最終更新日:2004年1月3日
12月21日に開かれた都立の大学を考える都民の会主催による「都民の向けた大学『改革』説明会」は、都立大学の総長、教養部長、学生部長に出席いただき、無事終了いたしました。
以下は会議の感想と総長への要望になります。これらの感想と要望は都民の会事務局を通して都立大学総長にも届けられたことを申し添えておきます。
説明会に出てみて、事態の深刻さに驚き、大きな危機感を持っている。大学が、何年もかけて改革の道を探ってきた努力の成果が、一方的に破棄され、総長も評議会もまったく与り知らぬところで作られた新大学案が押し付けられている。
このようなクーデターが許されるならば、学問の自由も真実を学ぶ権利もことごとく奪いあげられるだろう。
この重大自体に対して、学内勢力の反撃があまりにも弱い。歯がゆい限りである。もっと強力な運動を期待したい。とくに学生・院生の奮起を望む。たとえば都議会を包囲する大規模なデモなどはどうだろう。
他の3大学が都の構想に合意し、都立大のみ残った場合どうなるのか。
昭和39年法経法律卒のOBです。長くサラリーマン生活を経て、生涯学習の目的で4月より経済学部の3科目を科目履修生として学習しています。 このため、比較的身近に今回の問題を知ったのですが、私の感想は
(1)11月中旬までは管理本部の「構想」がわからなかった
(2)11月中旬に管理本部のHPを一挙に公開したことで、その「本当の姿」を現した
(3)これまでのところ、大学側は管理本部に「押しまくられている」
押しまくられている理由は
(イ)都側の分断策が成功している
(ロ)大学側の考えが、必ずしも一致していないためと思います
(ハ)マスコミのバックアップ、都民の支援を得られないでいることと思います
石原流のトップダウンに対しては、大学側の考えを統一してもっと強く対応して、その結果として妥協が成り立つのではと思います(最低守るべきものを確保すべき)。
1.名前は重要である。実態の不明な「都市教養学部」等々は、断じて許容できない。
2.新大学開設が平成17年4月に迫り、時間も十分にないなかで、大学執行部は具体的な目標を設定して行動すべきである。とくに総長は、大学管理本部あるいは西澤潤一氏に直接会い、意見を申し述べるべきである。
3.トップダウン方式には、トップダウンに伴う責任がなければならない。すなわち、トップは国内外の状況を調査・精査したうえでプランを示す必要がある。しかしながら、思いつきから出てきた安っぽいプランとしか思えない。誰が考えたプランか。誰がそのプランを評価したのかを公表しなければならない。また、プランがうまくいかなかったとき、その責任が取られなければならない。
非常にプリミティブなことですが、石原都知事のトップダウン方式が強力に進められるようになったのは大変残念です。これを押しとどめて民主主義を守るためには、石原氏に辞任してもらうよりほかにないと思います。この方法を都民全体に行動できるように働きかけたい。
大学管理本部の実業中心効率中心の大学では、優秀な頭脳や秀逸な人材は、都立大からどんどん離れてゆくのではないでしょうか。
都が発表した新しい大学の構想について、「国際性」の問題の軽視が気になります。これからの時代、国際化の重要性が叫ばれているときに、まったくそれを認識していないように思えます。
この点をぜひ問題にしていただきたい。
総長etc、「都立の大学を考える都民の会」への要望
人数が多く集まれる場所(たとえば講堂)において、総長はじめ大学側、都の大学管理本部のメンバー(責任者がいい)、学生・都民の方が集まって、討論会を設けてほしい。いい新大学にするために……。
いろいろ制約があろうとは思いますが、もっと大学自身が広報活動を積極的にすべきではないでしょうか。
「都民の会」はネット以外での広報が余りないように思えるのですが、もう少し他のメディアの利用はできないものなのでしょうか。
総長以下、現教員の総意をどんどんアピールすべし。声が聞こえてこない。
改革・統合なのか、廃校・新設なのか不明。
都議会への働きかけを。
都立大学の自由と対話を重視した風土が切り捨てられてしまうことをおそろしく思い、出席させていただきました。対話のないところに、人間は育たないと思います。
いろいろ勉強になりました。ありがとうございます。どうかよい成果が得られますように。
P.S.
ホームページがもう少しわかりやすいといいですね。今日ある(近々ある)行事がなんなのか、せめてそれだけでもすぐ発見できるようにしてください。お忙しいところ申し訳ないのですが。また、都心に近いところに会場があるといいですね。来るのが大変なので、やめようかと悩みました。
「都民の会」としては、都の横暴を阻止するために戦術を協議するべき段階だと思います(これはホームページは不可)。
都立大学は人文・法・経済・理・工学部および院の名称と実態のもとで、それぞれが現代・未来の日本・世界に貢献する研究・教育をいっそう深めて進めてほしい。内容のわかりにくい学部名や専攻名は、志願する高校生も指導する高校進路担当教師も不可解です。
フロアーからの意見・質問を聞く時間がもっとあればよかった。
今後、こうした会が開かれるならば、基本的な経過はすでに知っているということを前提にして、今後、どう行動すべきかといったことを中心に、話し合う場に設定してほしい。
現行の「改革」が、ほぼ大学管理本部が考える方向で進んでいることをはっきりとさせるべきだと思います。
高校の進路指導の先生がおっしゃられていた「このままでは都立大の伝統が失われる」という意見はもっともだと思いますが、大学側としては教学の内実が保たれるように努力しているものの、問題は、そうした方向に向いていない管理本部にあるということだと思います。この点を曖昧にしたままで、一般的な「よくわからない」という意見をそのままにすることは、問題の所在を曖昧にすることだと思います。
主催者サイドの見解を、はっきりと持つべきではないでしょうか。
毎回の説明会などで感じることだが、8月1日より以前の「改革」に対する評価が、学生と教員の間でギャップがあるように思う。確かに8月1日以降の「改革」が、内容・プロセスともにそれ以前のものとは比較しようがないほどひどいということは誰の目にも明らかだろうし、それ以前に教員の方々が検討を重ねてきたということもわかる。だが、8月1日以降はもちろん、それ以前も学生は一貫して検討体制から排除されてきた。だから8月1日より前のことについて、「問題も含んでいたが」とつけ加えられたとしても、評価するような発言を聞くと、学生としては非常に腹立たしい。
新大学の構想を予備校に発注するなんて、本当に残念です。
今までのプロセスを考えると、これが民主主義のやり方なのか……ぞっとすることばかりです。
マスコミ報道も中立といえないし、私たちが歴史で学んできたおそろしい時代の再来のようです。足音もなく近寄ってきている気がしてなりません。教育問題は、その原点だと思っています。
先日、小学校の音楽発表会に参加してきました。一生懸命歌っているなにも知らない子どもたちに、安心できる社会を残してやらなくてどうするんだろうと涙が出てくる思いでした。
東京都の小・中・高の教員と一緒に闘えると感じた。
運動の広がりをどう作るかを考えて、もう少し大きな世論を作る方針を出しましょう。
先回のときは、コピーを150枚ほど作って近所の家々にまいてから参加しました。宣伝=多くの都民に都立大の教職員・学生・院生の要求、都民の要求について知らせていかないと、都管理本部に押し切られてしまいます。
管理本部のやろうとしている何かを、すべての人が賛否に関係なくはっきりつかんで運動をしていくべきです。
○4大学を1つに統廃合して、教育予算の大幅削減すること。予算の枠や編成は、大学管理本部が把握
○企業にすぐに役立つ安直な安手な〓の〓い学生を教育する大学にする。私立大学並みに授業料をアップする。マスコミをにぎわす(一時的に知事が在任中)安っぽい大学
○教職員の管理統制を徹底する。学問の自由や大学の自治など認めない。教職員の任命も管理本部が握る
都立大学の〓〓る財産を解体・消失しないようにしてください。都立大学は新制大学としては大学院を早く設置したこともあり、新制大学としては(一、二期という旧入試で一期だったこともあって)非常に高レベルになっていたことを忘れないように(国立の新制大学は、医学部〓〓は昭和40年頃から文部省が認めたので、新制の大学(旧制の〓などが大学〓った大学)はレベルが上がらずに苦労した!)。
都立大学は例外的だった少ない大学です。新制大学の理工系の学部は、そ〓が遅れた大学でも、今は少なくとも3分の2ほどの学生が大学院に進学している。都立大の大学院がきちんとした形で継続できなければ、どんなに今レベルが高くても、やがて大学の体をなさない大学になってしまうし、大学の自治も学問の自由もすべて……。
世論を作っていく運動ができるかどうかに、すべてがかかっていると思って運動を作ることが今、一番大切なことと思います。がんばりましょう!
茂木総長が、情勢・状況を的確に把握され、全構成員の合意を得ながら大学改革を運動として進めておられることに、深い感銘を受けました。
今回の石原提案は、日本全体の公立大学の「モデル」とされる可能性がきわめて大きいと思います。また、私立大学などでも、石原型をまねるものが急速に増えるように感じられます。「大学本来」の理念と役割を確保し、民主的に運営される新しい大学を作ってくださることを、強く念願しております。
本日の会に出席して、大変心強く感じました。支援を惜しみませんので、がんばっていただきたいと思います。
学生が「冷めている」ように見えるのが心配。就学の自由を侵されるのは学生、それに反対するのは学生しかいない! それができるのは「左翼学生」のみと考えるのは、「左翼学生」の過大評価だ。都立大の解体問題が「学内紛争」にならないのは、総長先生以下ががんばっているから。それを希有な幸運と思うべき。
大学ががんばっているからか、「都民」「卒業生」の動きが自律的でない。「横浜市立大」とちがう感じ。
都民の会として、宣伝活動など行うべきだ。
八雲会はけしからん。動かすためには卒業生への訴え強化を。
大学管理本部(都庁)のプラン(都市教養学部)は、何かハッキリしていません。一時的な看板の架け替えだけでは、都立大離れを起こしてしまいます。都立大B類の卒業生として、これには耐えられません。
現在、国公立・私立を問わず、新しい学部・学科ができていますが、コンセプトがハッキリしていない内容は、受験生・保護者からも不安が生じ、結果的に倍率が低下します。
既存の枠(基本的な枠)は、ぜひ残してください。
私たちの保健科学大学では、8月1日以降、教職員説明会も学生・院生向けの説明会も一度も行われていません(以前は説明会(教職員向け)はやっていました)。内容についても知らされていず、意見や質問をする場がまったくありません。大学管理本部から出された文書を掲示するだけです。教授会では少しは話はされているようですが、管理本部から出されたものをトップダウン方式で下ろすだけです。都立大では何度も説明会があり、意見や質問ができる場が保証されています。管理本部はすぐに説明会を4大学で開くべきです。大学管理本部は、4大学の構成員(教職員・学生・院生)の現場の意見や声を聞け、これからの新大学「設立」改組に反映させてほしい。利用者である都民・受験生・親の意見や質問に答えてほしい。一方的に強権的・強圧的なやり方では新大学のスタートはうまくできないし、都民のためのよい大学は作れません。
改革の内容よりは、その決定方法に異議あり。石原氏のファッショ的方法を絶対に許してはならない。
参加者が少ない。宣伝不足? 総長による説明が抑制が効きすぎている。高校の先生および卒業生の発言は役に立った。
小さな私立大学の教員です。私の大学では任期制が導入されているのではないのですが、近年「特任」教員が増えています。その結果、こうした「特任」として任期のある教員は、通過点として自分の仕事をとらえる傾向にあり、自分の研究や自分の担当授業以外の大学運営に関わる委員会、学科全体の教育というものを「余分な」仕事と考えているようです。「学生」の抱えている問題に応えるように「フレッシュマン・セミナー」(「基礎ゼミ」と同じ発想です)を現在検討していますが、「こんなことは各学生個人がすべきことだ」のひとことでかたづけたりもするのです。「任期制」は大学を歴史のなかで育てていくことを妨げるものであると思っています。親としても、こんな無責任な教員が圧倒的多数になるだろう大学に、子どもを入学させたいとは思いません。都立4大学がまとめた「大綱」が尊重される大学を作るためにがんばってください。
茂木総長と小川学長(横浜市大)の資質の違いは大きいですね。都立大学がうらやましいです。東京都と横浜市、手法はちょっとちがいますが、まったく同じことをやろうとしています。小泉・石原・中田・松沢(神奈川県知事)と、新自由主義者かつファシストが首都圏を固めています。単に大学の問題だけでなく、日本の将来に関わる問題として考えていきたいですね。がんばってください。
こういう場に、総長・学生部長・教養部長などが参加され、都民の意見を聞こうという姿勢がとてもいいと思いました。石原知事のやり方は許せませんし、多くの困難が予想されますが、学内の団結と都民の力で民主的に進めていけば、必ずやうまく解決できると思います。
99年3月に卒業した者です。
B類の存続問題の話が出席者からも出ていましたが、B類のみならず社会人入学で入学した方などいろんな学生がいて、交流できたのはよいことだったと、大学時代を振り返って思うことです。
普通に高校を卒業して大学に入学してくる学生だけでなく、他大学の卒業生、社会人経験者など、これからもいろんな学生がいる大学であってほしいなあと思います。
話は変わりますが、今一番不安になっているのは在学生ではないかと思います。どのような形であれ、これから入学してくる後輩たちも含め、学生が安心して学問できる環境を守っていただきたいと思います。
都立大の関係者の間では、徐々に運動が盛り上がっていると感じます。他の3大学ではどうなのでしょうか(3大学の方も、一部都立大に参加されているようですね)。
本学大学院生です。都の大学管理本部が出している案に対抗して、先生方のワーキンググループが対抗案を考えてくださっていることを応援したいと思っています。大学で培われてきた教育の積み重ねを少しでも残せるよう、一緒にがんばっていきたいと考えています。
大学院生として気になることは、やはり大学院がどうなってしまうのかということです。先生たちのワーキンググループでも大学院のワーキンググループがあるとのことでしたが、ここは学生の意見を取り入れる用意はあるのでしょうか。ぜひ大学院は、今の研究ができるしっかりしたものにしてほしいです。都立の先生はすごくいい先生です。この先生の下で学びたいと思う学生はたくさんいます。その研究をしたい学生を大事にしてほしい。学生の意見を取り入れ、途中経過を知らせる窓口を作っていただけたらと思いますがいかがでしょうか。
今日の説明会は内容があってよかった。今後も説明会を続けてください。多くの人の意見が聞けてよかった。
新しい大学の形はどうあるべきかについて、残念ながら私には評価・提案能力がありません(今までは産業化社会用教育制度)。
しかしながら、新しい時代(大げさにいえば、農業・産業革命に次ぐ第三の情報化革命(いまだネーミングも決まっていませんが)という、人類史上3回ぐらいしかない大変革に遭遇して、人類全体が迷っているときだと思います)の大学構想は、従来の延長線で考えるべきではなく、まったく新しい構想力を必要とするだろうと思います。そのためにこそ、公開された民主的な手続きで衆知を集めなくてはなりません。石原都知事のやり方には、この点でまったく反対です。
もう一つ、あまり時間がないので、混乱が続くと、現在および未来の人材の流出が最も憂うべきことです(法学部4教授辞任etc)。さらに理工系は、いったん解体すると再建には多大の年月を要する(米国RCAの研究所廃止の失敗例を見ても)こと(文科系は容易というわけではありませんが)は、十分留意すべきことだと思います。また、新旧体系の過渡的手順が重要。
事態を打開するための運動を強力に進めなければなりません。そのためには当事者(教職員・学生・院生)の統一した中核が必要です。それに卒業生・都民が協力・援助する型になると思われます。中核を固めてください。
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