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東京都立大学の独文科で学ばれた皆さん
ドイツにかぎらず文学・言語学などに関心を抱かれている皆さん

東京都立大学人文学部独文学専攻教員一同

 東京都立の4大学が石原都政のもとで再編統合される、という話が2000年初頭ににわかに持ち上がったことは、報道等でご存知の方も多いかと存じます。

 東京都庁(大学管理本部)と大学側代表との間ではこの間協議機関が設けられ、新大学についての構想が検討されてきました。そして2001年11月には「東京都大学改革大綱」というかたちでその大枠が示されています。

 この「大綱」のなかには、B類(夜間部)廃止というような、人文学部として強く反対してきた項目も含まれており、教育現場にいる当事者としてはこれを最善の案と認めてきたわけではありません。しかしそれでも、より良い都立の大学を創ってゆこう、という志は共有されているとの前提で、大学管理本部と大学の間で継続されている協議過程を尊重し、私たちも専攻教員定員の大幅削減というような案も甘受しつつ、それに協力してきました。そして2003年7月には、この「大綱」に添ったかたちで真摯に検討されてきた構想が、すでに大詰めの段階に到っているという認識でした。

 それが突如、本年8月1日の都知事会見の場で、これまで積み上げられてきた案とはまったく異なる「都立の新しい大学の構想について」という、都立大学総長すら直前まで知らされていなかった案が発表され、それまでの信頼関係が都庁側より一方的に破棄されてしまいました。

 この内容をみるならば、現在の都立大学5学部を「都市教養学部」という一学部に統合する、「単位バンク制」を導入して随意に卒業要件を満たす制度を設ける、等々、大学側の意見をまったく無視し、教育に実地に携わる見地からはとうていまともな検討にすら値しない代物と言わねばなりません。

 この「都立の新しい大学の構想について」発表以降、東京都大学管理本部は、東京都立大学の代表者である総長を教学準備委員会から排除し、厳重な情報管制のもとで、都民、学生にも教育現場で携わっている教員にもいっさい情報を明かさぬままに、2005年度新大学発足に向けて計画を進めています。

 さらに由々しき事態として、公式発表のまったくないまま、新大学においては、現都立大学人文学部にある文学科5専攻(国文学、中国文学、英文学、独文学、仏文学)が廃止される、とのかなり確かな情報も流れています。都立大独文科はこれまで、日本のドイツ文学・語学研究の分野で主導的な役割を果たしてきたことを自負しておりますし、今後も都立大の一専攻として教育・研究に貢献してゆく強い意思をもっています。もしも、「役に立たない」と見なした文学科を議論もないままに安易に人員削減の「資源」として抹消するというようなことが起こるとするなら、ひとつの〈文化の死〉として、歴史に残る愚行であり、遺憾きわまりありません。

 私たちは、大学管理局によるこのような、民主的な手続きを無視した密室政治による蛮行を認めるわけにはゆきません。

 東京都立大学人文学部独文学専攻教員一同は、私たちの現在の考えを以下のように表明します。

1.東京都大学管理本部は、都立の新しい大学についての構想を、受益者たる学生、都民、そして現場の教職員たちの意見を採り入れたうえで、民主的な手続きによって進めることを求めます。

2.今後、現在都立大学に在学する学生、大学院生たちに、入学時に保証されていた学習・研究の条件が保持され、不利益がいっさいもたらされないよう、万全の措置をとるよう求めます。

 上記2点にご賛同いただける方は、以下のアドレスまで電子メールにてお名前とご所属・身分等をお知らせいただけるようお願い申し上げます。下記ホームページ上にて公開させていただきます。なお、お名前の公開を望まれない方はそのようにご明記ください。

電子メールアドレス ganbare_dokubun@yahoo.co.jp

URL ../../../CollegeLife-Lounge/2076

../../../CollegeLife-Lounge/2076onegai.html より

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