わたしは無駄にこの世
に生まれてきたのでは
ない また人間として
生まれてきたからには
無駄にこの世を過し
たくはない
私がこの世に生まれてき
たのは私でなければ
できない仕事が
何か一つこの世にある
からなのだ
それが社会的に高いか
低いかそんなことは
問題ではない
その仕事が何である
かを見つけそのため
に精一杯の魂を
打ち込んでゆくところ
に人間として生れて
きた意義と生き
てゆくよろこびが
あるのだ

昭和35年12月
みつを