
深夜、タイちゃんと伊加伊で食事
そこに一人の老女というには若い女性が入ってきた
細くて小さい顔、妙に小奇麗な服。
オレの後ろの席で、水と春巻きを頼んだ。
何故か、オレに「ウェルカムフロムコリア!」と声をかけてきた
絵描きさんみたいなカンジの人だ
だけど、彼女は浮浪者の人だった
お金が無いんだろう。
偽物の宝石や花を買ってくれという
いつもなら俺はこういう人にはお金わたさない。
このお金では、根本的な解決にはならないから(中国の福祉はどうなってるんやろ)
やけど、この人は何かいつもと違う、インテリジェンスを感じて。
英語もうまいし、昔はけっこうイイとこの人やったんかもわからん
4元をあげた
これで、パオズ買えるやろう
やねんけど、この女性。
15元の定食が食べたいと言う。
俺、すげえ、その時いやな気持ちになったのな
何この人に他の乞食とは違うもん求めてたんやろ
(ちなみに、日本の浮浪者は乞食ではない。彼らはお金を要求しない、あくまで住所不定の浮浪者だ)
俺は人に、「プライドや誇り」要求できるほど偉かったんか
いつも彼らのこと、ホンマ心痛めてたはずやのに、
所詮そんなん、偽善やった。
どんな格好してても、たとえ「職業乞食」でも、生活苦しいことに変わりないのに。
わきまえろよ、それで十分やろが、あつかましいねん、そういう感情が確かに動いた
ホンマ、俺は自分が情けなかった。
彼らが可哀相やって、この何ヶ月のお前の涙は何やねん。
それこそ、誰よりも彼らを虐げてきたものやないか!
うしろめたい
彼らを擁護することで、優越感にひたってた自分がホンマ腹立つ。
窓の外には、別の浮浪者の母子が窓叩いてるねん
汚い格好やと追い出されるから、寒い外から言うてくる
「アンタが残したそのご飯、分けてくれへんか?」
子供の方は、障害があるみたいや
めちゃくちゃ胸が痛い。
タイちゃんが言うたねん
「俺は彼らに金やる時は、自分のためにするんや、そう思うてる
自分の心の為にお金渡す。
それだけでは誰も救えないって解ってるから。
まして彼らの為になんて思ってやるのは間違ってるねん」
心が苦しい。めちゃくちゃ苦しい。
俺らはこんなキレイな店で食べてるのに。
子供が窓ガラスを叩いて、こっちを見てる
周りの客は誰も見てへん。
まるで、見えてない透明人間みたいや。
お金が、お金があったら、、!
例えば、300元あげるからと言ったら、彼らはどんな屈辱的なことでもするんやろか?
店の中、若いカップルや親子。
ほんまにこれが同じ中国人同士なんやろか、、。
足の無い子、目の見えないおじいさん、動けない老婆、学校に行けない少年。
この町にはそんな人が溢れ返ってる
キレイな服来たオネエサンが、汚いもん見るように通りすぎてく。
俺めちゃくちゃ泣いた。
彼らのためやない。自分のためだけの悔し涙や。
「レッツゴートゥギャザー!!」
笑顔で、女性は俺達を外に誘おうとする
腕には盗品の時計
きれいな笑顔や。
もしかしたら、頭がちょっとオカシイんかもわからんな
でも、俺らはそっちに行けへんのよ
彼女は一人夜の街に消えてった。
それから、当然のことやけど、もう2度と会うことは無かった
どこかで、野垂れ死んだかもわからん
リュウマンに、売り飛ばされたかもわからん。
いつの間にか、慣れてしまってた俺達がいた。
人の痛みを見下すようになってた
めちゃくちゃ胸が苦しい
PS、詳しくはTEXTにも書いたねんけど、この問題はホンマ留学中苦しかった。
悔しくて、情けなくて、、
観光地ばっかり行ってる旅人とは違う、生活者としての苦しみやった。
お金は、命より重い、、
今日の一言
「
人は人を救わない
何故なら、人は人を救わなくても、その心が痛まないから」
(不明)
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