ステファン先生  


タンデムとは、母国語の交換プログラムのことである。

つまり、iiinuは日本人でドイツ語を学びたい。そうなるとiiinuのタンデムパートナーは、ドイツ人で日本語を学びたいという人である。ベルリンで日本語を学んでいるドイツ人は思ったよりも結構いるので、iiinuは現在2名+仮登録1名とタンデムをしている。

一番、長くタンデムをしているのはステファン先生。

先生といっても、iiinuの弟と同じ位の年である。ステファン先生は現在、大学で日本学を専攻しているが、iiinuと知り合った頃は、ベルリン工科大学(通称:TU)で物理を専攻していた。

その当時、iiinuはベルリンにある某ドイツ語学校Gで、ドイツ語の中級テストに向けてお勉強をしていた。ステファン先生はここで休憩時間にお菓子や飲み物を売るバイトをしていたのさ。

当時、iiinuにはJちゃんというドイツ人女子のタンデムパートーナーがいたのだが、iiinu的にはこのタンデムがすっごい苦痛だった。なぜって、Jちゃん、日本語かなり話せるから、iiinuとタンデムしていてもほとんど日本語でさ・・・。iiinuがドイツ語で話し掛けても、日本語で返してくるのでお友達のMさんも「iiinuちゃん、このタンデムはiiinuちゃん的には意味ないんじゃ?」って言ってた。

そんな時にiiinuの前に彗星のごとく(?)現れたのがステファン先生である。
ステファン先生はバイトの合間に日本語の本を読んでいたの。Jちゃんとのタンデムに苦しんでいるiiinuを見ていた、Mさんが「iiinuちゃん、あの売り子の彼、スカウトしてみれば?」って冗談半分で言ったのを、マジメに受けたiiinuはホントにスカウトしたのである。

っていうかホントに切羽詰ってたのよ〜!

中級テストには、会話の他にもフォーマルな手紙とかっていう出題があって、これを添削してくれるドイツ人が不可欠だったのよ。Jちゃんに「手紙、添削してくれる?」ってお願いしてもあんまり乗り気じゃない上に、「それより、知り合いの日本人と一緒にお茶しに行こうよ。」って逆に日本語の勉強に引きずり込まれるって感じだったからさ。

ステファン先生のスカウトは当たりだったわ!ステファン先生は、私のおかしなドイツ語の手紙をおそらく10通以上添削してくれたのだ。このことがあって、iiinuはステファン先生と呼ぶようになったのである。

ステファン先生の外見はちっちゃくってカワイイ感じ。始め、語学学校で働いてるのを見て、Mさんが「彼はチビスなんじゃ?」って言ってたの。
チビスとはチビル・ディンストという兵役義務を拒否し、その代わりにする社会奉仕活動に従事している若者のことである。その当時、その単語を知らなかったiiinuは「ちびす?」って感じで、その言葉と響きが似ている「ちび太」という名前でステファン先生を認識していた。

でも、ホント「ちび太」って感じでカワイイのよ、ステファン先生は。現在、ステファン先生は念願叶って、日本学を勉強中。iiinuとのタンデムが効を奏したかは分かんないけど、現在クラスでナンバーワンの成績らしい。最近はお互いに学校が忙しいので、そんなにタンデムはしてないけど、現在のiiinuのドイツ語能力の引き上げに、大貢献してくれた優秀タンデムパートナーである。

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