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| いつも一人で。 結構小さいころから口数が少なくてそれのせいで友達も少なくて 正直寂しいという気持ちもあるんだ 『帰ろうぜー』『おう!今日おまえんちでゲームやろうぜ!!』『あ、いいなそれ!!』 「・・・・」 大体いつも一人だったんだ そんなとき 「・・・あ」 帰り道で見かけた白くて背の高い花周りは雑草で囲まれていてその中で一つだけ背が高くて白い花 「・・・あ、katohiroじゃん」「・・・!」 その隣で男の子が立っていた 「・・・K-suke・・?」 確か5組の人口数の少ない僕だからもちろんしゃべった記憶はない なのに君は僕の名前を呼んだ 「この花な、ハルジオンっていう花なんだぜ」「ハルジオン?」「そう。可愛い花だろ?」 そういった彼は笑っていた ・・・・・・・・・・・・・・・ あの日から僕は早く家を出てはあの花に水をやりに行った K-sukeともしゃべるようになった 『なぁK=suke・・・』『ん?』『あいつ・・・katohiroと関わらないほうがいいんじゃね?』『・・・なんでだよ』『だってなんかあいつ気味悪いし・・・・』『・・人を見かけで判断するなよ』『あ、k-suke!!待てよ!!』 ひそかにkatohiroはみんなに嫌われているらしい でもk-sukeは 『大丈夫だよ。一人じゃない』 そう言ってくれた 花のところに行くといつも君が居て笑っていた 近所の人に『水のやりすぎだ』と注意されたけれど 僕は水をあげるのをやめなかった君もやめなかった毎日やってきては水をあげてそこに出来る虹を見て笑った とても楽しかったんだ ある日君は来なかった花のある場所に 学校に行っても君は居なくて みんななんだか暗くて勇気を持って聞いたんだ 「ど・・・どうしたの?」 「あ・・katohiro・・・・」 「ねぇ・・・どうしたの?」 「・・・・」 「・・・どうしたの!!ねぇ!?」 「・・・k-sukeが・・・・k-sukeが・・・・・!!」 「・・・え?」 「交通事故で・・・・・」 意識不明の重体で――・・ もう何がなんだか分からなくてふと気づくと泣き崩れている人が居て怒ってる人もいて もう荒れていて 学校が終わって急いで僕はいつもの場所へ行った ねぇいるんでしょ?ホントはウソなんだよね? でも君はやっぱり居なかった 花も枯れていた 視界にあるのは数え切れない水溜りだけで 大事な何かが音もたてずに枯れていった ブリキの如雨露が涙で満ちていった・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ まだ虹を作ってる届くはずがないのに懲りずに手を伸ばす 一度触れてみたかった君と一緒に ねぇまた会えるよね? 名前があったな白くて背の高い花 枯れて分かったんだあれは僕のために咲いていたんだって 君も僕のために笑ってくれていたんだね 気づくのが遅くてまた涙が溢れてきてうなだれた僕の目が捕らえたもの 水溜りの中の小さな目・・・・ 自分の価値が今 生まれた 枯れても枯れない花僕一人じゃないんだね?君はそう言ってたじゃないか ねぇ 『K-suke・・・・』 ・・・え? 「k-suke・・・・」 そこにいるのは「kato・・・hiro・・・?」 「あ・・・久し・・・ぶり・・・」 「katohiro・・・・!?」 君も枯れていない まだ完治していないようでうしろで親の人や看護婦さんが立っていた 「ごめんな・・花に水遣りにいけなくて・・・」 「ううん・・・僕も謝らないと・・・・」 「え?」 「あの白い花・・・枯れちゃったんだ・・・」 「え!?」 「あ、でもね・・・ほら」 「あ・・・・」 水溜りの中に小さな目があるでしょ? 僕らはまた笑う この花の名前なんだっけ? 僕は気づかなかった この花は枯れても僕の中に深く根を張っているってこと 君の中にも ほら白い花 僕たちの中でその花が揺れるなら折れることなく揺れる揺るぎない信念だろう ―『この花な、ハルジオンっていう花なんだぜ』― |
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