本の話1

 図書館の本をなくしてしまった。「現代人の統計」という本である。なくしたのは二年前、前期のテストの直前に借りてテストを受けた後、その教室に置き忘れてしまったのだ。本は全くと言って良いほど役に立たなかったので、その後借りたことすら忘れていた。

 1ヶ月後、図書館から催促の葉書が来た。無視していると。電話がかかってきたので、仕方ないのでなくしたという旨を伝えた。すると「それでは本屋で同じ物を買ってきてください。」と言われた。図書館に金を払うだけでいいと思っていたのに面倒くさいことをさせるなあと思いつつ、まあ自分が悪いのだからしょうがないとも思ったので、原付で2,30分ほどのところにある大きな本屋(ジュンク堂)へ行ってみるが、まあ予想通りというか、置いてなかった。

 そこで図書館へ行って売ってなかったことを言うと、今度は「古本屋で探してきてください」と言われた。「何でそこまで…」と思ったので、まあ図書館で本を借りることなんてまずないだろうから別に支障はないな、と放っておいた(ちなみに、この時点でなくしてからすでに1年以上経過している)。

 すると、当たり前だが、ある日留守電に図書館からの催促の電話があったので、再び図書館へ足を運ぶ。そして、本をなくしたこと、本屋には売ってなかったこと、そのあと近くの古本屋も探したがなかったことを始めから伝えると、また「他の古本屋も探してみてください」という答えが。面倒くさくなったのでそのまま帰ってまた放っておいた。しばらくしてまた電話があったので、図書館へ行って、本をなくしたこと、本屋には売ってなかったこと、近くの古本屋にも他の古本屋にもなかったことを始めから伝えると、今度は「しばらくお待ち下さい」という返事が帰ってきた。しばらく待つと、1枚の紙を持ってきた。見ると、「紀伊国屋検索ページ」と書いてある。検索でヒットしたので売ってるはずだと言う。あるのならしょうがない、と思って再びジュンク堂へ行って、今度は店員に聞いてみた。 (続く)

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