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| 合金をマッフルで加熱している実験です(2007年6月) | |
われわれの生活の中に「金属」というものはあまりにも浸透しており、そもそも「金属とは何か」ということを考えることもないと思います。しかし、そのキーポイントは、われわれの金属に対する「見た目」が深く関係しているのです。金属の定義は、「単体のうち金属光沢を持ち、熱・電気をよく導き、固体状態では延性・展性があって、線や板に加工できるもの」 というものであります。われわれはやはり、金属の持つ特有の光沢で「その物質が金属か否か」を判断していると思われます。
金属があまりにも現代生活にありふれているといっても、製品として目にかかるのは、殆どが単体金属ではありません。何らかの加工がされているものが多いのです。 金属加工例の第1点として、「合金」が挙げられます。合金の定義は、「2種以上の金属を互いに混合溶融させてつくったもの」 というものであります。単体金属同士を混合溶融して合金化すると、様々な利用価値のある特性が発生するため、合金が製品材料として重宝されているのです。合金化することによる特性は、
(1) 単体金属よりも融点が低下・・・・・ハンダ合金
(2) 硬度が増す・・・・・・・・・・・・KS鋼
(3) 強靱性が増す・・・・・・・・・・・ジュラルミン合金
(4) 電気抵抗率が増す・・・・・・・・・ニクロム合金
(5) 外観が改良される・・・・・・・・・黄銅(真鍮)
(6) 耐食性が向上される・・・・・・・・ステンレス鋼
(7) 強磁性が付与される・・・・・・・・MK鋼
であります。金属加工例の第2点としては「メッキ術」が挙げられます。メッキ術とは、主として電気分解を用いて、単体金属や合金もしくは非金属固体に被膜をし、固体本体の侵食を防ぎ、また外観を改良するなどを行うことです。高価な貴金属である金もが手に入れられるものではありません。そこで、安価な固体の上に被膜として金(Au)メッキを施すということがよくあります。
わが班では、以上のような「単体金属の精製」「合金の鋳造」「メッキ術の研究」を主として活動し、本年度は新たに「金属イオンの研究」も行っております。
文化祭での化学部展示では、わが班としては、無電解亜鉛メッキの実演や、金属イオンの呈色反応の実演、合金の展示などを予定しております。是非、御来場下さい。
2007年度班長 藤波 哲郎(中三)