ウイグルにて7

22日 オレは旅が好き。
観光はキライ。
旅はいつだって、ピンチが有る。
それを助けてくれる仲間に出会える。
今回もたくさんの人に出会えた。
アツイ握手交わした人もいる。
因縁つけられて日本人が嫌われていることも知った。
ウイグルは過去の歴史のせいか、漢民族を決して好きではない。
同じ国の中なのに、
彼らは中国語学校に行って中国語を知る。
歴史が僕らを問い詰める。
誰もが、自分の大切な人だけでも守ろうとして、ミサイルや、銃が生まれる。
今日お墓の小さなモスクで、1人の女性が祈りを捧げていた。
頭からすっぽり被った布で顔は見えない。
ここではまだまだ封建的な制度が残り、結婚も親が決めたりするそうだ。
女性はこのアツイ日差しの中、祈りを捧げる。
松葉杖をついた彼女は何を信じて生きているんだろう。
上海もウイグルもどんな街にもそこでは生きていけない人がいる。
腕の無い人。目も足も耳もボクには有る。
オレは何を信じて生きている?

ある街で。
オレはいたたまれんくて、道に倒れ動かない青年にお金を渡した。
青年はオレを見て、アラーを拝むポーズをした。
オレはきっとその時、鬼のような顔をしてたやろう。
目の前で人が死ぬ時、金で救えないことを知りながら、
免罪符のようにサイフを開く。
旅はいくつも、疑問を投げかける。
旅なんかしてるから。
少年が、
昨日は足が病気で動かないからお恵みを、と言っていた少年が
オレの後をつけて泣く。
お金がないと、弟が死ぬんです!と。
街には夜が訪れ、祈りの鐘が鳴り続いていた。

つづく