レポート:図形表現

 

 2001年度前期科目・図形表現を受講し、今改めて思うのは、一番最初の講義での大月教官の脅しは伊達ではなかったのだなあということである。このホームページにあるタマゴのアニメーションに行き着くまで何度つまづき、迷ったことか。まずホームページの説明がうまく飲み込めない、理解できたと思ったら今度は技術が伴わない、それでも何とかアニメーションを作ることができたのだがAVIからGIFへの変換ができない。ここに至るまで本当に長かった。難しかった。でも、作り終えた今は、もう一つぐらい作ってもいいなという意欲さえある。以前人から聞いた、「CGは作れるようになると本当に楽しい。だんだんとクオリティの高いものが作りたくなる。」というのはまさにこのことであった。自分である図形を描き、それをイメージ通りに動かす。コンピュータを通してやるのは容易なことではなかったが、できたときの喜びはひとしお。思わず家族に自慢してしまった。CGアニメーションというにはあまりにも稚拙で、面白みも全くない作品かもしれないが、私にとっては大きな第一歩となるものである。つまり、新しいメディアによって自己表現の幅が広がったことを意味しているのである。

 3DCGは特殊な美術であると思う。現実にありえないもの(たとえば、ユニコーン)であっても仮想空間の中に作り出し、あたかもそれが本物であるかのように生々しく動かすことができる。これから先技術の進歩により、立体映像などが実現すれば、それは二次元の領域を飛び出し、よりいっそうのリアリティを帯びてくることであろう。3DCGの世界では、制作者は神を疑似体験できる。自分の思うがままに世界を創造できる。現実には不可能なことでも可能になったりする。実にすばらしいことだ。新たに広がった表現の自由が更なるイマジネーションを掻き立ててくれることだろう。私は、今回その喜びを身をもって体験した。しかし、このメディアが広く人口に膾炙するに至るまでは、いま少し時間を要しそうである。はっきりいって今の時点では3DCGは一般に受け入れられるには制作手段・手順が難解すぎる。手を出しづらい。もっと容易で使いやすいソフトなどが普及することが望まれる。

 最後に、この講義について。以前から興味がありながら手を出すにはしり込みしていた3DCGというジャンルに触れるきっかけとなったという点で、大いに感謝している。おかげでこれからもホームページの制作などにも意欲的に取り組めそうだ。授業のコマ数がもっとあるとよかったが、仕方無いだろう。今後はプライベートでじっくり時間をかけてもっとリアリティのある作品を作ってみたい。