第17回LINC講演会                2000年1月21日

会社人間はどこへいく
    〜日本的経営の変化と揺らぐ従業員の帰属意識〜

            田 尾 雅 夫(京都大学大学院経済学研究科教授、
                       経営管理論、組織心理学)

弱い人もいる  会社人間は消えない

人によって組織が成り立つ

報酬以上に働く人がいないと、組織は発展しない
磨いて光る玉になる人を見つける
「自分は過剰貢献しているのだな」と思い込ませないように過剰貢献させる



1)問題の所在
   なぜ、今、会社人間か
   時代の転換期=悲観論の横行
  超高齢社会の行方
   この社会を維持できるか?
2)経営という概念
   成行き経営から科学化、緻密化(20世紀という時代=組織の時代、経営の時代)
   さらなる変化 グローバル化=経営手法の変容
   情報化
   団塊の世代について 企業戦士と会社人間 社会の活力、低下?
3)日本的経営の変容、あるいは、瓦解
   雇用慣行の変容
   システムの再構築
   その具体的な方策として
  バブルがはじけて以降の考え方の変化
   さまざまの経営手法 解決策になるのか?
    人間という曖昧な要因の位置づけ方
4)人的資源論の論点
   部品ではない、歯車でもない、では何か?
   人材とは? 長期的な視点
5)忠誠心という心性
   組織と人間の関係
    本来情緒的と位置づけ
   モチベーション管理
    なぜ働くのか?
     誘因と動因
   報酬と貢献の均衡(=組織均衡)
    過剰貢献の論理
6)帰属意識を考える
   なぜ組織に仕えるか=3つの学説、情緒、交換、規範
   三角錐の論理=中心と周辺、頂点と底辺
7)強い人間モデルの横行
   2:6:2の考え方
    弱い人もいる
   人材を活かすということ=強くない人をどのように活用するか
8)結論
   人間を活かす組織=ヒューマン・オーガニゼーション
   会社人間は消えない