映画を観終えた後、しばらく身体が固まってました。誰も都合がつかなくて一人で試写会行ったんですが、内容が濃い良くできた映画なので鑑賞後すぐには人と会話したくない状態でした。
主人公のクオイル(ケビン・スペイシー)は子供時代に父親み湖に落とされ溺れそうになっても助けてくれなかった経験をもち、そのせいか、水恐怖症を持つ、もう見るからに情けな〜い男になってしまうんです。何をやってぼやーっとした感じ。そんなんだから女にも遊ばれたり利用されたり、挙げ句の果てには逃げられてしまうといった人生を歩みます。でも、ある日その妻が交通事故で亡くなり、娘と叔母と3人で先祖の土地、ニューファンドランド島へと向かいます。
そこで新たな生活が待っているんですが(ネタ晴らしはここら辺でやめますね)、一番の見所は、クオイルの顔つきが大きく変化するところです。さすが、ケビン!島に移ってから暫くすると、あの以前の情けない顔からは想像できないくらいの、自信に満ちた顔つきに変わっていきます。
私なりのテーマの解釈は、「人間の起源」と「自分の居場所」とでもいいましょうか。この映画の中には何人か、自然の微妙な変化や何かの前兆を敏感に感じ取れる、いわゆるサイキックパワーをもつ人々が居ます。超能力というと何だか大事に聞こえるかもしれないけど、今でも動物には多少ありますよね。それを考えると、きっとずっとずっと遠い昔は人類もそんな不思議なパワーを持っていたのかなって思います。自然と離れつつある暮らしをする中で、だんだんとそんな第六感の様な力も退化してしまったのではないでしょうか。改めて、人類の起源が自然の中にあることを感じました。
それから、島の人が先祖の事をよく話していたりするのですが、自分の中にその先祖の血筋があることに誇りを持ったり、憎んだり、いろいろです。これは欧米人にはよく見られることですが、先祖のことも含め、自分のつらい過去や今ある問題を少しずつ克服していく姿が、個々の視線を通して鮮明に描かれています。自分の過去や今の自分と闘っていく中で、試行錯誤しながら自分らしさや、自分の居場所を見いだしていくものなのかもしれません。
結論:
この映画の解釈は十人十色でしょう。とにかく観に行って下さい!そして、いろいろかんじたり考えてみたりして下さい!きっと忘れていた大切な何かを思い出させてくれるはずです!