緑の食卓普及運動

講演会報告

緑の食卓普及運動パート9、
元気な東京農業 食と農と教育を結ぶ集い

        主催 東京都、(社)栄養改善普及会、JA東京中央会
          2001.2.19(月)13:00〜16:00
都庁、都議会議事堂1F都民ホール(新宿)

◎東京都

 生産者、消費者、関係機関の皆様が一堂に会し、農業、食生活、将来を担う子どもたちへの教育など幅広く意見交換。

○ H11.7「食料・農業・農村基本法」
        先進諸国中最低水準である我が国の食料自給率を、現在40%→H22目標、45%
○ H12.3 閣議決定「食料・農業・農村基本計画」、「食生活指針」
○ H12.7 21世紀の東京農業が果たすべき役割と振興の方向について(答申)

◎(社)栄養改善普及会

○『栄養三色運動』

 三色食品のうち、“緑の食品”即ち野菜と海藻(からだの調子を整える働きがある)の摂り不足が目立っている。
 8年前から東京の生産緑地を守っておられる農家の方やJAの方々のご協力を得て“緑の食卓普及運動”を続けて来た。
 『食は農に学び、農は食に学ぶ』お互いに学び合う、土からの本物の教育、体験を通して会得、学校農園、産直によって生の情報

◎JA東京中央会

平成14年度 学童農園を
学校給食 平成15年度 地元のものを地元で

1 「都市における農業生産と学童農園の取組み」
             星野直治(三鷹市野菜生産組合副組合長)
  都市農業は恵まれている
  都市の者がみんなで
  自然のままで露地栽培
  手間ひまかけ、最小限の農薬散布
  学童農園

2 「都市農業の後継者として」
          篠  弘(JA東京青壮年組織協議会副委員長)
  直販、相対で販売
  畑で直接買ったお客さん(消費者)の反応(評価)はダイレクトでわかります
  農地見学や体験授業を受け入れてくれる農家情報

3 「女性農業者の実践とこれから―原木生しいたけ栽培を続けていきたい―」
               勝澤朝子(八王子プリンセスクラブ)
  原木生しいたけ栽培を続けたい

4 「都市農業との共生―農家と消費者が共に支え合えたら―」
           内田博代((社)栄養改善普及会稲城誌友会)
  農家と消費者、共に支え合う
 ニーズ、誇り、努力、安全のアピール
 適地適作

5 「循環型社会における都市農業の価値と学校の役割
   ―学校が地域を変える可能性をめざして―」
               草壁繁樹(立川市立西砂小学校校長)
 食べ物の循環、命の循環、心の循環
 小学校で豚の飼育(おどろき、においの克服、命)

6 「地場野菜の学校給食の取組み」
             斎藤好江(日野市立大坂上中学校栄養士)
 地場野菜を学校給食で、
 安全でおいしく、楽しい給食、手づくり
 18年、行政の中にきちんと位置付けられた。

資料1 食生活指針について
資料2 21世紀の東京農業が果たすべき役割と振興の方向について(答申)
資料3 野菜の保存について
     青菜のゆで方



資料1 食生活指針について


最近の食生活は、
 食習慣の乱れや食料の海外依存、食べ残しの増加等により、栄養バランスの偏り、生活習慣病の増加、食料自給率の低下、資源の浪費等の問題が生じています。
 こうした中、次の10項目からなる食生活指針がまとめられました。これを機会に食生活を考えてみませんか。


食事を楽しみましょう
・心とからだにおいしい食事を、味わって食べましょう。
・毎日の食事で、健康寿命をのばしましょう。
・家族の団らんや人との交流を大切に、また、食事づくりに参加しましょう。

一日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを
・朝食で、いきいきした一日を始めましょう。
・夜食や間食はとりすぎないようにしましょう。
・飲酒はほどほどにしましょう。

主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを
・多様な食品を組み合わせましょう。
・調理方法が偏らないようにしましょう。
・手作りと外食や加工食品・調理食品を上手に組み合わせましょう。

ごはんなどの穀類をしっかりと
・穀類を毎食とって、糖質からのエネルギー摂取を適正に保ちましょう。
・日本の気候・風土に適している米などの穀類を利用しましょう。

野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて
・たっぷり野菜と毎日の果物で、ビタミン、ミネラル、食物繊維をとりましょう。
・牛乳・乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などで、カルシウムを十分にとりましょう。

食塩や脂肪は控えめに
・塩辛い食品を控えめに、食塩は1日10g未満にしましょう。
・脂肪のとりすぎをやめ、動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよくとりましょう。
・栄養成分表示を見て、食品や外食を選ぶ習慣を身につけましょう。

適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を
・太ってきたかなと感じたら、体重を量りましょう。
・普段から意識して身体を動かすようにしましょう。
・美しさは健康から。無理な減量はやめましょう。
・しっかりかんで、ゆっくり食べましょう。

食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も
・地域の産物や旬の素材を使うとともに、行事食を取り入れながら、自然の恵み
や四季の変化を楽しみましょう。
・食文化を大切にして、日々の食生活に活かしましょう。
・食材に関する知識や料理技術を身につけましょう。
・ときには新しい料理を作ってみましょう。

調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく
・買いすぎ、作りすぎに注意して、食べ残しのない適量を心がけましょう。
・賞味期限や消費期限を考えて利用しましょう。
・定期的に冷蔵庫の中身や家庭内の食材を点検し、献立を工夫して食べましょう。

自分の食生活を見直してみましょう
自分の健康目標をつくり、食生活を点検する習慣を持ちましょう。
・家族や仲間と、食生活を考えたり、話し合ったりしてましょう。
・学校や家庭で食生活の正しい理解や望ましい習慣を身につけましょう。
・子どものころから、食生活を大切にしましょう。


        (平成12年3月23日)文部省、厚生省、農林水産省決定



資料2 21世紀の東京農業が果たすべき役割と振興の方向について(答申)

             平成12年7月 東京都農林漁業振興対策審議会

背景等

 バブル崩壊
  周辺農地の急速な都市化の沈静化
  極端な急成長社会のひずみの露呈
  教育現場の荒廃現象→自然に飢えた都市の子供達の健全な成長

 都市における自然回帰願望の高まり
  都民の眼の成長
  公害、ゴミ→食品の安全性、有機栽培食品

 農業基本法の見直し
  都市農業の位置づけの明確化
  食料自給率の見直し

答申の内容

 東京農業を取り巻く環境の変化、
 役割、
 振興方向、
 新たな仕組みづくり
  安心、安全を基本とした多様な農産物の供給
 持続可能な社会づくりへの貢献
 交流型農業の推進によるふれあい、やすらぎの提供
 地域の活性化、環境



資料3 野菜の保存について

1 野菜は自然の姿のままに立てて保存した方がビタミンの含有量が高いと言われている。新聞紙に包み、段ボール箱等に立て、常温で保存する。

2(1)冷蔵庫に入れると良いもの=レタスや一部の葉菜類
 (2)冷蔵庫に入れなくても良いもの=甘薯、他のいも類、キャベツ、ねぎ、
    白菜等(新聞紙に包んで段ボール箱に入れ、台所や冷暗所に置く)

3 大根やかぶの葉は切り落とさないと、スができる。

4 果物を早く完熟させたい時はリンゴを一緒に置くとよい。
( リンゴはエチレンというガスを沢山出している。このエチレンは植物ホルモンの一種で未熟な果物を完熟させる働きがあるが、完熟した果物を老化させる作用もある。)

5 無駄のない野菜の冷凍保存

(1)パセリ=コップに水を入れ茎をつけておき、葉の方にビニール袋をかける。また、葉を良く洗っ     て水気を切り、ビニール袋に入れ冷凍保存し、使うときは使用量だけ、もんで使う。
(2)大和芋=皮をむいて冷凍庫、すりおろして冷凍庫へ、1ヵ月位で使う。
(3)生姜=汁、おろし生姜にして冷蔵庫へ。
(4)柚子=汁はしぼり、皮をむき、小さい容器に入れて冷蔵庫へ。



青菜のゆで方

青菜は水気を切っておく

 洗ってすぐの、水がついたままだと、熱湯に入れたときに温度が下がります。ざるにとって、水気をよくきってからゆでましょう。

たっぷりの熱湯に

 葉ものはかさがあるので、少量の湯に入れると温度が下がり、ゆで時間が長くなってしまいます。青菜を入れてすぐに全体が沈むくらいの、たつぷりの熱湯に塩少々を入れてゆでます。

ふたをせず、強火のままで

 ゆでるときにふたをすると、野菜に含まれる酸類が蒸発せずに水に溶け、湯が酸性になります。
 酸は葉緑素の色を悪くするのでふたはしません。入れてもう一度沸騰してきたら、上下を返します。茎をさわってゆで加減をみます。

すぐ水にとってさます

 急速にさまして変色を防ぐと同時に、アクをとるために、水にとります。大きいボールに水を用意しておき、ゆであがったらすぐに入れます。水をかえてすばやくさまします。

水の中で根元をそろえる

 水の中で、根元をそろえます。水の中だと、からまずにできます。さめたらすぐに、根元から葉先へと手で握るようにして、水気をしぼります。