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財団法人無窮会は、元内閣総理大臣・枢密院議長、男爵平沼騏一郎が日本を含む東洋の学術文化の振興を期し、私財を投じて大正4年に設立したもので、東洋文化研究所と専門図書館の運営、学術雑誌『東洋文化』の刊行を主とした学術団体である。 専門図書館(蔵書数約30万冊、その大半が線装本)は、和漢の稀覯本を多数所蔵、和書の多くは、『日本国書総目録』に収録されている。神習(かんならい)文庫〔国学〕、槃山文庫〔和・漢学〕、平沼第2文庫〔和・漢学〕、織田文庫〔漢学」、真軒文庫〔漢学〕が閲覧に供している。 『東洋文化』は、大正13年創刊(月刊)、敗戦時に休止し昭和36年に復刊(年2回)。現在、通刊321号、復刊87号をかぞえる。 |
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岐阜県岩村町は旧岩村藩三万石松平氏の城下町で、元禄年間に初代藩主の入封と同時に藩校を創設し、林述斎・佐藤一斎、維新後は下田歌子・三好学などを輩出した。上記の「孔子祭」は、築城800年と町村合併30年を記念して、旧藩校の「釈奠(孔子祭)」を町の文化的伝統行事として昭和60年に復活させたものである。 岐阜県岩村町との関わりは、平成9年に前任の講経講師・山崎道夫東京学芸大学名誉教授が92歳の高齢で引退された際、後任に私を指名されたことによる。当地は、山間の小さな城下町ながら、近世は東濃地方の文教の中心であった。今も文化的資質の高い土地として知られる。岩村町孔子祭は、毎年4月の第2土曜日午前に行われる。 |