西武ライオンズ 2002年度前半戦総括



気がつけば今年度もプロ野球は前半戦が終了。今年度前半の西武ライオンズを一言でいえば「強い」。伊原新体制で最強西武ライオンズは完全復活か!?前半戦総括します。

<総合>
前半戦はパリーグ最多の71試合を消化。45勝25敗1分の貯金20。2位の近鉄に6ゲーム差をつけて独走。まさに最強!!
今年から指揮をとる伊原春樹監督が「全力」をスローガンに掲げ、常勝西武ライオンズの復活を目指した今季前半。完全な投手陣と機動力をつかった野手陣はまさに鉄壁。攻撃面では機動力といってもただ単にバントを行ったり盗塁をするということだけでなく、エンドランを多様するなど「超攻撃的機動力野球」を展開。一番に固定した松井稼頭央を筆頭にした攻撃陣は確実に昨年よりも安定感を増しました。投手陣もけが人が多発したわりにみんな頑張ってくれたと思います。この野手陣、投手陣を詳しく↓で!!

<野手>
チーム打率が.272。もちろんリーグ1位。本当によく打ったなというイメージがあります。おなじみのレギュラー陣では、まず一番打者として完全定着した松井稼はさすがでした。盗塁数リーグ1位は「走る西武野球」の復活を象徴していると言えるでしょう。バッティングでは2試合連続サヨナラホームランを打つなどそのセンスをフルに発揮、ミスターライオンズと呼ぶにふさわしい活躍をしてくれました。続いて2番打者として完全定着した小関。確実性を増したバッティングは左投手を苦にしなくなりました。バントは必ずと言っていいほど成功、守備は鉄壁、足は速い。松井稼頭央に続く2番打者としての活躍は非常に大きかった!!そして、今年も最強4番打者、アレックス・カブレラはさすがでした。昨年のボール球に手を出す癖を改善。ストライクゾーンにきた球をあの豪快なフルスイングで西武ドームの場外まで飛ばしてくれました。打率も前半終了間際にベスト10入りするなど確実性がアップ。腰を痛めて6月末に登録抹消という事件もありましたが、怪我から復帰後はますます調子が上向き。腰を痛めたおかげでスイングがコンパクトになり確実性が更に向上した?!(笑)続いては5番のベンちゃんこと和田。本当にこの選手の台頭が西武を常勝チームに導いたと言っても過言ではないでしょう。カブレラの後ろを打つと言うことで5番打者をキーマンとあげていたプロ野球解説者も多かったのですが、その大役をよく務めてくれました。打率、ホームラン、チャンスに強いバッティング、どれも超一流。しかし5月末に怪我をしてから約1ヶ月間の欠場はチームにとっては痛かった。サッカーW杯の影響で今年は6月に試合が少なかったのが幸いしたかなと。そして8番、キャッチャー伊東の存在がすごく大きかった!個人成績こそ打率も2割台前半だったりしますが、捕手としてのリード面、チャンスでの勝負強さはさすが。昨年は中嶋、和田(今年外野手に転向)の台頭で出場機会が激減しましたが、今年は全試合マスクをかぶるタフさ。今年の8月で40歳になるベテランの醸し出す雰囲気からは常勝のにおいがぷんぷんしますよ(笑)そして9番打者、高木浩之の成長はめざましいものがありました。セカンドと言えば西武ライオンズの中では激戦区中の激戦区。その中でまさに一人勝ち。苦にしていた左投手も克服し、もちまえの小技と守備のセンス、それに確実性を増したバッティングで最強9番打者が完成!打率が3割近い9番打者がいるチームが弱いわけがないですね。

上記の選手が活躍する中、残念ながら怪我などにより実力を発揮することができなかった選手も・・・。まずは怪我で戦線離脱を余儀なくされた高木大成。今年は伊原監督の下、不動の三番バッターとして期待を寄せられていたのに、開幕直前に手首を痛めてまさかの開幕2軍スタート。復帰がGW明け、6月に入ったら、オールスター前には・・・と、ずるずる復帰日が延びて結局前半戦一度も一軍にあがってきませんでした。3割30本30盗塁に一番近い男の復帰が待たれます。そして次にあげなくてはいけないのがツインバズーカの片割れ・マクレーン。昨年はカブレラと共にホームラン量産してくれたマクレーンでしたが、手首を怪我して帰国、そして手術・・・。最強助っ人コンビは再び今年見られるか?。そして何よりも絶好調の状態で戦線離脱を余儀なくされた和田。結果的に1ヶ月の離脱で済んだのが不幸中の幸いでした。後は左肘手術から復帰の柴田も何とか前半戦ぎりぎりで間に合った。俊足は次期「清水」候補だ!!。あとは複雑骨折からの復帰、平尾。ついに帰ってきた意外性のあるバッティング男。後半戦では右のセカンドフィールダー第一候補に名乗り出る!!

そして、西武といえばセカンドポジション争いが名物(私的に)。上記にもあるように今年は高木浩之の一人勝ち。しかし、古屋をはじめ、原井、上田、平尾、が入れ替わり立ち替わり一軍へ。セカンド争いに終わりなし?!

外野手戦争も名物(これも私的に)。今年はレフト・和田とライト・小関がほぼ固定。残るセンターのポジション争いが熾烈でした。第一候補にあげられたのはベテラン宮地。苦節12年男がついに今年ブレイク!現在も三番バッターとして活躍!。他にも大友、清水、垣内といったベテラン勢と高山久、赤田、佐藤友、大島、柴田ら若手陣が入り乱れる大混戦。後半戦も外野手戦争見逃せません!!


<投手>
防御率が3点台前半のチームなんて今まで見たことない・・・。西武はやはり投手王国!。
開幕当初、先発の柱として松坂、西口、石井、許銘傑、三井と5人しっかり揃い、さらにベテラン潮崎がこれに加わる万全の体勢。が、この6人のうち3人が次々と故障発生。ファーム行きということに・・・。まずは石井。今年に復活をかける剛速球右腕はちょっと力みすぎた感じが・・・。続いて許銘傑。昨年防御率リーグ2位と抜群の安定感を誇る許投手でしたが、こちらも頑張りすぎで故障。そして一番痛いのが今季20勝が目標だった松坂大輔。まさかの右肘違和感で戦線離脱。先発柱の中心人物離脱はあまりにもショッキングでした。このように3人の投手がいなくなり、どうなってしまうかと思われたその時っ!!救世主のごとく現れた選手達がいました。その筆頭にあげられるのは張誌家投手。許銘傑と同じ台湾出身の背番号99。以前行われた野球のW杯の際、プロ混じりの日本代表相手にまったく危なげないピッチングを披露したことのある剛腕投手。身体能力抜群でスタミナ十分、そして何より心臓に毛が生えているかのような肝のすわりかた。超一流投手の素質抜群で目指すは台湾の松坂だ!。続いて昨年後半戦フル回転で大活躍して後藤。肘(だったかな)の怪我から復帰し、先発。もう一本の柱が帰ってきてくれた。

先発陣が完璧な中、中継ぎはどうだったのか!?まずは活躍できなかった選手から・・・。何故かデニー投手がいなかった。サイドから繰り出される145km/hのストレートが今年は見られない状態。復帰はいつだ?そして必殺左殺しの橋本ですが、シーズン途中に阪神エバンスとのトレードで移籍。それまでも一軍での起用機会はほとんどありませんでした。この最強セットアッパー二人が抜けた状態ではたして今年は誰が活躍したのか!?前半戦フル回転してくれた選手は3人あげることができます。まずは青木勇人。フィールディングのうまさに定評のある青木勇。この青木がポストデニーの仕事をきっちり果たしてくれました。準硬式野球出身の異色の経歴をもつ青木がプロ野球の世界で大活躍中!続いて土肥。プロレス大好きっ子の趣味は筋トレ。その鍛えられたマッスルボディーから繰り出されるストレートの威力は抜群。左殺しの座はいただきました!もう一人左と言えば水尾。昨年移籍してきてからというもの西武で大活躍。ショートリリーフからロングリリーフまでなんでもこいのベテラン左腕。伊原監督からの信頼が厚く一軍に完全定着。今年も中継ぎフル回転でした。この3人の他にも開幕当初は鳥谷部が、投手陣が苦しかった時は大沼も出てきてましたが残念ながら二軍へ。富岡もいましたがふれないでおきましょう(笑)

そして投手王国・西武を印象づけるのはWストッパーの存在でしょう。もちろん森、豊田の両人。昨年序盤に急遽先発から抑えに転向した豊田と、一昨年まで一人で守護神の大役を担っていた森。この二人が最強タッグを組んだ!!世に言う「ストッパー」の役割を担っているのは豊田。9回から1回限定で登板し、セーブポイントを獲得。一方、森は8回からの登板で相手の息の根を止めたり、同点の場面から登板するという、いわゆる勝ちに行く場面でなく「負けないため」の登板といってもよいでしょう。勝つためのストッパー、負けないためのストッパー。この二人の最強ストッパーがいるからこそ、先発・中継ぎ陣は安心して投球ができるわけです。西武相手に8、9回からの逆転を奪えるチームはないっ!!!



<後半戦の課題>
前半をいい状態で折り返した西武ですが、後半に向けてあえて課題をだすとすれば「中継ぎ起用」の事だと思われます。中継ぎでは上記したように青木勇、土肥、水尾あたりが頑張ってくれましたが、この三人には頑張らせすぎた感が否めません。この三人を含めた中継ぎ投手陣が夏場にばてなければいいのですが・・。ということで中継ぎ陣と先発陣の起用に関しては後半細心の注意を払わなければならないでしょう。
二つ目はけが人の起用方法です。たとえば前半戦のうちになんとか復活できた和田ですが、まだ守備につかせるには無理があるのではないかと思われます。無理して怪我を再発させるようなことがあれば今度こそチームの危機に発展しかねません。現に松坂投手はいったん無理を承知で投げさせて肘の違和感を悪化させたという事実もあります。実力のある選手をいち早く使いたい気持ちは分かりますが、怪我人を無理に使わせることによってしわ寄せが来るのは未来の自チームであることをしっかりと認識してやってもらいたいです。
そして三つ目は大丈夫だと思いますが「油断」です。優勝が決まるまでいくらゲーム差が離れていっても決して油断してはいけません!!まぁこれは去年、一昨年と悔しい思いをしてきている選手が一番よくわかっていることだと思いますので心配はしていませんが念のために。

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