| トンデモ入試問題英語長文編(1) 次に引用したのは某大学の2000年度入試問題です ( ア ) that large mammals different from any known living species inhabit Loch Ness, the largest fresh water lake in Great Britain. Many people claim to have seen these creatures and some have even photographed them. Scientists, however, remain skeptical, refusing to believe that descendants of the great plesiosaurs could have survived to the present day. But Loch Ness is not the only place where such creatures have been observed.. (ア)に適当なものを入れよ
訳は大体次のようになります。 ---------------------------訳-------------------- 「知られているどんな生物の種とも異なっている巨大な哺乳類が,英国最大の淡水湖であるネス湖に住んでいるいるのではないかと,数百年もの間噂されてきた。多くの人々がその生物を見たと主張し、写真に撮ったという人さえもいる。 しかしながら科学者達は懐疑的であり、巨大なプレシオサウルスの子孫が今日まで生き延びているとは信じようとしない。しかしネス湖だけがこのような生物が目撃された場所というわけではない。」 ---------------------------訳終了----------------- ここで述べられているのは、有名なネッシーのことである。ネス湖の怪物であるから、ネッシーと名づけられた。しかし残念ながらこのネッシーについてはその元になった写真を撮影したと主張した人が死ぬ前に捏造を認めている。この後にさらに文は続いていて、アフリカのムベンベとか、カナダのオゴポゴ、など未知の生物について述べられている。 そんな怪しい題材の話ではなくてまともな題材の英文のがいくらでもありそうなのにと思ってしまうかもしれない。 また面白いと思う人もいるかもしれない。 しかし問題なのは、そんなことではない。この下線部のmammalと言う語である。mammalは「哺乳類」である。プレシオサウルスは恐竜である。日本名は首長竜という。恐竜が哺乳類?それともプレシオサウルスの子孫は進化して哺乳類になってしまったのか? 生物を選択している受験生がこの文章を読んだらどう思っただろうか、思わずわらってしまっただろうか。もしこれが英語試験ではなく生物の試験であるとしたら、大問題になっているであろう。英語の問題なのだから、生物の話として間違っていてもいいのではないかという意見もあるかもしれないが、私はその意見には賛成できない。文章を理解していくという過程では常識的な判断力というのはが何よりも大事だから、常識に反している箇所があればもしかしたら自分の読み間違えかも知れないと思って読み直すであろう。英語の読解力がある生徒であればあるほど、そういうことになるだろう。反面教師として考えるならば、もしかしたら、英語で書いてあるからといって鵜呑みにしてはいけませんという、教訓がこめられているのかな。。 こんな英文を選んだ試験問題作成者はなかなかいいと思う。本当につまらない入試の英文が多い中でこの文を選んだのはある意味ではすばらしい。一寸まずいのはこの英文をかかれた方で、日本語でもそうであるがこういう「トンデモ」系の本をかかれる方はいわゆる正確な知識には乏しいことが多い。乏しいからこういう事をかかれるのだろう。 問題を選んだ人がみおとしたのか、ひょっとしたら、mammal=哺乳類ということをしらなかったか、この文を書いた人と同様に哺乳類の意味がわからなかったのかともおもってしまう。しかし考えてみると、mammalという単語は決してやさしい単語ではない。旺文社の*「英単語ターゲット1900」には載っていない。昔の受験生がよく使っていた「試験に出る英単語」にも載っていなかったような気がする。常識があって英単語はあまり知らない受験生は辞書を引いて、「えっ」と思うだろうな、この試験を受けて落ちた受験生はなんなんだとおこるだろうな。 *最近出た3訂版ではmammalが追加されている。 |
メール