無題


 雨の湿気と夏前特有の気候のせいでより一層気が重たくなる・・・今日は私の母の葬

儀が行われた。母は眠るように息を引き取った。最後に「お父さん・・・」と言って・

・・。

 私の家庭は母子家庭だった。父とは離婚したと母から聞いていた。母は父子家庭みた

いだったようである。だから、きっと父親が最後に迎えに来てくれたのであろう。

 そんな事を考えて、母の遺品の整理をしていた所、日記帳みたいな古ぼけた本が出て

きたのである。その本には古ぼけた字で『作治』とかいてあった。それは、私の祖父の

名前であった。

 私の名前は優作といって、祖父の名前と父の名前から一文字取って付けられている。

名前のとおり優しくなって欲しかったみたいだ。私の幼少時は頭が良いと言われてたみ

たいだった。しかし、親が思うようには育たなっかたみたいだ。私が物心ついた時には

毎日のように喧嘩をしては汚れて帰り、母に怒られていた。そんな事を思い出し、ふと

祖父の本が気になってページを開いてみた。