"Excuse
me."って
言ってると、"My
name is not Excuse Me!!!"なんて言われちゃうかも!これ要注意です。
ブリーフィング終了後はそれぞれ持ち場に戻り保安器具のチェック、機内の安全チェックを行い、その後
それぞれの仕事に分かれます。新聞のカートを用意する人、日本・アメリカ入国書類が搭載されて
いるかを
チェックする人、トイレにトイレットウォーター(コロン類)やトイレットペーパーの
スペアを運ぶ人…。
ギャレーの担当者はギャレーで数回ある全ての食事のトレー数・ホットミールの数を
数えます。
そうこうしている間に、「乗客搭乗3分前」なんてアナウンスがチーフからあります。
みな化粧を直したり、
ローヒールから5センチヒールの靴に履き替えたりして、今までのドタバタが嘘の
ように皆さんご存知の
スチュワーデスの顔に変身するのです。
ドアクローズまで
お客様の搭乗開始です。飛行機の入り口でお迎えをする担当や、機内の担当ドアサイドでお迎えする
場合などがあります。但し、搭乗の間もただニコニコしてスマイルしているわけではなく、
不審者がいないか?とか体調の悪そうなお客様はいらっしゃらないか?とか小さなお子様連れの
お客様は…
といった具合に眼を光らせています。搭乗が終わりに近づくと頭上の棚のふたを閉め
キャビンを見て回り、
もし小さな子供がいた場合はギャレーからおもちゃや塗り絵セットの
ようなものを持って行きます。
離陸前
そして新聞のサービスを開始。新聞を配りながら自分の担当エリアの乗客の雰囲気などをよーく研究。
飛行機がトーイングカーに押されてちょっと動いたかなというぐらいで、チーフから
"Doors mode in flight (automatic) condition, and report
please."
とのアナウンスが入ります。但し、チーフが搭乗歓迎のPAアナウンスをしている時などは
ドアモードチェンジのアナウンスが入らなくても、飛行機が動き出した段階で自分からドアモードを
変えなければいけません。 ちなみにドアモードとは、
flight
(automatic) になっているとドアを開ける動作をすると避難用の 滑り台が自動的に膨らむ状態。
parking
(manual)の時は、ドアを開ければただ普通にドアが開く状態です。
さて、新聞が終了するとあまった新聞を片付けて、使ったミニカートを定位置に戻します。
そして離陸前のキャビンチェック。リクライニングしている席は無いか?テーブルはOKか?とか、
シートベルトはちゃーんと締まっているかとか、電子機器を使っている人はいないか等…。
離陸後
順調な飛行の際は離陸後約3分で仕事が始まります。エコノミークラスのサービスをご紹介します。
まずは毛布とイヤーホンの配布。その後はアペリティフ(飲みもの)に続いて温かい食事のサービス。
この後は会社によって異なりますが、多くの場合免税品の販売が続きます。東京線の場合は
良く売れるので2時間程度は時間がかかります。それとオーバーラップしてテレビ・映画の上映。
私達は免税終了後に交代で食事と休憩をとります。
ところで皆さん飛行機には乗務員用のベッドルームがあるってご存知でしたか?
機体中央部の地下(貨物室の一部)や機体最後部の2階にあったりしますが、乗務員にならない限り
そこに入ることは無いので関係者以外には知られていません。ベッドが5〜7人分もあるので
結構広い空間なんですよ。
映画の間も当番の乗務員は飲みものを持って機内を回ったり、トイレの掃除をしたり、
コールで呼ばれたりと
大忙し!!!乗務員の数が半分になっちゃうんだから大変なはずです。
1本目の映画が終了する頃休憩をとっていたクルーが起きてきて、おやつ・アイスクリーム・
サンドウィッチ等のサービスを行います。ひとつのサービスとして行う会社と、
オン・デマンドで行う会社、
バスケットを持って回る会社などに分かれます。
そして2本目の映画が始まり別なグループが休憩に。
到着2時間前には軽食のサービスを行います。実はこの頃になると機内のドリンクに欠品が出始めます。
「お願い!トマトジュースやグレープフルーツジュースを頼まないで!」
と心の中で祈りつつキャビンへ。大抵不幸にも誰かがトマトジュースを頼むと連鎖的にみんなが
トマトジュースを頼むの。トマトジュースが足りなくて困っている時に
「トマトジュースでいいわっ!!!」とか言われると顔では微笑みながらも
「で」じゃなくて「トマトジュースをって言えー!!!」って思ったりもする…。
クルーも疲れてキレやすくなっているものです。
サービスが終わるとそれからは時間との戦い。毛布・イヤーホンやその他の物を回収して
キャビンを綺麗にして、着陸前のチェックをして…。
もうすぐ仕事も終了。
着陸後
絶対いるんです!誘導路を走行中に席から立ち上がる方が。クルーはみんな目を光らせています。
ゲートまでタキシングしている間に1度・2度停止することってあるんですよ。
でもこの時が乗客立ち上がりタイムなので超要注意です。
ゲートに着く寸前に例のドアモード変更のアナウンスが入るわけです。
そして降機。疲れていますが、精一杯の笑顔でお見送りします。
「終わり良ければ全て良し」って言いますからね…。
あとはキャビン・ギャレーのチェックをして仕事は終わり。
ギャレー担当や免税担当などの場合は、着陸までに保税品(ミニチュアボトルやワイン等の酒類等)の
本数を数えて書類を作ったり、免税の売上や在庫の書類を作ったりとまだまだ上記のほかにも
仕事はいっぱいあります。いろいろな仕事があって、常に責任のある仕事が任されるのが
この仕事の良い点であると思います。
そして滞在ホテルへ。