各科目の勉強法と受験生におくるメッセージ
白紙状態の生物・有機化学を主に勉強した.参考書を見ながら一人で勉強していたが,わからない箇所が出てきたときに周囲に質問できる人がいないのが残念だった.
- 英語:生物の勉強をかねて最近のNatureのnews and viewsやScienceのPerspectivesの中でざっと見て面白そうだと感じたものを読んだ.これは読んでいて楽しかったし生命科学関係の語彙も増えた.試験直前に過去2年分の問題を時間を計って解いたが,問題の量が多くて時間は不足気味だった.
本番では二番の問題を解き終わった時に,二番の解答を一番の解答用紙に書いてしまったことに気付き焦った.迷ったが結局全部消して正しい解答用紙にもう一度書き直した.解答用紙と問題の番号ははじめにきちんと確かめるべきだとしみじみ思った.
しかし,例えはじめから正しい解答用紙に解答を書いていてもやっぱり時間は全然足りなかった.
- 論文解読:何もしなかった.しかし200字程度での要約の練習をしておけばよかったと本番で思った(どれ位書けば200字か が見当がつかなかった).
- 生物:
- チャート式生物を買った→肌に合わず即挫折.
- 細胞の分子生物学を買って読破を計画→つらつらと読んでいったが何が大事なのか掴めなくて挫折.私には無謀だった.
- 生命科学関係の岩波新書や中公新書を読む→面白かったので続いた.
- NatureやScienceの巻頭の紹介記事を読んで関連のありそうなところを細胞の分子生物学などで確認する→面白かったので続いた.
とはいうものの所詮付け焼刃.本番では全然できませんでした.
- 数学:過去2年分の問題を毎週1題位のペースでのんびり解いた.数学にはそれ以上時間を割かなかった.本番では手が中々動かなくて焦った.大学1年次で習う程度の線形代数と微分積分をざっと復習しておけばよかった.
- 物理:これも過去の問題から適当に選んで毎週1題位ずつ解いた.
- 化学
- 物理化学: 化学問題集(東大出版会)から面白そうな問題を各節から1・2題選んで解いた.わからないところは化学通論(裳華房)を調べた.物理化学(化学入門コース,岩波書店)の熱力学の部分はわかりやすく重宝した.
- 有機化学:
- 有機化学演習(サイエンス社)を買い,片っ端から出てくる化学反応を覚えようと試みる→反応を一つ覚えても,機械的に覚えているだけだったので応用問題が全く解けず.
- プログラム学習有機化学の総復習を購入→全然解けず.解答を丸暗記しようと試みるが砂を噛むような思いで辛かった.
- 岩波化学入門コース 有機化学を購入→わかり易くコンパクト.電子状態をやっと理解することができ,目からウロコが落ちた思いがした.
- 時間の許す限りプログラム学習有機化学の総復習に再挑戦→電子の状態がわかったので反応が起こる訳がわかるようになり問題を解くのが苦でなくなった.
しかし有機化学も所詮付け焼刃. 本番では恥ずかしいことにDL型もRS表示も知らなくて時間が余ってしまった.
- 小論文・面接
小論文は,1000字の感じが掴めるように1次の合格通知がきてから過去2年分の問題を時間を計って解いた.
小論文も面接も, 質問の意味を理解して,それに対する答えを(しょぼい答えでもいいから)自分の言葉で返すことが一番大事ではないかと思う.
私は頭の回転も理解も遅い上に,理解できないと全く答えられないタイプなので,時間がかかっても全範囲終わらなくてもいいから,やったところはきちんと理解できるようにしようと腹を括って勉強した.
学士入学の受験資格が得られる位の年齢になると自分のタイプがわかってくると思うので,十分準備期間をとって自分に合わせた勉強方法で自分の足りないところを集中的に勉強すれば,試験問題自体は大学1,2年で習う程度の素直なものなので総合で6割とることはさほど難しくないと思う.とはいえ,十分準備期間がとれなかったり,当日のコンディションが悪かったり各人各様の事情があるのが難しいところだが...
数学と物理と物理化学の勉強は量より質で,最小限の量の問題を解いて,どんな問題でも解けるようにするのがポイントだと思う.やみくもに問題を解くのではなく,その問題の意味するところをのんびり考えながら解いていると,実際の試験で見たことのない問題に出会っても何とかなるものだ.
阪大の医学部では生化学と遺伝学と発生学は2年次で講義が終わっているので,非生物系の人は余力があれば入学までの半年の間に細胞の分子生物学に書いてある程度の内容は押さえておくと入ってから楽だと思う(私は今苦労しているところ).