
八月一日、石原慎太郎東京都知事は、東京都立四大学(都立大学・科学技術大学・短期大学・保健科学大学)の改革についてこれまで準備されてきた構想を一方的に破棄し、それとは全く異なる内容の「都立の新しい大学の構想について」を発表しました。それ以降、東京都大学管理本部は、これは設置者権限による現存する四大学の「廃止」と新大学の「設立」であるとして、四大学を排除したまま「トップダウン」による改革・準備を一方的に進めています。
しかしこれまで都議会や都民に公表され、再三にわたってその準備を着々と進めていると説明されてきたものが、このように唐突に破棄・変更されたことに都立の大学に深く関心を持つ私たちはとまどいを隠せません。発表された「新構想」の内容についても、果たしてそれがよりよい大学に結びつくのか多くの疑問がありますが、私たちが何よりも疑問に感じるのは、その進められ方です。これまでの構想がなぜ破棄されなければならないのか、少なくともいままでに都知事や大学管理本部が示している理由は、きわめて根拠薄弱です。また、そこに至るまでの経過についても、都民にも、また大学関係者にも公開されていません。
都民の貴重な財産である都立の大学が、このような唐突で恣意的な進め方によって大きく変えられ、その有形無形の知的財産が危うくされることに、私たちは強い疑問と怒りを感じます。
以上から私たちは、東京都大学管理本部に対し、別紙のような公開質問をおこなうとともに、一方的で恣意的な「大学改革」準備ではなく、当事者と都民に開かれた進め方に改めることを強く求めます。
二〇〇三年九月二八日
都立四大学廃止に関する緊急シンポジウム
参加者・賛同者一同