コンサルティングプロジェクト
授業で学んだ理論や知識を基に実プロジェクトに取り組む場として、クラナートおよびPurdue大学では様々なコンサルティングプロジェクトが用意されています。ここでは3つの代表的なプログラムを紹介します。
Experiential Learning Initiative (ELI)
2009年より導入されたプログラムで、様々な課題を切り口として、実在の企業や団体に対してコンサルティング活動を行う実践型授業となります。プロジェクトは様々なビジネスフィールドに関するものがあり、実際にコンサルティングをする企業も、ボーイングなどの大企業からPurdue発のスタートアップまで多岐にわたります。クラスと同様に4~5人でチームを組み、2カ月~4カ月の間にわたって、企業の問題解決に向けたコンサル活動を行い、最終提案を行ってプロジェクトは終了となります。Krannertの授業の一環であるため、成績ももちろん付きます。本プロジェクトのメリットとしては、クラスで習得した理論を実際の社会現場で展開でき、なおかつその評価を直接得ることができる点です。依頼する企業側も、学生相手とは言え、一般のコンサルティング企業に比べ安価な金額で依頼ができることから、メリットが大きいようです。
カリキュラム上、1年生はコア科目履修で時間的制約があることから、履修は2年生のみとなります。しかし、STEMなどの1年制プログラムの場合、1年生でも参加することは可能です。ELIのトピックスは、大まかな主旨により次の3つの分野に分けられ、さらに担当する企業に応じてより具体的かつ実際的な課題に取り組むという仕組みになっています。
1) Corporate Consulting
2) Technology Commercialization
3) Lean LaunchPad
プログラム全般と、各分野ごとの詳細につきましては、公式HPをご参照ください。また、当HPメールアドレス宛にご連絡頂ければ、在校生やOB・OGから体験談を聞く機会を設けさせて頂くことも可能です。
Student Management Venture Fund (SMVF)
Purdueがベンチャー投資を検討している大学発ベンチャー企業について、SMVFがデューデリジェンス(Due
Diligence、対象企業の事前調査)を行った上で投資可否をPurdueの投資委員会に提案するというプログラムです。ELIと同様にチームで取り組む実際の企業を題材としたプログラムであり、大きく分けて以下のような3部構成となります。
1) ベンチャーキャピタリストへのインタビュー
学生にとってあまり馴染みのないベンチャー投資にかかるデューデリジェンスにつき、ノウハウ取得を主眼として、ベンチャーキャピタリスト7~8名に対し電話インタビューを行います。
2) Shallow-Dive Due Diligence
Purdueから複数の投資候補先が割り当てられ、どの会社を最終推薦先とするか選ぶために、投資候補先比較を中心としたデューデリジェンスを行います。
3) Deep-Dive Due Diligence
Shallow-Dive Due Diligenceにてチームが選定した投資候補先について、投資可否の判断を含む最終的なデューデリジェンスを行います。投資候補先からの情報提供、プレゼンテーションに加え、複数回に渡る個別インタビューを通して、最終レポートを完成させます。また、同レポートを基に投資委員会に対しチームプレゼンテーションを行います。
SMVFは、大学の技術を商業化することに力を入れているPurdueの特色を生かした実践的なプログラムであり、デューデリジェンスを通して、ベンチャー投資のノウハウを習得できるほか、将来ファイナンス分野で活躍したい学生やベンチャーキャピタリストとのネットワーキングができ、ファイナンス専攻の学生に自信をもっておすすめしたいプログラムです。他分野を専攻する学生にとっても、デューデリジェンスはファイナンスだけでなく、マーケティング、ス
トラテジーなど多岐にわたることから、授業内容を実践する良いチャンスであり、参加する価値は高いと思います。
Individual Project for Startups
大学内外のスタートアップに対し、事業立ち上げのサポートを行う個別プロジェクトです。こちらはKrannertが主催する上記2つのプログラムとは異なり、Purdue
Foundry、あるいはPurdue
Research Foundationに個別に参加を申し込む形となります。もちろん数人でチームを組んで取り組むことも可能です。
対象企業は、革新的技術を持つバイオベンチャーから、思わぬニーズを切り口にした一般消費財分野まで多種多様で、学生が支援する事業課題も会社によって大きく異なります。一例を挙げると、再生医療を含む医療用途向けに開発されたバイオ材料の市場展開に向けた、ビジネスプランの作成などです。ELI、SMVFと同様、授業で学んだ理論や評価手法用いながら、起業家(Purdueの教授もいらっしゃいます)と一緒になって市場を分析し、ビジネス立ち上げの課題解決に取り組みます。
先に述べたとおり、本プロジェクトはKrannertが提供するものではないため、単位は付与されないのが原則です(事務局との交渉次第では単位認定を受けられる可能性があります)。また、スタートアップ側からの報酬も交渉次第と言えます。しかしながら、起業する上で立ちはだかる困難を実際に体験し、また、それを克服するためのスキルを身に着ける場として有効な機会と言えるでしょう。特に、サマーインターンシップを禁じられている社費派遣の方で、社内ベンチャーや新事業立ち上げに興味のある方は、夏休みを利用して参加する価値はあると思います。
