短期海外プログラムなど
International Internship India
第4モジュール終了直後から3週間、インド第3位のバイクメーカーであるTVSでインターンを行うプログラムです。現地での滞在費はTVSが負担するため、費用はバンガロールまでの航空券代のみです。また、TVSから日当$20が支給され、物価の安いインドでは毎日豪華な食事を楽しめるほか、お土産も買うことができます。
学生は、本人の希望をもとにTVSが用意した様々な部署のプロジェクト(マーケティング、人事、ファイナンス、オペレーション、R&Dなど)に割り振られ、3週間の間に必要な情報を収集し、斬新な提案をすることが求められます。また、バンガロール周辺のインド企業や貧困地域を訪問する機会もあり、インドの表と裏を見る事ができます。
プログラム中は企業訪問以外の観光はありませんが、希望者はプログラム終了後や週末にインド観光もできます。インド国内線の航空券は非常に安いので、計画次第で多くの観光地を訪れることができます。
私費留学者で夏休みに日本企業や米国企業でのインターンを予定している場合でも、クラナートの夏休みが他のビジネススクールと比べて3週間ほど早く始まることと、多くの企業でインターン開始日を柔軟に設定できることから、通常のインターンと本プログラムの両方を行うことはさほど難しくありません。
プログラム詳細はKrannert公式HPのほか、DCMME
& GSCMIにも紹介がありますのでご参照ください。

Paris Program
本プログラムは3月の春休みを使った1週間に開催されます。このプログラムはマーケティングについて重点を置いた授業となっており、コアのマーケティングクラスのフランス版といった印象です。また、米国とフランスの文化的差異についての授業もあります。
フランスは宮廷文化が栄えた国で、プログラムもビジネスと文化の両方を学べるよう配慮されており、市内観光や美術館ツアーもスケジュールに組まれています。もちろん、休日には行くところに事欠きません。市内観光よし、美術館よし、街歩きよし、ショッピングよし、またベルサイユやモンサンミッシェルといった郊外の観光スポットに出かけるのもよし、授業をスキップして出かけたくなること間違いなしでしょう。
加えて、良質のワインとチーズが安い価格で手に入り、有名シェフのレストランに行くことも可能で、グルメ好きにはたまらないと思います。日本人には嬉しいシーフードも充実しており、寿司屋では生マグロ、シーフードのお店では生カキも堪能できます。農作物以外の物価が高いことが難点ですが、おすすめのプログラムです。
Rome Program
同じく春休みに行われるプログラムで、1週間ローマに滞在し、イタリアの文化・歴史を学ぶとともに、ローマにある姉妹校で講義を受けるという内容になっています。
文化・歴史の部では、コロッセオのガイド付きツアーや、美術館へのツアー、ローマ市街のウォーキングツアーに参加します。ローマは街全体が遺跡といっても過言ではなく、見所は尽きることがありません。美術館のガイドが秀逸で、ルネッサンスとバロック、絵画と彫刻といった異なる時代やジャンルを比較しながら、作品の背景に深く切り込んでいく解説は本当に素晴らしいもので、美術の新しい見方を提示してもらったような気がしました。
授業はイタリア経済とアントレをテーマに行われます。まず経済状況ですが、イタリアは借金が少なく(GDPの100%以下)、プライマリーバランスもプラスだという事実に驚かされます。ただ、不況下でも特に経済刺激策をとらなかったゆえ、経済は停滞し、低成長の状態が続いており、国債も高いままになっているそうです。EUの一員として財政の健全性が強く求められていることから、必要な対策ができず、高い失業率に悩まされているイタリアの状況がよく理解できました。
アントレの講義も興味深く、イタリアではファミリー=ビジネスという考えが根強くあり、良いビジネスモデルがあっても規模が大きくならないのが問題なのだそうです。小規模の同業者が地理的に一箇所に固まって、そのネットワークの中で技術共有をしたり、仕事を融通し合ったりしている様は、中世のギルド的な世界を思わせます。ファイナンスが発達しておらず、近年政府がシリコンバレーをモデルにした施策をはじめるなど、ベンチャーキャピタルはまだまだこれからといったレベルのようです。
このように、文化、歴史、講義ともかなり充実しているおすすめのプログラムです。
Madrid Program
春休みの1週間を利用してスペインのマドリッドにて開催される研修プログラムです。実質4日間という短期間にも拘らず、4回の授業、2回の企業訪問、そして市内観光や美術館巡りから食事に至る文化的な面まで、非常にまとまりのある良くできたプログラムだと感心しました。
ヨーロッパとアメリカのビジネススクールで学ぶ内容の大きな違いを垣間見ることができる、という点も非常に有益だと思います。アメリカのビジネススクールの授業においては、政治の安定は前提となっていて、議論の対象にはなりません。アメリカでは共和党政権と民主党政権の違いはあっても、社会主義政権にはなり得ませんが、これに対してヨーロッパにおいては社会主義政党は非常に大きな力を持っていますし、さらにEUという極めて大きな政治的ファクターが存在します。プログラム中、複数の教授が「ヨーロッパにおけるビジネスは、政治を抜きにして考えられない」と口にしていました。このメッセージを受けることができただけでも参加する価値があったのではないかと思えました。
なおマドリッド市内は概して治安が良く、夜も安心して外出できます。食事に関しては他の地中海沿いの国々同様申し分ありません。魚も肉(特に生ハムは絶品)もパンもチーズも、もちろんお酒(ワインは当然としてビールも美味しい)もハズレがほとんどありませんでした。また、プログラムにプラド美術館のツアーが組まれていますが、マドリッドには素晴らしい美術館が他にも沢山あります。とくにMuseo
Thyssen-BornemiszaとCentro
de Arte Reina Sofiaの2館はお薦めです。美術に興味がない方でも、ぜひReina
Sofiaの2階だけは訪れてください。ここにピカソの「ゲルニカ」が展示されています。けたたましい爆撃音と人々の叫び声が聞える凄まじい大作です。この絵の持つ巨大な悲しみと怒りに、ただただ呆気にとられます。
London Program
2013年より上記に加えて、ロンドンプログラムが追加されました。Parisプログラムと同時期に開催され、金融をテーマとしてロンドンの金融街の見学と講義が開催されます。
金融街の見学では、2013年の場合、ロンドン保険取引市場となっているLloyd's社と、ロンドン金属取引所を見学しました。また、ビックベンやバッキンガム宮殿、ウェストミンスター寺院の見学など、世界金融の中心地の一つであるロンドンと、世界政治の中心であったイギリスという二つの側面から学ぶことができます。
講義では、グローバルトレーディングについて原油市場を例に学びました。ファイナンスの基礎を学んだだけではやや難しいところもありましたが、原油の市場価格がどのような要因で決定されているのかを学ぶことができました。
もちろん、プログラム中にはフリータイムも用意され、その他のロンドンの名所を観光することも可能です。
Washington Campus
冬休み、春休み、夏休みのいずれかの1週間を使って、ワシントンD.C.で政治について勉強するプログラムです。フリータイムは半日のみというハードなスケジュールですが、その分学ぶことも多かったと思います。
プログラムでは、米国の司法・立法・行政システム、ビジネスと政治の関わり、異なる利害関係者の意見集約テクニックなど、実に様々なことを学びます。講師陣も前大統領補佐官、前上院・下院議員、元経済担当国務次官などの大物や、商務省チーフアナリストなどの実務担当者といった切れ者が揃っています。また、連邦準備銀行のボードルームにてグリーンスパンの席に実際に座らせてもらった後、マネタリーポリシーや連邦準備銀行の役割について連邦銀行総裁からお話を聞くという恐れ多い経験をさせてもらえました。
この研修のポイントは、日頃ビジネスの視点からしか見ていなかった世界を政治の世界の人々がどのように見ているか、そしてコントロールしようとしているかを垣間見ることができる点で、視野を広げるのに役立ったと思います。また、奇麗事だけでなく、権力と女と金を利用したワシントンのパワーゲームの暴露話などもあり、とても興味深かったです。
