ドリーム小説:ビデオテープ
僕は思い出していた。今からちょうど一年前の出来事を。
先が見えなくって、すごく不安で、だけど弱いところは見せられない。
いつも明日のことを考えて、色んなコトをイメージしてた。
君とすれ違ったあの日が懐かしい。
今は家への帰り道。ここで君と出会ったね。この道路でのアノ場面が、僕の記憶をひも解いていく・・・・
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急に降り出した雨の中、駅まで走ったこの道で、
びしょぬれのまま君を抱きしめたね。
"短すぎる夏の日"
「こんなにすきになるなんて思わなかったよ」
君が何も言わずぎゅっと手を握りかえしてくれた。
(この奇跡がずっと続きますように)
長い階段の途中で君の名を呼んだとき、
振り返ったあの笑顔を僕は忘れないよ
この想いがまっすぐ君に届けばいい
まっすぐ君に届いたら
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なくした物はもう取り戻せない。だからこそ光り輝く物があると思うんだ。
いつまでも心の中で輝き続けるよ
思い出がビデオテープみたいにぐるぐる回る
君と遊んだ公園も、君と眺めた夕空も、まるで青すぎる空のよう。
いつまでも青すぎる空は、僕の全てを飲み込んでゆく
君と会えるのが楽しみで擦り切れるくらい見たあの約束の場所で、
もう会えなくなった君がほら
いつもの笑顔でたたずんでいる
何度も何度も夢で逢った君の面影が
静かに僕を包み込んでゆく
僕らの愛は出会った頃からずっと
離れてゆく度に大きくなっていたんだね
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思い通りの明日が続くコトなんて僕はきっと望まない。
君がまだ迷い続けるのなら。
思い出がビデオテープみたいに回り続ける
音を忘れた景色はもう、冷めてしまった現実のよう
擦り切れるくらい見たあの約束の場所で
今ではもう会えなくなった君がほら
コマ送りの中で笑ってる
end