ビリヤードのルール  《さまざまなナインボール》

◆ナインボール【アメリカンルール】

2人でプレーするゲームです。

1個の手球と1〜9ボールの9個のボールを使用します。最初に9ボールを合法的にポケットに落としたプレーヤーが勝ちになるゲームです。

【ボールの並べ方】

1〜9ボールをダイヤ形にラックしてゲームをスタートします。

1ボールをフット・スポット上に置き、9ボールを真ん中に2・3・4ボールを1ボールから時計回りの反対にダイヤ形の角に配置します。残りの5・6・7・8ボールは特に決められていません。

【ブレイク・ショット】

オープニング・ゲームのブレイク・ショットはバンキングの勝者が行います。

以後のセットのブレイク・ショットは次の2通りあります。

◇勝者ブレイク

◇敗者ブレイク

ほとんどのトーナメントでは前者の「勝者ブレイク」を採用しています。つまり、それぞれのセットの勝者が次のセットのブレイクを行うことが出来るのです。

ブレイク・ショットは手球をヘッド・ライン内に置き、1ボールに最初に当てなければなりません。手球の位置はヘッド・ライン内であればどこに置いても構いません。

【ゲームの勝ち負け】

ナインボールは手球が最初にテーブル上の最小番号のボールに当たらなければなりません。ゲームの目的は相手プレーヤーより先に9ボールをポケットする事でそのショットが合法的であれば勝ちになります。

1〜8ボールまでは、どんなにポケットしても得点にはなりませんし、勝ち負けにも関係ありません。

その他の勝ち負け、同じプレーヤーが3回連続ファールをした場合、そのプレーヤーの負けになる。

【ファール】

〔1〕 手球が的球(テーブル上の最小番号のボール)にあたらなかった時

〔2〕 手球が的球と他のボールに同時にあたった時

〔3〕 手球がスクラッチした時

〔4〕 ボールがテーブルの外に飛び出した時

〔5〕 ボールがクッション、またはレール上に停止した時

〔6〕 プレー中にキュー、体、衣服などがボールに触れた時

〔7〕 プレーの際、床から両足が離れた時

〔8〕 2度突きをした時

〔9〕 キュー・ミスをした時(タップ以外の場所で球を突くこと)

〔10〕手球がボールに当たってから、手球もしくは他のボールがクッションにあたらない時(ボールがポケット    された時はセーフ)

上記のファールがされた時はプレーが交代し、次のプレーヤーは手球を好きな所に置いてプレー出来る。

ファールをした時にポケットされたボールがある場合はポケットされたボールをフット・スポットに戻し、手球フリーでプレーを再開する。

スクラッチした場合、ブレイク・ショットの時に限り、次のプレーヤーはヘッド・ライン内の好きな所に手球を置いてプレーを再開する。(次に狙う的球がヘッド・ライン内にある時はその球をフット・スポットに移動する)

◆ナインボール【テキサスルール】

最近、アメリカのトーナメントでよく行われるルール、日本のトーナメントでも見かけるようになった。

基本的には、アメリカンルールと同じです。

【アメリカンルールとの相違点】

ファールをした際に的球およびその他の球がポケットした場合、9ボールを除いてフット・スポットに戻さずにそのまま残ったボールのみでプレーを続ける点が違います。

つまり、複数ボールを落とした際、ファールをすると残りのボールが少ない為、次のプレーヤーがアメリカンルールより、一層有利になり、よりスリリングなゲームになります。

◆ナインボール【シュート・アウトルール】

このルールはアメリカでよく用いられるルールで、基本的にはアメリカンルール(手球フリー)ですが、故意のファールプレーがあり、勝負のかけひきとして、よく用いられます。

【シュート・アウト】

アメリカンルールとの相違点はシュート・アウトというプレーがある点だけです。

シュート・アウトというのは、プレーヤーが的球を狙うのに困難な場合や難しいショットに直面した場合にシュート・アウトをコールする事によって手球を的球に当てずに、手球だけを故意に動かして的球に対する手球の位置を変える事です。

このプレーはファールですので、プレーする権利は次のプレーヤーに移ります。ただ、次のプレーヤーは以下の2項目の中からいずれかのプレーを選択する事が出来ます。

〔1〕その状態のままでプレーを受け継ぐ

〔2〕シュート・アウトしたプレーヤーに再度、ショットを要求する。

このシュート・アウトによって手球を動かす時、相手のプレーヤーに難しい配置を残せば、相手のプレーヤーは間違いなくもう一度ショットを要求するでしょう。ですから、シュート・アウトをする時には、自分にはポケットする自信があって、相手には困難なショットになる位置に手球を動かす事が大切です。

◆ナインボール【ジャパンルール】

ジャパンルールはトーナメントなどには採用されていませんが、そのギャンブル性から一般には人気があります。

得点方法とファールの際の処理が他のナインボールのルールと異なります。また、2人以上、複数で楽しめるのも特徴の一つです。

【得点方法】

通常のアメリカンルールと同じようにテーブル上の最小番号のボールから当てていくわけですが、アメリカンルールと違い、ゲームの勝ち負けは9ボールをポケットしたプレーヤーではなく、点数を競うという点です。点数は、3・5・7ボールが1点、9ボールが2点です。また、サイドポケットにぽけっとした場合は、点数が2倍になります。

ゲームの進行も違い、3・5・7・9の点球はゲームの途中でポケットされた場合、その点球より番号の小さいボールがテーブル上に残っている場合に限り、フット・スポットに戻って来ます。

例えば、2ボールに当てて3ボールをポケットした場合、点数がそのプレーヤーに加算され、3ボールをフット・スポットに置き、そのままそのプレーヤーが引き続き継続してプレーが出来ます。

これは、他の点球でも同じです。

つまり、すべての(1〜8)ボールをポケットした後、9ボールをポケットして、はじめて1セット終了する訳です。

【ファールの際】

ファールについては、アメリカンルールと同じなのですが、ファールの際の処理の仕方が違います。

ファールの処理の仕方はローテーションのルールと同じで、ファールが発生した場合、相手のプレーヤーは以下の3項目の中から1項目選んでプレーする事が出来ます。

〔1〕手球、的球を現状のままでプレーを続ける

〔2〕手球をヘッド・ライン内の好きな位置に移動させる

〔3〕フット・スポットまたはセンター・スポットのいずれかに的球を移動させる

以上のルールで点数を競うゲームです。

ジャパンルールの場合、1セットで何点もスコア出来るという一発逆転が魅力です。

【ジャパンルールの留意点】

ジャパンルールの場合、日本各地でさまざまなハウスルール(お店によって違うルール)があり、得点の方法も様々です。

ぜひ、プレイする前に、プレーヤー同士ルールの確認を行いましょう。

【ハウスルールの一例】

ここでは、ハウスルールの一般的なものを少しご紹介しましょう。

◆ きしゅう ◆

最後に9ボールをポケットした後に、手球をヘッド・ライン内に入れなければいけないというルール、出来なかった場合のペナルティーには、次のセットのブレイクの権利を相手プレーヤーに譲るというものから、9ボールをフット・スポットに戻し、得点も無効、現状の配置で相手プレーヤーにプレー権が移るというものもある。

◆ W(ダブル)◆

1つのセットが終わった時に、そのセットの得点が同点の場合、次のセットのスコアがすべて2倍になるというルール、また、W(ダブル)のセットが同点の場合、その次のセットはそのセットの2倍、つまり、スコアが4倍になる。