TRH刺激試験(猫)
02.10.26
はじめに
利点
- 猫の甲状腺機能亢進症の確定診断
- TRHは比較的入手しやすい
- 短時間
欠点
原理
- 甲状腺機能亢進症では、慢性的に負のフィードバックでTSH分泌は抑制されているため。
- ちなみにTSH刺激試験では、亢進症の個体でも正常個体でもT4は上昇して鑑別できない。
方法
- preの採血。
- 0.1mg/kgのTRHを静注。
- 4時間後にpostの採血。
- 血清T4を測定。
評価
| pre、postのT4値 |
| 2倍程度の増加(>60%の増加) |
正常 |
| ほとんど不変(<50%の増加) |
甲状腺機能亢進症 |
注意
- 材料として血清を採取する。
- T4が高値を示す午前中にサンプリング。
- 絶食ではT4は影響されない。
- 溶血や血清の凍結融解にも影響されない。
- 室温で8日間安定だが、冷凍または冷蔵保存が望まれる。
参考
猫の総T4のガイドライン
| 総T4 |
評価 |
| >4.0μg/dl |
亢進症がかなり疑われる |
| 3.0-4.0μg/dl |
亢進症の可能性あり |
| 2.5-3.0μg/dl |
どちらともいえない |
| <2.0μg/dl |
ありそうもない |
猫のFT4
- 総T4よりも感受性は高いが、特異性は低い。
- 甲状腺疾患以外の疾患の罹患猫でもこの値は上昇していることがある。