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5月29日

 この間久々に「ジム」に行った。
 最近の慢性的な運動不足とストレス解消にはやはり運動だろという理由からだ。
 歩いて15分程にある地元のジムは親の会社が法人会員になっているらしく
 会員登録していない僕も500円あまりで好きなときに使えると知って早速足を運んで見た。
 実は幼い頃、僕はここのスイミングスクールに通った事もあったので
 大した新鮮味も無ければ緊張感も無いので気軽に足を運んだ。
 
 まずは軽く汗を流すべくエアロバイクへ。
 たかが自転車と舐めていたがこれがまた応える。
 だんだんと負荷が重くなり終いにはいわゆる立ちこぎに近い状態までに。
 ジムで立ちこぎでエアロバイクに乗る訳も行かずさりげなく我慢しながら良い汗を掻いた。
 
 次はいわゆるランニングマシン。定番中の定番だ。
 初めは歩きながら始め、だんだんと速度を上げて行き
 ジョギング程度のスピードで「有酸素運動」をすると良いとジムのかわいいトレーナーさんから指導をしてもらった。
 マイペースで走っていると隣のマシンに中年のおじさんが。
 彼はいいスピードで走っているではないか。
 脇見でスピードを見ると僕よりも速いスピードだった。
 こんな中年親父に負けるはずがない、いや負ける訳にはいかない。
 僕はさりげなくマシンの設定スピードを上げる。
 どうだ、僕はあんたより速いんだよ。
 そんな挑発に乗る訳もなく親父は淡々といいリズムを刻んでいく。
 当たり前だがかなりのスピードを設定してしまった。
 僕はそんなに続く術がない。
 体力の限界を感じたのでここでもまたさりげなくスピードダウン。
 その時チラッとこちらを見た親父の目が心なしか笑っていた。
 
 負けた・・。
 
 敗者は去らねばいけないと言う自然の定理に沿って僕はそのマシンを後にした。
 ふと、気が付くとガラス越しのとなりの部屋でおばちゃん達がエアロビクスたるものをしている。
 先頭にはインストラクターなのであろう女性が大声を出しながらおばちゃんたちを鼓舞している。
 これじゃ調教だ。
 
 「は〜い、右から1.2.3!はい!」
 
 すごい気合だ。
 
 おいおいおばちゃん、それは左だよ。
 
 人の話聞いてるのか?
 そんなある意味体育の授業のような光景を後ろ目に僕は筋トレマシンで汗を流す。
 そこで2時間くらい汗を流し僕はジムを後にした。
 ジムを出たところにケンタッキーがある。
 僕は一服したかったのでアイスコーヒーを頼み一息置いていた。
 すると向かいの席から随分と賑やかな声が。
 目を移すとそこには
 
 先ほどジムでエアロビクスをしていたおばちゃん達の集団が。
 
 手にはたくさんのチキンをもちご満悦の様子。
 
 あんたらジムに何しに行ってるんだ、馬鹿が。
 きっと彼女らはこの後、飲み屋に行くことは間違いない!!
 

5月20日

 先日僕がスピード違反にて「免許停止」の処分を受けたのは日記に綴らせてもらったが
 遂に今日から免停が始まったのでその事について今日は日記を書かせて頂きたいと思う。
 
 朝起きてニュースを見ながら食事をしていたときである。
 
 「本日20日の各地の天気で〜す。」
 
 かわいらしいチカちゃんに煮えきっている時になんだか胸の辺りに衝動が走った。
 
 「ん?20日?」
 
 慌てて免停通知を見ると
 
 「5月20日呼び出し」
 
 しまった、免停の呼び出しがそう、今日なのである。
 何をそんなに焦っているのかと言うと実は免停の呼び出しはずっと明日つまり、21日だと思っていたからである。
 まさに奇跡の動物的勘。いや、神様が知らせてくれたのか。
 まぁいずれにせよ僕はなんとか呼び出しに行けた訳である。
 実はその呼び出しにどんな理由であれ行けない場合は色々と面倒臭い事になるので是が非でも行かなければ行けない状況に置かれていた。
 まさに不幸中の幸いとはこの事である。
 呼び出し時間を見ると
 
 「10時から16時」
 
 となっていたので僕は午後から行くことにした。
 運の良いことに今から始まったことではないが「呼び出し場所」が地元、歩いて5分の「神奈川県運転免許センター」。
 神奈川県は免許センターがなんと僕の地元一箇所しかないのである。だから小田原の方の人もどんだけ朝が早かろうとここに来なければいけない。
 なんて理不尽な県だ。(ちなみに東京都は鮫洲・府中・江東と三箇所ある。これが「県」と「都」の違いか・・・。)
 
 午後になり、支度をしていざ出発。話してある通り、わずか5分で着いてしまった。
 広い免許センターの3号館の「免許行政執行係り」を目指した。
 その時僕は大変複雑な心境であった。もちろん免停の呼び出しなので喜んで出頭するやつなんていない。
 実は高校生の夏、僕は此処、神奈川県免許センターでアルバイトをしていた。しかも「免許行政執行係り」で。
 警察の管轄である免許センターでバイトをしたのには親が警察のコネのある友達に誘われて夏休みに働かせてもらったのである。
 「執行係り」とは主に免停・免取りになった人たちの手続きをするところだ。僕はそこで簡単な書類先製や雑用をやっていた。
 まさかそこに僕が行くとは・・・。
 知っている人なんかいたら顔から火が出てしまう。まぁ4年も前だから移動の多い公務員、下手したら誰も知っている人なんていないんじゃないか。
 そんな事を思いながら執行がかりのドアを開けた。
 
 「ガラガラ・・・。すいません・・・。あ!!!」
 
 「あら根岸君!?どーしたの!?なんか用?」
 
 
 いきなりバイトの時にお世話になっていたおばちゃんが僕を出迎える。
 
 
 「おー!根岸君じゃないか!元気か?」
 
 
 課長まで変わっていない。終わった。
 
 
 もう免停の呼び出しで来ましたなんて言えない。終いには食堂に連れて行かれ食事までご馳走になる始末。
 その後僕が免停の呼び出しで来たと言うのに途轍もない時間を要したのは言うまでも無い。
 
 

5月4日

 皆さんはGWをいかがお過ごしであろうか?僕は3泊4日で山梨県の方に旅行に行ってきた。今日はその事を日記に綴りたいと思う。
 1日から三泊四日の旅行に行ってきた。初日は午前中に八王子駅に集合して山梨県を目指した。
 遅刻も無く、前々から懸念していた渋滞も思っていたよりは大したことなく予定通りの時間に現地に到着した。
 その日は夕方から軽くテニスで汗を流す予定。テニスの予約の時間まで多少時間があったため運転の疲れを癒す為のんびり過ごしていた。
 テニスから帰ってきてからバタバタするのは嫌という事でテニスに行く前に部屋の掃除やらガスの準備をすることにした。
 しかしいつも通りの手順で操作をするも
 
 「お湯」が蛇口から出ない。
 
 色々調べメーカーなどに電話するも如何せんGW中のため盥回しにされた。
 しかたなくその日は温泉にでも行こうかと諦めかけながらテニスの時間を迎えた。
 気持ちよい汗を流した後、僕はテニスコートのオーナーにその事を相談した。
 するとある地元のガスメーカーを紹介されしぶしぶ訪れた。
 地元のメーカーと言っても一個人がやっているいわゆる地域密着型、ガス屋の○○さん。
 そんなところに直せる訳が無いと諦めながらも相談した。一度見てみたいということで彼を連れて宿泊先に戻った。
 
 「はい、直ったよ。」
 
 「え?」
 
 彼はなんと1秒足らずで僕が混戦苦戦したものを直して見せたのである。
 原因は単なる元栓の開け忘れ。
 そりゃお湯なんかでるわけないわ、馬鹿が。
 言ってみればエンジンを駆けていない車にのってアクセルを踏んで「走らない走らない」と騒いでいる愚かな状態である。
 こんなに顔から火がでるほど恥ずかしい思いしたのは空前絶後だ。
 
 2日目は旅行雑誌を片手に静岡県を目指した。お目当ては「うな重」。
 目的地の静岡県三島市を目指す。僕らはうな重を食べる為朝ごはんも質素に済ましてきた。
 
 ナビの情報で残り10分。
 間もなくだ。僕らはこのうなぎ屋さんにはかなり期待していた。
 1カ月も前からこの日を夜な夜な楽しみにしていて眠れない日もあったくらいだ。
 無事うなぎ屋に付いて車を停める。いざ入店!!と思ったときに僕らの目にあるものが目に入った。
 
 「準備中14:00〜17:00」
 
 「え?」
 
 時計を見ると14:04。
 なんとうなぎ屋は昼休み最中だった。
 窓から見ると中にはおいしそうにうな重を食べているやつ達がいる。死ね。
 
 無論3時間も待つことはお腹が不可能と言っている。
 仕方なく僕らはその雑誌で新たなうなぎ屋を見つけて目指した。
 不幸中の幸いとは良く言ったもので次のうなぎ屋は有名店らしく大行列。
 無事おいしいうな重を嗜んで帰路についた。
 
 3日目は富士急ハイランドに行くことになっていた。しかしながら朝起きると外は雨。
 実は僕は「絶叫マシン」が大して得意ではない。
 敢えて言えば苦手なほうである。
 残念な反面、ホッと胸を撫で下ろしていたが雨のおかげで、いや雨のせいで不機嫌になってしまった相方を連れて僕はとりあえず山中湖畔まで車を走らせた。
 湖畔は快晴。なんと僕らの宿泊先から山を下っただけで天候が180°変わったのである。
 
 神の悪戯としか思えない。
 無論僕らは富士急ハイランドを目指した。
 
 僕にもプライドと呼ばれる物があるので行くと成れば是非「FUZIYAMA」や「ドドンパ」を堪能したい。
 入園してまで地団駄を踏んでいるのはだらしなさ過ぎる、意を決しながら無事入園。
 強敵フジヤマを乗る前の胃慣らし、いや肩慣らしに「ダブルループ」というローラーコースターに乗った
 
 。なんと大した乗り物でもないのに90分待ち。
 その日はGWが助けて凄まじい人が此処、富士急ハイランドに押し寄せていた。
 無事ダブルループをクリアして、次にニューアトラクションの「とっとこハム太郎の雲の大冒険!!」というアトラクションの列に並んだ。
 ハム太郎の乗り物に乗って空を旅するという、TDLでいうピーターパンに似たアトラクションだ。
 大して並んでないのに回転率が悪いのか120分待ちと表示してあった。
 時間が経って僕らの後ろに並んでいる人の携帯が鳴った。
 
 「今ハム太郎ならんでるよー。」
 
 「今何並んでるの?」
 
 「えー!!!ドドンパ4時間待ち!?すごいねーー!」
 
 
 ありえない。
 
 
 4時間待ちなんて朝のパチンコ屋じゃあるまいし。
 その時点で時計は午後4時を指していた。
 この混み様だともう幾つもアトラクションに乗れない事は僕達は気づいていた為
 僕は真相を確かめるべくフジヤマとドドンパの様子を見に相方を列に残して向かった。
 僕はそこで凄まじい光景を目の当たりにした。なんとフジヤマが止まっているのである。
 
 原因は強風によるしばらくの運転の休止。
 
 ふざけるな、しょぼいアトラクションでさえ120分待ちが当たり前なのに運転休止って。
 仕方なく僕は係員にドドンパの場所を聞くと彼はこう言った。
 
 「あちらですがドドンパはただ今並んでいるお客様で本日の運転は終了です。」
 
 終了ですってまだ17時だぞ!やる気あるのか?
 
 仕方なく僕はハム太郎の列に戻った。無理な物は仕方ないと言うことでこの子供騙しのハム太郎に集中した。
 子供騙しと言って馬鹿にしていたが乗ってみてびっくり。かなりの高さでしかも速いのである。
 どこがハム太郎だ、これじゃハム太郎につられて乗ってしまったちびっ子はびっくりだ。
 
 そんなこんなで3つしかアトラクションに乗れなかったが富士急で楽しい時間を過ごせた。
 最終日の今日は御殿場のアウトレットでショッピングに駆けずり回りとても楽しい時間を過ごせた。
 心配していた高速道路の渋滞も全く無く無事帰宅。
 あっという間のGW。
 明日のバイトが憂鬱で仕方ないが今日はゆっくり寝れそうだ。
 
 
 

4月16日

 先日ガソリンスタンドのアルバイトがあった。
 以前この日記に「道尋ね」の事を綴ったことがある。またまたそれについて今日は日記を書きたいと思う。
 その日は17時〜23時のシフトだった。
 雨が降っていたので「暇」になることは分かっていて皆でこの暇な時間をどう潰して遊ぶか作戦を練っていたところだった。
 若葉マークをつけた1台の車が来店。
 
 若葉マークを付けているだけあって運転はたかが店内なのに大苦戦。
 まぁそれは誰もが経験したことであって否定はできない。僕も嘗てはそうだった。
 無事誘導を終え、オーダーを聞きに運転席のドアを開けて挨拶をするとかわいらしい女の子が
 「レギュラー満タンお願いします」と言った。
 その直後助手席に座っていた、お母さんだろうと思われる女性が僕に道を尋ねてきた。
 先にも述べた事があるが道を尋ねられることは1日働いて、3、4回はあるので大したことではない。
 「どちらに行きたいのですか?」と尋ねると横浜の家に帰りたいとのこと。
 またか。
 恐る恐るナンバーを見るとやはり「横浜」。
 しかもあんた達が来たほうが目指す横浜だよ、馬鹿が。
 
 話を聞くと乗らなければいけない第三京浜に乗り過ごしたらしい。
 確かに第三京浜は知らずに走っていると乗りたくても乗れないと言った事が多々ある道路構造でいた仕方ない部分もあるかもしれない。
 無論通り過ぎたものは引き返せばいい、そんなことを僕らクルー全員の目が物語っている。
 僕は思い切って「反対側の車線を走ればすぐまた第三京浜に乗れますよ」と伝えた。
 するとお母さんはどこでUターンすればいいですか?と聞く。
 どこって、そりゃ、物理的にも、道交法的にも可能な所と答えたかったが
 そんな揚げ足をとっても仕方ないので1番分かりやすいUターンの道を教えたが2人とも自信のなさそうな顔がこれからの不安を示唆していた。
 お店が暇だったため僕は空前絶後ある決断をする。
 
 ちょうど反対車線の僕のお店の場所まで車で信号にひっかかっても5分足らず。
 反対車線まで行けば第三京浜なんて目を瞑ってでも乗れる。僕は
 
 「同乗して反対車線まで誘導します」
 
 そこにいる全員が驚いた。
 スタッフは開いた口が塞がらないのか得体の知れない物を見るかのように僕を見ている。
 お母さんは「大変申し訳ございません」の繰り返し。
 女の子もしきりに謝る。
 そこで何故か女の子が運転席から降りた。
 
 「え?」
 
 これは何を意味するのかに数秒の時間を要した。
 そう、僕が運転していくのと彼女は勘違いしたのだ。
 仕方なく僕はスタッフを残し目の前の幹線道路へと出た。
 車内の凄まじいある物が僕の目と飛び込んできた。
 
 「ナビ」である。
 
 しかも見るからに最新の。
 何故最新かと分かったかと言うと僕の車に付いているナビの最新版で先日メーカーからパンフレットが送られてきてチェック済みだったからである。
 しかもそのナビは(かなり前の物からであるが)目的地を設定すれば行き方は勿論のこと広い3車線の場合、どの車線を走ればいいかまで教えてくれる賢いハードだ。
 まさに宝の持ち腐れとはこのことである。ナビの使い方が分からないならまずナビの事を僕に尋ねろ、馬鹿が。
 無事反対車線まで送り届け僕は車を降りた。幹線道路の流れが絶えず目の前の店まで渡るのにわざわざ300m先の横断歩道まで歩いたことがなによりも辛かった。
 
 

4月13日

 皆さんももう知っているかと思うが先日速度超過でお縄になった。
 もう精神的ダメージも大してないのでこうして日記に綴ることにする。
 
 4月7日23時過ぎ、
 僕はその日世田谷でガソリンスタンドで23時まで働いていた。
 疲れ果て少しでも早く帰路に着きたかった僕はさっさと店のクローズ作業を済ませ、車に乗り込んだ。
 店から僕の自宅がある神奈川県までは「第三京浜」という高速道路を使って20分あまり。
 
 事件はその第三京浜(以下三京)で起きた。
 
 ここは大変有名な「覆面パトカー」のめっか。それはもちろん百も承知だった。
 しかもその日は今尚引く続くある意味キャンペーン中の「春の交通安全週間」である。
 僕は勿論覆面パトカーに最新の注意を払いながらいい速度で走らせていた。
 料金所までもう少しで注意が散漫になった瞬間、後方ルームミラー越しに赤筒が回っている。
 
 「え?」
 
 間もなくその車両から「横浜○○30−○○BMW側道に止まりなさい」とのアナウンス。
 止まりなさいと言って止まる馬鹿がどこにいる。
 こうなったら料金所のETCに逃げ込むしかない!
 
 なんて思っていたが交通起動隊がどんだけ恐ろしい訓練を積んで職務を松任しているかを知っていた僕は観念して側道に車を止めた。
 パトカーに乗り込みバトルスタート。
 逆切れをしまくっていた僕に初めは事務的な態度を取り続けたが遂に某県警高速交通警察隊もまじ切れ。
 そして僕は全引き。
 30分に渡った違反手続きの最後の15分間はずっと説教だった。
 そこまで言うこと無いじゃん。
 
 「これからは気をつけるんだぞ」
 当たり前だ。
 
 そこから約10分、家に着くまでの三京で初めは困惑していた頭の中に現実が戻ってくる。
 基本的にアルバイトは全て車で行っている。
 どうしたら良いのだろう。
 免停の日数・罰金金額を調べるとまたまた僕は現実の世界から疎外されることとなった。
 
 
 免停90日
 
 
 罰金10万円
 
 
 自宅に着き自分の机の上に次の日控えていたオデッセイの車検代9万円が置いてあった。
 9万円もあるわけが無く親に先日頼んでおいたのだ。
 
 「終わった」
 
 車検代を借りるのにかなり親に頭を下げたばかりなのに昨日の今日に更に10万貸せと言ったら殺されるのではないか。
 意を決して次の日親に昨日の事件を告げた。
 母親の反応は聊か冷たく終始無言。しかしそこから約1時間以上説教を受けることとなった。
 後に帰ってきた親父の事実を知った反応は
 
 「うちの車速いなぁ〜」
 
 相変わらず天然のボケを発揮してもう言葉が無かった。
 家族の中で一番きつかったのが妹。こいつには全く迷惑が掛かってないと思った僕は強気でいた。
 笑い話の様にそのことを言うと
 
 「死んだほうがいいよ、兄貴」
 
 と言って部屋に戻ってしまった。
 


4月5日

 先日8時から17時までガソリンスタンドで働いた後、小金井公園で夜桜をする予定だったため車を走らせた。
 土曜日の夕方は道路が機能してなく大渋滞。それはいつも通りなのである程度覚悟はしていた。
 ちなみに道路が空いていれば30分くらいで着いてしまう。多めに見て1時間半くらいはかかるかなと思っていた。
 しかしながら道路は全くと言っていい程動かない。
 10分経っても自分のスタンドの前を動かなく、働いているスタッフに冷やかされる程。
 ここで僕はある決断をすることになる。
 
 「ナビ」である。
 
 僕の車にはナビが付いていて大変便利だ。
 普段は知っている道しか走らない為あまり活躍する場面が無い僕のナビにはここぞとばかりの舞台である。
 目的地である東久留米市のとある場所をセットしいざ出発。
 するとナビにかなりいい道の候補が出た。地図上で見る限りかなりの裏道。
 
 これしかない!!
 
 と思いナビの指示通り車を走らせる。ある程度までは知っている幹線道路をひたすら走った。
 そんな時道路上にある電光掲示板には 「花見渋滞」 と標されていた。
 この道はいつも渋滞だろ、馬鹿が。
 
 幹線道路の大渋滞を尻目に脇道に入る。
 いい気味だ。ここからはまさに裏道と言っていいほどの快調な走りっぷり。
 しかしある程度のところからまた全く動かなくなってしまった。
 ナビで確認するとその先には京王線の踏切が。仕方ない。
 そこをクリアするのになんと30分もかかってしまった。
 
 そこからはまた快調に走るも目的地まで後一歩のところでまたまた渋滞に巻き込まれてしまった。
 ある程度原因は詠めていたが恐る恐るナビで確認するとそこには例の「開かずの踏み切り」があった。
 
 そう、中央線である。
 
 一時期ニュースで世間を賑やかしていたがまさか自分がその犠牲になることとは。
 屈辱である。孤独な車の中、ラジオに話しかけるなど馬鹿なことをしているうちに踏み切りをクリアして目的地到着。
 
 その時時計を見ると20:00 在り得ない。
 
 この馬鹿ナビが。俺を舐めやがって。次やったらスクラップにしてやる。
 世田谷からなんと2時間30分もかかってしまった。
 
 次の日、9時から隣の店のヘルプ、17時から自分の店の仕事が入っていた為、その日は吉祥寺にある祖母の家に泊まった。
 9時に間に合うように眠い目を擦らせながら走っていると、ヘルプの店から電話が。
 実はこの店のマネージャーは先月まで自分の店で働いていたマネージャーが転勤して今勤めている。
 
 「ねぎ〜、店ひまだし、シフトミスで人多いから今日来なくていいぞ」
 
 何も言えなかった。
 暇はまだしもシフトミスって。
 しかもなんで俺を切るんだ、馬鹿野郎。
 神奈川の家の帰ろうにもまた17時から自分の店でバイトのため帰ると面倒くさい。
 仕方なく元来た道を走らせる。最近寝不足が続いていた為吉祥寺に帰って夕方まで寝ることにした。
 速攻寝に落ちてしまった僕を電話音が起こす。見るとディスプレイにはまたまたヘルプの店の名前が。
 寝ぼけながら電話に出るとマネージャーの声が響いた。
 
 「ねぎ〜!風邪で一人休んだから今すぐ来てくれ!」 
 
 僕は
 
 「嫌です」
 
 と一言伝え夢の続きを見るべく布団に入った。
 
 
 

3月27日

今日はガソリンスタンドのアルバイトがあった。
常日頃大変暇な我がスタンドは土曜日日本一忙しいスタンドと化す(当社比)。
ただでさえ忙しい土曜日に12時間労働とは焼け石に水だ。
なぜ普段暇なスタンドが土曜日忙しいかと言うと当たり前のことだが世間が休日の為。
次に週の半ばなどに雨が降ると車が汚れている為に日曜出掛ける為に車を洗う。
最後になるが当店は外車ディーラーさん3社と洗車契約している為克ち入れ時の週末は有り得ない位の数の車が洗車に来る。
それに付け加え今回の週末は今週ずっと天気が悪かったこと、給料日後の初めての週末であること、子供達が春休みに入りお父さんが気張ること。
まさにグランドクロス張りの確率である。まーともあれ今日の仕事中のハプニングをここに綴りたいと思う。

午前中はまさにディーラーの洗車場と化す。もちろん一般のお客さんも洗車に訪れるが大体は諦めて帰ってしまう。
なぜなら某ディーラーの車で狭い店内はもちろん埋まり、目の前の大通りまで列を成すくらいだ。
なのでこのことを知っている常連さんは絶対に土曜の午前中に洗車に来ない。混むことを知っているのだ。

事件はこの戦場の午前中に起きた。

同じマークを付けた大量の車の洗車の噴き上げをしている時ボンネットの上にタオルが敷かれその上に小さなフェンダーポールがおいてあった。
(フェンダーポールとは右ハンドルの場合車の左前に棒状の物を立てることによって「車幅」が分かる便利なアイテムだ。その素材や長さ機能はまちまちでエンジンを駆けると電動で隠れるもの、カーショップでただ粘着テープなどで固定するだけのもの、など値段もまちまちだ。車の免許を持っている人は教習車についていなかっただろうか?また、町を走る車を注意してみていると結構付いている車が多い。)
すぐ僕はこれは壊れた(折れた)物だと理解できた。
根拠はもちろんボンネットの上にここにあってはいけないものがあればすぐ僕だって判断できる。
それを手に取って眺めているとマネージャーが横から現れて

「あっ!!おまえ折ったな!」

犯人はあんたか。僕は悟った。他のクルーも僕を疑う。
馬鹿野郎、あんたらもグルか。どうしたらいいかと悩んでいると「アロンアルファ」を買って来いとの指示が。
慌てて最寄のコンビニにチャリを飛ばす。なんとかディーラーにはばれない様に接着せねば。
僕は奮闘したがフィールドで堂々補修作業をしていれば怪しまない人はいない。
セールスルームにいたディーラーさんのバイトが出てきて「どうしたの?」と聞く。
僕は正直に「折っちゃいました」と告げた。するとそこから彼との共同作業が始まった。
二人奮闘するも、アロンアルファが頑張ってくれない。どこが瞬間接着だ、馬鹿が。
そこで彼は思いがけない事を口走った。

「風で折れたことにするからいいよ」

絶対に良くないだろ。
実は彼もディーラーのアルバイトであり車をスタンドに持ってくるだけが仕事という途轍もない楽な仕事を担っている。
そのため僕の店のクルーとは大変仲良く普段からザックバランに話をする。そして彼はそのまま自分の店へと帰っていった。
当店的には弁償が避けられ大変助かったが客観的に見て某有名外車ディーラーであるが末端のアルバイトがこれでは・・・。
僕は将来決してこのディーラーの車を買わないことを胸に誓った。


3月21日

昨日横田君の誕生日会を開催した。
カラオケもセットになっていて少人数ではあるが大変盛り上がったので幹事として一安心であった。
一次会が終わり時計を見るとまだ20:30分。

早い。

もともと二次会を予定していなかったため各自解散したが、
僕、瀕死の横田、ゆーすけ、あゆみ、でんでんはラーメンを食べに行きそのままゆーすけ宅にお邪魔することになった。
主賓である横田が復活の兆しを見せていたのでコンビニで軽く酒を買って改めて横田の誕生を祝った。
もちろん一次会で各々飲んでいたためほとんど飲めないと思っていた。
予想通りかなりのゆっくりとしたペースで飲み始めた。
大したテレビ番組もやっていないので僕が
「ゲームでもやろう!!」
と提案し「すごろく」のゲームをプレステで始めた。
しかしこれがまた

「つまらない」

なんだこれは。
4ターンも休みにされた僕はまじ激怒し颯爽とゲーム終了を強引に決めた。
他の全員は

「根岸さん死んだからずるいよ」

と言いたさげな目で僕を見ていたがつまらないものは つまらないのだから仕方ない。
悪しからず。
次に用意されたゲームが「みんなのゴルフ3」。
みんなでやるには持って来いのゲームだ。
これには僕も相当食いつき

第一回皆でみんなのゴルフ大会

が始まった。始めはペアを組み1ホールづつ負けた方が飲むというルールを設けお酒も摂取しながらゲームを楽しんだ。
しかし先にも述べた事があるが酒は人を変え、根本的な状況さえも変えてしまう恐ろしい力を持っている。
ある程度酒が進み、ある事に気が付いた。

「焼酎が無い」

この時既に僕らは焼酎2本空けていた。ここで恒例「パシリ決め」が始まった。
まず何故か主賓である横田がコンビニにパシリに。
戻ってきて早々長ずいた僕らは次々に色々な物を注文し、パシリを決めた。
次は我らが豚丼。これは皆気合が入る。
もちろん負ける事は悔しいがなによりゆーすけ宅は新居であり、まだ牛丼屋の場所すら把握できていない。

「負けられない」

結果はやはりと言ったところか、横田とでんでんが行くこととなった。
弱すぎる。

天性の弱さである。帰ってきてからもまだまだこのゲームは続いた。
焼酎やらおにぎり、煙草・・・。
時刻は既に5:00を過ぎていた。
この時点で僕・ゆーすけ無敗。横田4敗。でんでん3敗。話したとおりだが1敗は一回のパシリを意味する。
もちろん二人で買出しに行かされている事が殆どだがどれだけ上記の方が買出しに行かされたという事実は痛々しい程伝わってくるだろう。
もうこの時点でかなりの酒が回っていた。
ゆーすけはミスショットをする度に「酒が足りない」と言って飲んでいる。
おまえの胃は宇宙か。
最後の買出しはなんと「豚丼」。

ありえない。

さっき食べたばかりなのに、なんてクレイジーな連中だ。これには酔いながらも全員集中した。
負けられない。
負けるわけにはいかない。
死闘の末、派遣者が決まった。

その名は横田。

もう言うことは無い。
正に運命。
そう呼ぶほか無いだろう。
こっちが全引きだ。きっと彼にとって買出しより辛かったことは帰ってきたら全員寝ていたことであろう。


3月19日

先日友達の引越しを手伝うことになった。
その日は追いコンから午前中に帰ってきて昼過ぎから会う約束をしていたが体は疲労困憊、満身創痍だったため夜からにしてもらった。
ゆっくり休んだ後、 彼の住む池袋へと車を走らせた。
その日は元々泊まる予定だったのでコンビニで酒を買い晩酌を交わした。
気がつけばもう朝の4時。突然彼は

「ラーメンが食べたい」

と言い出し、街に繰り出した。
実は彼も僕も相当のラーメン好きでしばしば二人で「ラーメンツアー」と題してよく都内近郊のラーメン屋を訪れる。
(その日食べたラーメン・ラーメンツアーに関しては近々26期HPにばやしさんに頼んでアップしてもらう予定なのでよかったら是非目を通して頂きたい。)
そのラーメン屋は某駅西口某通りの中にある。言ってみればあそこはキャバクラ通りである。
そこを野郎2人が歩いていたら

「お兄さん達、キャバクラいかがですか?」

と声を掛けられない訳がない。案の定何人かに声を掛けられたが勿論、無視。
しかし新種のキャッチが現れた。
はじめは相も変わらずと言ったお決まりの台詞で僕達に勧誘していたがラーメン屋の目の前まで来た時彼は両手を広げて

「店には入れません!!」

と僕達の入店をディフェンスしている。
あんた海南大付属の河田でもそんな激しいディフェンスしないよ。
頭にきた僕らは二手に分かれて入店を試みる。阿吽の呼吸で二手に分かれた僕と友達はサイドからラーメン屋のドア目掛けて前進した。
しかしなんと彼は僕の方をディフェンスするではないか。その隙に友達は無事入店。
「しまった」
そこからマンツーマンの死闘が始まるかと思ったが意外に彼は

「仕方ない、次ぎ会ったら必ず来てくださいね」

の一言を残しその場を立ち去った。安堵を表情を浮かべながらラーメンで心身共に満たされた僕らは店を出た。
なんとそこには彼が立っているではないか。

「また会いましたね、次ぎ会ったら来てくれる約束でしたね。さー行きましょう」

なんて傲慢な奴なんだ。しかもあんたが勝手に約束したんだろ。危機感を覚えた直後僕らは走り出した。
後ろから「待って〜!」の声が聞こえる。待てと言われて待つ奴がどこにいる。
僕らは そのまま朝の西口公園を駆け抜けた。その光景はどっかで見たドラマそのものである。
なんとか追っ手を振り切った僕達は無事帰路に着くことが出来た。
次の日彼の新居である川崎まで引越しを始めると道路は都心環状線であるため大渋滞。
都会なんかに住むなってんだ。大渋滞にはまってしまっていらいらしていた僕はふと助手席を見る。
なんと 彼は寝ているではないか。慌てて起こすと

「まだ着いてないんだ。」

馬鹿やろう、まだ都内だぞ。あんたは何様だ。大渋滞の原因であると考えられるのが3車線の道路が1車線に規制されているのである。
昼間から工事かと激怒していた僕は工事ではない事に気が付いた。
パトカーが赤筒を回しながら何かマイクで叫んでいる。
事故か?と思った時僕らは凄まじい光景を目の当たりにした。その日はあり得ないくらいの強風が関東地方を吹き抜けていた日であった。
なんと交差点の信号が倒れそうになっているではないか。
まだ工作車が来ていないのか、かなりの人数で信号の鉄柱を支えている。
その光景はまるで運動会の「棒倒し」の様であった。
おばちゃんが何かを叫んでいる。
車の窓を開けて確認すると

「頑張れ!頑張れ!」

最近のスポコンドラマでもそんなのみねーよ。お前が手伝え。
その日は事故を何件も見た。強風に煽られた原チャリが単独事故を起こしていたりした。
皆さんも風を舐めてはいけない。「風邪」も含めて警戒しながら生活を送ってもらいたい。


3月13日

今日は久々のガソリンスタンドのアルバイトがあった。皆さんもアルバイト中に「道」を聞かれることが多々あるだろう。
その中でおもしろい場所を尋ねられたことはないだろうか? 今日はそんなことをこの日記に綴りたいと思う。
今日地図を持った人が車から降りてきて

「すみません、道を聞きたいのですが」

そんな人は大抵1日に2、3人はいる。僕の働いているガソリンスタンドは大きな通りに面していて尚且つ神奈川県との県境に大変近く都内に入って道を尋ねるには絶好の場所に位置しているため道を尋ねる人が多いのであろう。

「はい、どちらに行きたいのですか?」

僕が聞き返すと

「福島県です。」

と彼女は言った。

「は?」

一瞬固まる両者。詳しく聞くと福島の彼氏に会いに今から車で行くらしい。
若葉マークを付けた18,9の女の子が遠方福島まで恋人にわざわざ会いに行くなんてなんてかわいい話だ、という話ではない、悪しからず。
ここはまだ東京だぞ。ある程度くらい調べてから行けってんだ。こんなこと聞くなんてどこの田舎者かとナンバーを見ると「横浜」。
馬鹿が。
勿論僕は丁寧且つマジスマイルで彼女に「大雑把」な道を教えて見送った。
今まで一番印象に残る話をしたいと思う。
暇な時間に車が一台入って来た。
「オーライ、オーライ」車を誘導する僕。
運転手は申し訳なさそうに降りてきて無防備な僕にいきなり「ホテルを探しているのですが」と先制攻撃。

「え?」

僕の思考回路は一気にショート。その時間わずか数秒であるがどちらの「ホテル」を訪ねられているのかという一つの答えにたどり着いた。
僕が「シティーホテルですか?」

と聞き返そうかとした時彼は僕より先に

「ラブホテルでいいですから」

随分オープンな人だ。
決して新しいとはいえない、敢えて言わして貰えばよく走っているな、そんな骨董車に彼女を乗せて目の前のスタンドマンに「ラブホテルどこですか?」なんて。
もう僕はこうなったら普通に接するしかないと思った。
「渋谷・新宿・池袋辺りがたくさんあっていいんじゃないですかね」
そう僕が言うと車が停められて広い密集してるところが良いと僕に更なる注文。
おいおい、変な注文するな。
洗車でもそんなにわがまま聞かないよ、当店は。
きっと彼はよく高速のインターにある密集地帯を言っているんだと勝手に解釈して僕は混乱する頭の中で近くに走っている「第三京浜」という高速道路を思い出した。
この高速は大変短く東名高速や中央高速とは違い「自動車専用道路」と呼ばれる言ってみれば高速道路予備軍みたいな道路である。
そんな雑学がともかく、その第三京浜は僕の地元まで走っていて途中に「港北インター」がありそこに密集地帯がある事を伝えた。
「また高速に乗るのか」なんてわがままな奴だ。あんたがどんだけ遠い異国の地から来たかは知らんが僕はラブホテルインフォメーションじゃねーぞ。
仕方ない、そこでいいか。それが最後の彼の台詞だった。
呆然と彼らが去った後も立ち尽くした僕に同僚は一言

「すぐそこの目黒通りにあるじゃん」

知ってるならお前が教えろよ。
最後になるがそのカップルの年齢は僕らの両親位だったことがなによりのショックであった。


3月9日

昨日久々に横田家に宿泊させてもらった。

まだこの時は誰も此処が幾千の鋭利な凶器 が飛び交う戦場と化す事は誰も予期していなかった。

2:00横田家集合。
コンビニ で買ってきた酒で乾杯し新選組などの話を酒の肴にして盛り上がってきた。
話はかな り奥行ったところまでいき我々には似つかわしくないほどに歴史の話で華が咲いた。
まだ皆ほろ酔いまでもいかない程度だった。それからパソコンでホームページをみた りして盛り上がる各々。
アルコールは突然体内で覚醒を起こすものである。言ってみ れば化学反応みたいなものでそれは何時爆発するか分からない火山の様である。

その時ばやし火山が爆発した。

「なんだよ、おめーのんでねーよ」
口に空気を溜めて喋っ ている。何かの物真似をしているらしい。「誰だおまえは」

それが神谷君に感染。
「おめーだって飲んでねーよ」

やはり口に空気を溜めている。どうやら最近「流行」 らしい。
そんなある意味殺伐とした光景を目の当たりにした僕はただ単に目の前の酒 を飲むことしかできなかった。
彼らにとってこれは自己満足、すなわち悦であるらし い。その時ある意味憤慨した僕は目の前にある持参したミニボトルウィスキーを一気 に飲み干した。
もがき苦しむ僕。その時何かが僕のいわゆるハートの中で破裂した。

「おめーのんでねーよ」

気がついたら口に空気を溜めている。何気に楽しい。
いや、 正確に言うと「楽しかった」今これをやったら自分自身に憤りを感じてしまう。
まさ に「酒パワー」と呼ばれるやつであろう。そんな中誰かがダーツをやろうと言い出し た。
恒例の松屋パシリをダーツで決めようということだった。

神谷君の一投目、0 点。
二投目、0点。

これはもしかしたらいくかもしれない。そして気になる三投目・ ・・。

0点。

合計得点0点。

酒も助けた部分があるにせよ0点って。結果から言うと 無論0点であった神谷君が旅に出た。
それからダーツ大会はいつからかオリンピック 並の種目に豹変した。かなり遠くから的にむかってフルスウィング。
無論的なんて当 たるわけがない。

「ドス」

机やらカーテン、終いにはベッドのマットレスにまで刺さ る始末。その時誰かの放った矢がいい音で何かに刺さった。

「ドス」

刺さった先には 横田君がいた。

   4:00 15番 横田晃一 死亡。残り3人。

切のいいところで打 ち上げにしていざ解散。寝床につくころには日はもう登りかけていた。

「横っちゃ ん、カーテン閉めて」

僕がお願いすると横田君はカーテンを閉めてくれた。そこには 木陰で木漏れ日がさす様にカーテンに開いた無数の穴から朝日が降り注いでいた。
と ても神秘的だったことは言うまでもない。


3月7日

本日遂にF1開幕。待ちに待ったという感じで日曜の午後からビールを飲みながら観戦した。

FORMURA 1。

通称F1でお馴染みのカーレースは18ラウンド(世界18カ国)で繰り広げられる「世界一早い車」を決めるモータースポーツである。
最近日本から佐藤琢磨選手が出場していてメディアを騒がしているので皆さんもご存知ではないだろうか?

3月7日日本時間16時 オーストラリアグランプリ決勝スタート!!
スタートする順位は予選のタイムで決まる。20番グリッドまである中、1・2番グリッドはフェラーリであった。
お馴染みの佐藤選手は7番グリッドからのスタートだ。毎年ファーストコーナーで大事故が発生するこのグランプリに僕は大注目していた。
そんな心配を他所に20台無事スタート。しかしそこからもうある意味試合は決まっていたようなものであった。
赤い皇帝M,シューマッハとチームメイトのバリチェロの順位変動はなく2台が飛び出す。
周を重ねていくうちに後続との距離がみるみるうちに離されていく。ここで「フェラーリの1・2フィニッシュだな」と悟った。気になるのは3位以下である。
8位までにドライバーポイントがつき、年間で一番ポイントを獲得したドライバーが年間優勝という事になるのだ。
ちなみに去年の優勝は先で述べたM,シューマッハである。佐藤選手の所属するB.A.Rホンダのバトンが5位につけていた。
気になる佐藤は9位に後退。スタートしてファーストコーナーで順位を落としてしまったのである。残念。
その時去年M,シューマッハと年間優勝を最後まで争ったマクラ−レンメルセデスのライコネンのマシンがストップ。リタイアしてしまった。
その次には地元メルボルン出身のジャガーに乗るウェバーがリタイア。
決してマシンの調子が良いコンディションではなかったがリタイア前は5位だったため地元の人々も相当残念に思っただろう。
そのほかは特別クラッシュもなく正直あまり趣がなかった試合であった。
最終結果は1位フェラーリ M,シューマッハ 2位フェラーリ バリチェロ 3位ルノー アロンソ 4位ウィリアムズBMW Rシューマッハ 5位ウィリアムズBMW モントーヤ 6位B.A.Rホンダ バトン・・・・。

ここでよかったらこのF1の僕なりの楽しみ方を載せたいと思うのでよかったら参考にして今後のテレビ観戦の参考して頂きたい。
まず知っている名前が結構あると思う。その人達は大体速い。なので皆が名前を知っているわけだ。
他にはフェラーリやBMWなど身近な車が走っていること。もちろん公道を走っている車とは雲泥の差だが少し身近に感じませんか?
女性にはもってこいな話だが先で述べたバトンやライコネンは相当なイケメンなため女性ファンが日本でも非常に多い。
よくアナウンサーが騒いでいるのをテレビで目にする。馬鹿が。
マニアックな話になってくるとPITストップの回数の作戦やSIDE BY SIDEの駆け引きが非常に楽しく見えてくる。
本末転倒な話だが車好きにたまらない「スポーツ」である。
次回は日本時間21日深夜なのでよかったら皆さん見てみてはいかがでしょうか?


3月3日

今日はアルバイトの家庭教師が2件あった。1件目を無事終え2件目に移動。2件とも区内のため移動は大変便利。無論車。
2件目は今度中学3年になる男の子である。もう彼も1年以上の付き合いなので緊張などなく普通に時間が過ぎる。
しかしながら例え中2とはいえ最近勉強が難しくなって来ている。それが最近の地味な悩みである。彼は数学が得意なほうなのでなるべく英語を教える様にしている。
実は僕は英語が得意で数学が苦手という単なる理由が先行している事が理由であると言っても過言ではない。残念ながら悪しからず。
口数少ない彼が突然「数学やってもいいですか?」と言い出した。無論僕は「いいよ。」と答えた。
所詮中2の数学、と舐めている部分があるし、なにより僕たちは勉強したので答えられて当然である。
しかしながら先に述べたように最近難しくなってきている。忘れている部分もあるだろうが、特に文章問題が私事、難である。
彼が分からない数学の問題集を開く。きつい。きっと何か知らない、いや、忘れている方程式があるはずだ。

「ここの問題がわかりません。」

ここ、これは!!思い出した。単なる連立方程式の応用なだけだ。地味な計算ミスをしながら問題をクリア。
どうだ、僕だってやればできるんだ。なんだか自信が湧いてきた。長づいた僕は他には?と彼を促した。

それじゃこれ。

え?彼が出してきたのは高校の問題集。実は彼はこの間、市の診断テスト(数学)で満点を取った。
正直さっきの問題が何故わからなかったのか、今では不思議である。彼の成績がかなり良いのは言うまでもない。
それを正直自分の教え方が良いなど自負している哀れな生き物だと言わんとばかりの目で僕に問題集を出してきた。
無論彼はそんな事は思っていなくただ単に目の前の家庭教師に解説を求めただけのことである。中学の数学では物足りずもう高校の問題に僕が知らないうちに手を出していた。

「やられる」

僕は大学2年の後期に「初歩からの数学」という授業を履修し、単位「可」をとった。経済学部でこの授業を履修したことのある人はこの授業の「難易度」が分かるだろう。
後期試験の問題で√25 を√を外しなさい という問題が出た。
「もらった」無論√を外すには 二乗 すればいいという考えから二乗した答えは625。試験後友達と問題をチェック。
「馬鹿かおまえは。」友達たちの落胆した声。今でも忘れない。「やられた」それ以来なるべく数学と呼ばれるものから距離を置くようにしている。

・・・・

「もう高校の数学やってるんだー」など無駄口を叩きながら冷静さを保つ。
しかし心情は穏やかではなかった「やられる」そんな時僕の携帯のアラームが鳴る。
「?」地に足が着いていなく頭もどっか行ってしまっていた僕には自体が飲み込めなかった。しかし我に返った僕は慌ててアラームを止める。
そうだ、そうなのだ。僕は家庭教師の授業を始める前にいつもアラームを掛ける。もちろんアラームが鳴ったらすぐ終わりにするわけではない。あくまでも目安にするために。まじ助かった。「あっ、時間が来ちゃったね。これは来週やろうか。」
帰り道まじ寂しくなって湘南の海でも見て帰ろうかと思うくらい凹んだ。ちゃんと勉強しよう。
あー。来週はたくさん英語やらなくては。やはりこれからは英語が出来てなんぼである。
無論高校レベルの数学が出来てからの話なのは誰よりも自分が一番気づいていた。


2月26日

先日僕は初めて就職活動の「はしご」をした。一社目は東京駅で一次面接。結果はともあれそこから中目黒駅まで移動しなくてはいけなかった。
一次面接を終えたのが11時。中目黒の駅前の会社には14時訪問。普通に行くと東京駅→中目黒駅は地下鉄を乗り継いで約30分足らず。
余る・・・。どう計算しても尋常じゃないくらいの時間が余る。
そこで僕はそこら辺ではあまり売っていない愛煙草を買いに渋谷を経由することを選択。難なく渋谷に到着し煙草を購入。
それでもまだ時計の針は11:30分を指していた。
センター街をぶらぶらでもしようかと思ったがリクルートスーツを着た一人の男子学生が歩いている姿を想像したらなんだか侘しくなってきたのでやめた。
どうしようか途方にくれている時ある案が浮かんだ。
「バックの中に読み途中の文庫本がある!!」
そうだ、マックなどで煙草を吸いながら本を読めば時間などアッという間に過ぎる。すたすたとマックへ向かった。
そこで僕は痛恨の一撃の看板を目の当たりにすることになる。

「終日禁煙」

「馬鹿じゃん。」思わず口ばしってしまった。いいさ、向いにはロッテリアとファーストキッチンがあるさ。
はい、無論両店「終日禁煙」 
頭にきた僕は渋谷を追われるようにしながら中目黒を目指す事になる。中目黒駅は渋谷駅から東急東横線に乗りわずか2分。
事件は東横線渋谷駅に向う途中で起きた。マークシティーの下の横断歩道で信号待ちをしていた僕に「トンットンッ」と、肩を叩く人物。
無論僕は振り返った。そこには中東系の一人の男が立っていた。決して流暢ではないが確かな日本語で
「イラクのヒトビトをタスケル運動をシテいます。キョウリョクしてくだサイ。」
と僕にペンを出す。どうやら署名活動をしているようだ。僕は快く引き受けた。勿論、偽名偽住所で。書き終わると彼はこう続けた。
「気持ちダケデイイデス。」

は?

と思い彼の目線を追うとなんとちゃっかり募金箱を持っているではないか。しかもあきらかに手作り。イラクへの救援金は日本政府から出ているはず。
「小泉ゆるさねー。」
そこまで来てしまった以上僕は財布を出す。
まさか10円20円単位の募金では許されない事は僕のプライド以上に彼の僕の財布を見る目が語っていた。
しかしながら僕は負けない。せいぜい100円玉を何枚か入れればよいか。
そんなことを思い財布の中から小銭入れを開けると全くない。さっき煙草を買った時に
「すげー!キレイに小銭無くなった!!ぴったりだ。今日はいいことあるぞ!」
なんて思っていた自分を思い出した。
「小泉ゆるさねー。」
なにがいい事があるだ。悪い所の騒ぎでは無い、死活問題だ。
こうなったら偽名・偽住所・偽札だ!無論偽札など持っている術も無く恐る恐る札を見るとなんとそこには新渡戸稲造さんが。
まじか。
終わった。
そんなことを思った時影から夏目漱石さんが顔を出した。
行ける。
もうここまで来たら全滅は避けなければいけない。多少の犠牲は否めない。いけ漱石さん!!
「アリガトウございます。」
彼はそこそこと渋谷の群集の中に消えていった。きっと彼は今日集めたお金でどこの飲み屋で酒盛りを交わしているのだろうか?
いや、僕が募金した漱石さんでたくさんのイラクの人々が救われるに違いない。そう願いながら東横線に乗った。


2月25日

先日15人という日本の人口を上回るのではないかと言う人数でスノボー旅行に行ってきた。
無事池袋を出発後個々疲れから目を閉じた。
しかし血沸き肉踊る最高列。誰が目を閉じようものならばどんな手段を使ってでも起こすという陰険極まりない大会が始まった。
先陣を切って他界しようとした福田さんに逆サイドから
「福ちゃん、福ちゃん、着いたよ。」といじめる私。
もちろん私と福田さんの間にはさまれた3人は笑わずにはいられない。その時車内の異変に一同気付いた。

「暑い」

とにかく暑い。汗ダクダクになりながらなんとか寝ようと試みる者横田はついに余りの暑さの為窓から飛び降りてしまった。

   2:05 15番 横田 晃一死亡 残り14人。

そんな時ある男が奇怪な行動に出た。あまりの暑さのため服を脱ぎ出したのである。しかもパンツ1枚まで。
せっかく眠りに落ちていたばやしさんまでおきてしまう始末。
もう耐えられないと言う事で1男ジュンヤがバスの運転手に温度を下げて貰うべく運転手の元へ。そして彼はこう言った。

「どや」 

無論運転手は手元の拳銃を発砲。流れ弾はたまたま生きてバスに戻ってきた直後の横田のこめかみを貫通。

   4:00 15番 横田 晃一死亡 残り14人。 

無論車内の温度はこれでもかというくらい快適にその後保たれた。早朝5時くらいに現地に着いた一行はロビーで就寝。
リフトが動く8時まで過ごした。ゲレンデに着いた皆はとりあえずレンタルへ。問題なく午前初心者練習を経て皆あるゲレンデの異変に気付いた。

「暑い」

とにかく暑い。なぜか何もしていないのに汗ダクダクの状態。レストランの横にある温度計を見てビックリ10度。
信じられない。
10度東京の最高気温がその日14度。ここは東北しかもゲレンデ。まさに以上気象。
こんな日は雪崩が起きやすい、そんなことを言おうと思った矢先、ゲレンデの隅から雪崩発生。その先には一服している横田の姿が。

「横田!!!危ない!!」皆が叫ぶ。
「俺なら行ける!!」横田は雪崩の上を滑ろうと考えていた。

   12:00 15番 横田 晃一死亡 残り14人。

午後はまさにぐたぐた。皆寝ていないせいか顔に疲れの色がその時親父2人はレストランで禁断のビールに手を出した。

「あぁー気持ちいい」

そればかりを連発しゲレンデでは単なる酔っ払いとかしてしまった。事件は夕食時に起きた。
高級ホテルに泊まった私達はもちろん夕食もそれなりのものがでた。しかしながらウェイターさんもそれなりだった。
いきなり「赤子泣いても蓋取るな という言葉はご存知ですが?」と私に先制攻撃。
馬鹿にするな、俺だっていちよ人間だ。挙句の果てには福田さんに法的見解まで述べる始末。全くお腹がいっぱいにならなかった夕食であった。
飲み会では思ったよりも犠牲者が出ず、ある意味残念であった。しかし驚くべきことが起きた。
いつも真っ先に死んでしまう、ばやしさん・横田が生きていたのである。
「やるしかない」
そんなことが脳裏によぎった時新選組局長福田勇を見た。彼は来ていた浴衣を脱ぎ喜んでいた。全引きだった。
私がトイレに行こうと廊下に出ようとすると横から蹴りが一発。

「しまった、やられた。」

周りは闇であった。敵は闇に紛れて私が一人で行動する瞬間を待ちわびていたらしい。
最後の力を振り絞り敵の方向を見ると押入れに入ったばやしさんがいた。

「あんたはドラえもんか?」

彼が力尽きた後私は彼が二度と外明かりを目にしないように押入れをそっと閉めた。
朝起きると窓の外は横殴りの雨だった。しかも強風。部屋の中でも何かに掴まっていないと飛ばされてしまいそうなくらい。
朝は前夜から楽しみにしていたスクランブルエッグを食べるべく早起きしたのであった。ふと窓の外を見る。
やはりすごい風だ。よーくみると窓に備え付けの柵に横田がつかまってまるで「鯉のぼり」のようにしているではないか。
私は「どうした横田!?」と声をかけると風速を計る気象庁のバイトらしい。

「こんな風、風とはよばない!!」

空高く舞った彼は向かいの杉林に姿を消した。

   9:00 15番 横田 晃一死亡 残り14人。 

その影響でゲレンデは終日封鎖の連絡が。そのためバス出発までの約4時間をロビーやゲーセンなど皆思い思いのことをして過ごした。
その後無事池袋・東京に着き解散した。2日目は全く滑れず大変残念であった。また機会があれば是非行きたい。