AFI
アカデミー賞 |
洋画+邦画 |
通しNo.
(洋画のみ) |
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ラストサムライ
2003年 アメリカ
監督:エドワード・ズウィック
主演:トム・クルーズ、渡辺謙、ティモシー・スポール、真田広之、小雪
幕府が倒れ、新政府は急速に西欧化を目指していた。新政府の要人大村は西欧風の軍隊編成のために、アメリカからネイサン・オールグレン大尉らを迎えることに成功する。このときの日本は新政府が樹立したばかりで、新旧イデオロギーが混在していた。旧イデオロギーの代表格として勝元盛次率いる一派がいた。この一派を討つべくネイサンは隊を率いて出陣するのだが、農民上がりで経験の浅い兵ばかりのためになす術もなく後退してしまう。そんな中ネイサンはただ一人必死に抵抗するがついに力尽き、勝元らの捕虜となる。この捕虜としての生活が、彼を新たな方向へ導くこととなる。
時代設定やモデルとなっている人物など細かい点に注目しすぎてしまうと、そのことだけ考えているうちに映画がおわってしまうのではないかと思い、極力細かく考えることは避け、ただ純粋に楽しもうとした。
渡辺謙や真田広之の迫力、存在感は非常に印象的であった。まさに、サムライとしての気迫が強く伝わってくるような演技であったように思えた。
細かいことは考えないように…とは思うのだが、大村とは誰なのか、明治の始まりの時期に、私腹を肥やそうとするような要人が政府にいたのか、当時、武器や兵制の導入先として、本当にアメリカが選択されていたのか、などなど挙げようと思えばきりがないほどに細かい点が気になってしまう。このようなことを考えるのもまた、楽しさの一つなのかもしれない。そういう点も含めておすすめの一本です。
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恋におちたシェイクスピア
1998年 アメリカ
監督:ジョン・マッデン
主演:グウィネス・パルトロー、ジョセフ・ファインズ、ジェフェリー・ラッシュ
劇作家シェイクスピアはスランプの真っ只中にあった。そんな中、オーディションに現れた少年トマス・ケントに強く興味を持つ。シェイクスピアはケントを追っていくとある屋敷に出た。そこには、以前から芝居の際に目に留まっていた美しい女性ヴァイオラがいた。シェイクスピアとヴァイオラは恋に落ちることになる。この恋が、彼の創作意欲を一気に盛り上げ、台本を作り上げていく。舞台も、トマス・ケントを主役に稽古が順調に進んでいった。しかし、ヴァイオラは貴族と結婚させられることになってしまい、シェイクスピアにトマス経由で別れの手紙を送る。それを見たシェイクスピアはトマスの後を追う。このとき、シェイクスピアは、トマスはヴァイオラが男装した姿であるということを知った。作品はどんどん進み、完成に近づき、そして彼らはより深く愛し合っていくのだが、彼らにはどうすることもできない運命が彼らにおそいかかる。
「ロミオとジュリエット」ができるまでを、シェイクスピアとヴァイオラの関係から見ていっている。寂しい未来という宿命がある恋ではあるが、それでも燃えてしまう二人の恋は甘くも切ない。芝居が完成間近というところで、芝居も彼らの関係も終わりを迎えてしまうのかという状況は、何とも言えない寂しさが残った。
シェイクスピア作品完成に至るまでの流れを、彼の体験から描いているため、シェイクスピア作品についてもっと知っていればより楽しめることができるだろうなと思った。もっと勉強して、また見てみたい!
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許されざる者
1992年 アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
主演:クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン
荒くれていた過去をもつウィリアム・マニーは、結婚後、妻によって更生した。妻は亡くなってしまうのだが、その後もマニーは妻を愛していた。2人の子供とともに暮らすマニーのもとへ、若い男が現れ、賞金稼ぎの話を持ちかける。娼婦に傷を負わせた無法者に対してのものであった。マニーは、昔の相棒であるネッドを誘い3人でその目的を果たすべく旅立つ。町では、賞金に群がる男がしばしば現れていたが、その度に町の実力者である保安官リトルビルに制裁を加えていた。マニー一行も目をつけられており、賞金をかけられていた無法者を殺すことに成功するも、ネッドは捕まり、リトルビルらに殺されてしまう。
ただの西部劇アクションに終始しておらず、登場人物がそれぞれもつ心境や境遇を見事に描いているように感じた。マニーやネッドの心境の変化、キッドの若さから来る勢いなど。また、リトルビルは悪役ではあるのだが、家を建てているところやその家が雨漏りしているなど彼の生活感がみられる描写や、町の治安を維持しているという描写によって、悪役が必ずしも完全な悪役としていなく、ストーリーの中盤まで、誰が良くないのだろうかと考えながら観ていた。そして、その後は、誰が“許され”て、誰が“許されない”のだろうかとあれこれ考えた。
『ミスティックリバー』のように、イーストウッドの10年近く以前のこの作品で観おわった後に切なさを感じた。
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ミスティックリバー
2003年 アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
主演:ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン
ジミー、ショーン、デイブの3人は一緒に遊ぶ仲間だった。ある日路上で遊んでいると、見知らぬ男にデイブが連れていかれてしまう。ジミーとショーンはなす術もなかった。その4日後、デイブは無事保護されるが、再び彼らがともに遊ぶことはなかった。
それから25年後のある日の朝、ジミーの長女ケイティが殺される。この事件がきっかけで3人は再び出会うことになる。ジミーは被害者の父親、ショーンはこの事件を担当する刑事、そしてデイブ。デイブはこの事件があった前日の深夜、血だらけになって帰宅する。その際ついた傷について怪しまれ、デイブに疑惑がもたれる。
事件の真犯人について捜査は容易には進まない。時間が過ぎていくなかで、デイブの怪しさが目立つわけだが、状況証拠とそのデイブの怪しさが一致しないため、見ている側としては、真犯人ではないという予想はつくのだが、では果たして誰が真犯人なのかといえば、その見当はつかなかった。その過程において、ストーリー展開とともに誰が犯人なのかを考えることができ、楽しむことができた。また、その捜査展開とともに進むジミーとデイブのやりとりには切なさを感じた。
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戦場にかける橋
1957年 アメリカ
監督:デヴィッド・リーン
主演:アレック・ギネス、ウィリアム・ホールデン、早川雪洲
クワイ川に橋をかけるため日本軍の捕虜収容所において、イギリス兵捕虜にその労働を命じた。斉藤大佐は、兵のみだけでなく将官にも労役を強いようとするが、二コルスン隊長はジュネーブ協定に違反しているとして反抗し、衝突する。斉藤大佐は二コルスンに罰を与えた。しかし、イギリス兵の仕事が遅く悩んだ斉藤大佐は、二コルスンの罰を解き、再度協力を要請する。その要請を受け、二コルスンは本格的に架橋に本腰を入れる。
この捕虜収容所に収容されていたアメリカ軍捕虜のシアーズは、二コルスンの隊が収容所に入ってきた後、脱走を試み、辛くも成功する。そのシアーズはイギリス軍の要請によって、橋を爆破するために再び収容所近くまで潜入することになる。
二コルスン隊長の姿勢には感動するものがあった。どんな任務であっても、軍人として、人間として精一杯遂行するという主義である。そのような主義は、斉藤大佐による彼への仕打ちに対する姿勢からも伺える。シアーズの隊が潜入してきたときに初めて画面に現れるその橋は、このような考えを持つ隊長が率いる隊によって作られたためかとても立派に見えた。
ラストシーンは言葉にあらわし難いものがある。もともとは同じイギリス軍であるのに、なぜか違う立場に立ってしまい、銃撃しあうということにまでなってしまった。この最後の20分近くは、手に汗を握りながら見ていた。うーん、面白かった!
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スティング
1973年 アメリカ
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
主演:ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマン
フッカーは、いつものように仲間と金をだましとった。今回の金額はやけに大きかった。それは、組織の金だったのである。このことに激怒した組織のロネガンは、フッカーの仲間であるルーサーを殺害する。フッカーはロネガンに復讐しようと決心し、ゴンドーフを訪ねる。フッカーはゴンドーフとともに、ロネガンをだますために一大バクチを図る。
ルーサーが殺されたり、フッカーが追われたりなど、シリアスなシーンが多いのだが、それら全ては最後のシーンで消し飛び、スカッとした気分でおわった。最後の緊迫感は、このシーンのためにあり、そのギャップを楽しむことができた。
電車の中でゴンドーフがロネガンをポーカーでハメるシーンやシカゴでロネガンをハメるシーンは、手の内はバレないのかということではらはらした。バレたら即殺されてしまいそうだし。
あと、話の区切りごとにイラストとタイトルが挿入されているのが独特であり、面白かった。
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ブレイブハート
1995年 アメリカ
監督:メル・ギブソン
主演:メル・ギブソン、ソフィー・マルソー
家族を英国兵に殺されてしまった幼きウォレスは、おじに連れられ、様々な面で成長し、そして再び故郷へと戻った。故郷スコットランドは相変わらず英国の支配下にあった。そのような状況下、ウォレスの妻ミューロンが英国兵に殺されてしまう。このことをきっかけに、ウォレスを中心に、英国兵に襲いかかり、故郷の街から英国軍を追い出すことに成功する。そしてその勢いで、英国軍のスコットランド支配の拠点を襲い、陥落させる。スコットランド側の勢いを恐怖に感じ始めたエドワード王は、鎮圧を皇太子に任せフランスへと渡ったが、帰国後、状況が変化していないどころか悪化していることに憤慨する。英国側は、様々な手を駆使して、ウォレスを捕らえようとする。
歴史は結局は勝者の側から描かれるという内容の冒頭が、この作品とその後を示すようであった。この時代から500年近く後、幕末から明治維新の時代における日本は、英国を始めとする列強各国から野蛮と見られていたが、この時代では、人々の格好は壮麗ではあるが、彼らが内面に持つ心は壮麗どころか野蛮そのものであったように思えた。
それに対し、英国という巨大な国家へと立ち向かうウォレスとその仲間はとても勇敢に見えた。戦術と兵の勢いで英国軍を圧倒し狼狽させる姿には爽快感すら覚えた。しかし、戦闘が進み、より規模が大きくなっていき、他部族との同盟が必要になってきたとき、軍隊という組織の難しさを感じた。それぞれの部族が英国から圧迫を受けているのは事実なのであるが、それぞれが感じる圧迫感や利害の程度に差があるため、足並みは全くといって揃わなかった。そして、裏切り。人が持つ様々な感情を見ることができる作品であると思う。最高でした。
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タクシードライバー
1976年 アメリカ
監督:マーティン・スコセッシ
主演:ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ピーター・ボイル、ジョディー・フォスター・・・
ベトナム帰りのトラヴィスは孤独を抱えていた。そして、世の中に不満を感じていた。毎晩タクシードライバーとして街を走っては、悪に対する不満を強めていた。彼は、大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるのだが、ポルノ映画に連れて行きふられてしまう。
ある日、彼は闇ルートから銃を数丁入手する。そして肉体鍛錬を始める。そして、彼はある計画を思い立った。
ストーリ始めのトラヴィスには、やや暗さが見られた。しかし、銃を手に入れ、自己鍛錬を始めてからは、暗さが残りつつも、積極性が出てきたいたように見えた。ただ、ベクトルの方向性は相変わらずズレていた。そのズレと積極性の結果が、彼が起こそうとした行為であり、また、起こした行為であった。
その彼の行動の結果、彼の中で引っかかっていた何かが取れたようであり、彼らの仲間という小さな社会に入れるような人物になっていた。
もしかしたら、誰もがそのような、心に引っかかる何かを持っているのかもしれないと思った。そして、その程度は様々であり、その程度が大きいタイプが、以前のトラヴィスであったのではないかと。
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イングリッシュ・ペイシェント
1996年 アメリカ
監督:アンソニー・ミンゲラ
主演:レイフ・ファインズ、ジュリエット・ビノシュ、クリスティン・スコット=トーマス、ウィレム・デフォー、コリン・ファース、ナヴィーン・アンドリュース・・・
第2次世界大戦下。撃墜されたイギリスの飛行機から男が救出されるが、彼は記憶を喪失してしまっていた。『イギリス人の患者(イングリッシュ・ペイシェント)』と呼ばれるようになった彼は、看護婦ハナの看護を受け、また、彼らが滞在する教会に突然現れたカラバッジョとの日々を過ごすうちに、少しずつその記憶を思い出し始める。第2次世界大戦が勃発する前の北アフリカの砂漠を舞台にした、人妻との恋愛であった。
無名の患者にまだ、アルマシーという名前がある頃の回想がメインのストーリー。この回想の話において、キャサリンはなぜ、特に夫に不満を抱いていなかったにも関わらず、不倫の道を歩んだのかということが、私にとって腑に落ちなかった部分である。この部分がしっかりと描かれなければ、この回想シーンは成り立たなくなってしまうのだが、アルマシーとキャサリンの関係が何となく、いつの間にか不倫関係になってしまっているようで、互いのどこに惹かれたのかというところが描かれていなかったように思い、この点、展開が早すぎるように思えた。
また、現在(アルマシーが『イギリス人の患者』と呼ばれるようになっている時)にシーンで、カラバッジョの存在があまりに軽すぎるように思えた。最初は、何かを心に密かに持っており、どこか不穏な空気さえ感じる存在で、モルヒネをくすねるシーンが、その雰囲気をより際立たせていたが、アルマシーとの会話の後、いつの間にか彼のそのような雰囲気が消えてしまった。そのような雰囲気が消えるに至るまでの彼の変化をもう少し見たかった。
話自体は感動した。しかし、話の上で物足りない部分があったのも確か。また、話の内容を考えると、やや上映時間が長すぎるようにも思えた。。。
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ティアーズ・オブ・ザ・サン
2003年 アメリカ
監督:アントワーン・フークア
主演:ブルース・ウィリス、モニカ・ベルッチ
ナイジェリアで、宗教がらみの内戦が勃発し、ナイジェリア国内の各地において激しい戦いが展開されている。ウォーターズ大尉率いる特殊部隊は、ナイジェリア国内にいるアメリカ人女性医師リーナ・ケンドリックスを救出するために、敵地へと潜入する。ウォーターズ大尉は、任務遂行率100%を誇る、非情の軍人であったが、リーナ救出に際して、現地民が虐殺される姿を目の当たりにすることにより、彼の心の中では、それまでの彼の心になかった思いが芽生え始める。
ウォーターズ大尉が、戦場において非戦闘民が虐殺されていく様を見て、彼の内部での思いや考え方が変化し、上官の命令に背くという行動をさえ起こす。しかし、元々、ウォーターズ大尉の、非情なまでの任務遂行主義というものを実感しにくく、さらに、彼の心における変化がどこで確かに生じたのかというところがあいまいであったように感じた。そのため、<以前の大尉>と<変化した大尉>の行動の明確な違いが見えにくかった。
戦闘シーンは、アフリカの密林でのシーンが多く、ベトナム戦争モノをほうふつとさせたが、敵が背後から追ってくるということが分かってしまってからは、ベトナム戦争モノ特有の、どこから敵が出てくるか分からないといった恐怖感を味わうことができず、ほっとした反面、物足りない気もした。
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羊たちの沈黙
1991年 アメリカ
監督:ジョナサン・デミ
主演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス
女性を狙った連続猟奇殺人事件が発生する。しかし、FBIは捜査に行き詰ってしまう。この事件解決のために、元精神科医で、殺人で禁錮中のハンニバル・レクターに手助けを求める。レクターとの交渉役には、訓練生のクラリスが選ばれる。最初は、レクターの雰囲気に飲まれていたクラリスだったが、徐々にレクターの意味することを理解し始めたクラリスは、事件の核心を捉え始める。
レクターの考え方は非常に興味深い。なぜ殺人が起こるのか?なぜそのような動機が生じるのか?・・・というように、『なぜ?』という質問を繰り返して、現在起きている現象の本質は何なのかを探っていき、分析していく。
作品的には、謎解きの部分では、なるほどな〜と思い、ラストの部分ではとてもはらはらした。サスペンスで、気持ちの悪い映像を予想していたが、それに反して、普通に楽しめる作品であった。
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サハラに舞う羽根
2002年 アメリカ、イギリス
監督:シェカール・カプール
主演:ヒース・レジャー、ウェス・ベントリー、ケイト・ハドソン
19世紀、世界の4分の1をイギリスが支配していた時代。ハリーは、軍のエリート仕官、美しい婚約者エスネ、信頼しあえる同僚を持ち、幸せな日々を送っていた。しかしある日、ハリーの隊はスーダン派兵の命令を受ける。エスネと婚約したばかりのハリーにとって、戦地に赴くことなど受け入れがたい恐怖以外の何ものでもなかった。意を決し、ハリーは除隊を大佐に頼み込む。しかし、除隊したハリーに対して回りは冷たかった。戦地に赴き勇敢に戦うことが高く評価されていた時代である。ハリーは同僚だけでなく婚約者エスネからも、臆病者のしるしである『白い羽根』を送られてしまう。何もかも失ってしまったハリーであったが、戦況を耳にするにつれ、かつての同僚を思い、いてもたってもいられなくなり、ついに単身スーダンに乗り込む。しかし、激しい戦闘が繰り広げられているスーダンで、ハリーは危険な状況に次々と遭遇していく。
『臆病者』であった、ハリーの姿はその境遇の割りには頼りなく映った。しかし、スーダンに旅立ってからは、戦争、人身売買、捕虜など様々な経験をし、敵味方問わず様々な人間と接して、ハリーの姿は『臆病者』とされた頃とは比べ物にならないほど大きくなっているよう感じた。現在とは国も時代も異なるが、様々な人間との出会いを通して一人の人間が成長していくことは、国も時代も関係なく共感できるものだと思った。
ところで、砂漠でのシーンなどで私は『ベン・ハー』に似ている感じ印象を受けた。この映画は「『アラビアのロレンス』以来のスペクタクル超大作」と宣伝されているので、『アラビアのロレンス』も見ようと。。。
映画館に5,6人ぐらいしか人がいなくて寂しかったー。。。
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パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち
2003年 アメリカ
監督:ジェリー・ブラッカイマー
主演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム
カリブ海に浮かぶイギリス植民地の港町。ジャック・スパロウは船を求めてこの島に潜入するが、捕まってしまう。その夜、バルボッシュ率いる海賊が襲来し、総督の娘エリザベスをさらっていく。狙いは、エリザベスの持つメダルであった。エリザベスを愛する鍛冶屋ウィル・ターナーはスパロウとともにエリザベス救出の旅に出る。ウィル・ターナーに力を貸すことにしたジャック・スパロウであったが、彼には別の目的があるようであり、敵なのか味方なのかはっきりしない。
海賊団のまぬけな海賊や海賊像などディズニー色がふんだんに盛り込まれた作品であり、どこか懐かしい印象を受けた。やや長い作品であるが、展開が適度に早く、長さを感じさせない。また、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウという人物がひょうひょうとしていて、敵なのか味方なのかわからないため、ハラハラしながら見ているうちに話がどんどん進んでいくということにもよるだろう。とにかく、この「ジャック・スパロウ」という人物から目が離せない!!
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マトリックス・リローデッド
2003年 アメリカ
監督:ウォシャウスキー兄弟
主演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン・モス
マトリックスの中で最強であるエージェントの力を超えたネオは、自分に秘められた力を自覚するようになった。そして、ネオやモーフィアスらを乗せた船は、現実世界で生き残った数少ない人間が住むザイオンに到着する。ここが、対コンピューター戦争の本部となっている。この本部に向けてコンピューターが進行しているという危機的状況の真っ只中、ザイオンの意思決定機構は二つに割れてしまう。モーフィアスは、予言者の言葉を信じ、再びマトリックスの中に入る。一方マトリックスの中ではエージェント・スミスの力が進化しており、いくらでも自己増殖できるという能力を身に着けていた。
前作で、マトリックスの持つ雰囲気に魅せられた私は、始まりのシーンから興奮していた。前作同様、特有の雰囲気を持つこの作品を存分に楽しませてもらった。前作のあの謎がここに繋がってくるのかというように、見事に制作側の意図にはまりこんでしまった。そして、またもや謎を多く含んだラスト。11月公開の『マトリックス・レボリューションズ』が楽しみである。エージェント・スミスがどんどん出てくるシーンはふざけているとしか思えないような印象を受け、ついつい笑いがでてしまった。。。
やっぱり、一回見ただけでは全てを理解することはできなかった。もう一回見たい!できれば劇場で!もう遅いかな?。。。
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マトリックス
1999年 アメリカ
監督:ウォシャウスキー兄弟
主演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン・モス
ネオは、昼は会社員、夜はハッカーという顔を持つ。しかし、それは『マトリックス』の中でのこと。私たちが現実と捉えているこの世界は『マトリックス』と呼ばれる、コンピューターが作り上げた世界である。実際の社会は、今から数十年後の世界で、人類はコンピューターとの戦いで敗色濃厚となり、コンピューター動力の源である太陽光を遮るために光が失われた世界である。多くの人間は、コンピューターの動力源として覚醒することなくコンピューターに繋がれている。モーフィアスたちは、そのような世界の中で、覚醒した数少ない者たちである。彼らは、コンピューターとの戦いの中で進むべき道を、マトリックスの中に存在する『予言者』によって伝えられる。その中の一つの情報として、ネオは、この戦いにおける救世主であるかもしれないというものがあった。モーフィアスたちは、ネオを覚醒させ共に戦っていくことを決意する。
今回マトリックスを見たのは2回目である。最初に見たのは2年前。当時は全く意味が分からなかった。それは、半分寝ながら見ていたことにもよるだろうし、派手なアクションシーンばかりに目がいっていたことにもよるだろう。しかし、今回『マトリックス・リローデッド』を見る前に復習しておこうと思ってじっくり見てみると、内容の面白さに気付き、DVDを買ってしまいたくなった。『マトリックス』は、観客を惹きつける雰囲気を持った作品であると思った。二流のSF映画になりかねない内容を、スタイリッシュな映像や音楽、衣装などで形付け、また、巧みに謎を散りばめることで完成品にもっていっていると感じた。早く次を見たいと思わせる技術にすっかりはまりこんでしまった。
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ボウリング・フォー・コロンバイン
2002年 カナダ
監督:マイケル・ムーア
主演(登場人物):マイケル・ムーア、チャールトン・ヘストン、マリリン・マンソン、マット・ストーン、ジョージ・W・ブッシュ、・・・
ジャーナリスト、マイケル・ムーアがあるテーマについてマイクとビデオカメラを手にアポなし取材をしていく。あるテーマとは、銃乱射事件である。1999年コロラド州にあるコロンバイン高校で二人の少年が銃乱射事件を起こす。なぜ、このような銃乱射事件が起きるのか?この問いに対してあらゆるメディアが騒ぎ立てている。暴力的なシーンを含むテレビ・映画・ゲームが悪い、家庭の崩壊が悪い、高い失業率が悪い、アメリカ建国以来の暴力の歴史によるものだ・・・、はたまた、犯人が聴いていたハードロック歌手マリリン・マンソンが悪いとまで言い出す始末である。それらの『仮説』について、マイケル・ムーアはマイクとビデオカメラを持って、検証していく。そして、本当の仮説とは何であるのかを追求していく。
メディアによって流される、銃社会特有の問題に対する仮説が果たして本質的なのかということを検証する姿勢が、大変勉強になる。研究を進めていく上で核となってくる部分であろう。また、このストーリーが展開していく中で、「笑い」が非常に効果的に用いられているなと感じた。表現次第によっては、重くなりすぎてしまい、興味が減退しかねない内容なのだが、上手く「笑い」を使って、観客の興味をひきつけようとしているなと感じた。構成・内容ともにとても面白い作品である。★★★★★!
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俺たちに明日はない
1967年 アメリカ
監督:アーサー・ベン
主演:ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ
1930年代、アメリカは恐慌下にあり、人々は苦しんでいた。そのような状況下で、偶然会ったクライドとボニーは一緒に強盗をすることになる。逃走を続けながら、感化院を出たばかりのC・W・モス、クライドの兄夫婦を仲間に加え、強盗をさらに続けていく。彼ら『バローギャング』は、娯楽のない国民のヒーロー的存在になるが。。。
途中で仲間を加えては強盗を繰り返していく。強盗をして、逃げるために銃を撃ち、人を殺すこともある。映画によっては、このようなシーンを重く描くものもあるが、この作品はバックの曲がカントリー調で、表向きは決して重くはない。しかし、楽しげな雰囲気が、ラストにありそうな悲しい結末を暗示しているようでもある。
楽しげな毎日はそう長く続くものではない。保安官の包囲が厳しくなるにつれて、傷を負うことになる。兄は死んでしまう。
そして、ラストシーンが何とも言えないほどに切ない。モスの父の企てがあるため、『何かある』という意識が見ているこちら側にある。しかし何が起きても、モスが言うように、クライドは利口だからなんとか切り抜けるはずだと思っている。そして、鳥が飛び立ち、・・・。何ともあっけなく、そして切ないラスト。この感じは、『イージー・ライダー』のラストを見たときの感じと共通するものがあった。いや、それ以上に強烈だった。超オススメの一本でした!
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チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
2003年 アメリカ
監督:
主演:キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー、デミ・ムーア
アメリカ政府の機密事項にアクセスするために、ある2つの指輪が必要となる。この指輪を奪おうとする勢力が現れ、この指輪を持つ2人の政府要人が襲われた。そのうちの1人であるレイ・カーターをエンジェルたちは無事救出することに成功した。しかし、この任務はまだ序章に過ぎず、ややこしいことになっていく・・・。
まず、この映画を観た場所が悪かった。。。水曜日、つまり、レディース・デイのため非常に人が多く、前方の席で鑑賞したため首が痛かった。。。
本編の感想は・・・。別に、この作品から何かを学んだということはなかった。『んーお金かかってそうだなぁ』とか、『デミ・ムーアが乗っていたフェラーリがかっこよかったなぁ』とか、『前作以上にセクシー路線だな』とかしか思わなかった。最新の撮影技術を使ったアクションシーンも、『マトリックス』以来よく目にするため、特に新鮮な驚きを感じるわけでもない。暇なときに見るなら楽しめるのではないかな。ただ、展開がもの凄く早すぎて内容理解するのに苦労しました。内容がないから理解に苦しんだのか。。。?
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レイダース 失われたアーク
1981年 アメリカ
監督:スティーブン・スピルバーグ
主演:ハリソン・フォード、カレン・アレン
十戒の破片が納められている聖櫃(アーク)には、神秘的な力が宿っているという。考古学者のインディアナ・ジョーンズはこのアークを探しに出る。しかし、その神秘的な力を手に入れるために、ナチスも大量の兵士を動員してアークを血眼になって探す。インディとナチスはアークを取ったり取られたりを繰り返すのだが、ついに、ナチスの手に渡ってしまうのだが・・・。
考古学者のはずなのに、鍛え上げられた肉体を持つインディアナ・ジョーンズ。今回の冒険は十戒の破片が納められているというアークを手に入れるためのものである。アークが眠る遺跡の中の大量の蛇、ゾンビは本当に気持ち悪かった。。。夜中に一人で部屋の電気を消して見てたため、気持ち悪さは実に三割り増し。。。ナチスによって大量の蛇が這っている遺跡内に閉じ込められたインディとマリオンはなんとかして遺跡から脱出することに成功する。そして、その後が凄かった。たった二人でナチスをボコボコにしてしまう。ここでインディと殴り合いのケンカをするナチス兵にはちょっと笑えた。とにかく、息をつく間もないアクションの連続。ドキドキハラハラするけど、気持ち悪いシーンが多いのがちょっと辛かった。ナチスは敵とはいえ、あまりにも死んでしまう人数が多い。やたら多くの人が死んでいくアクション映画はあまり好きになれません。
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理由なき反抗
1955年 アメリカ
監督:ニコラス・レイ
主演:ジェームス・ディーン、ナタリー・ウッド、サル・ミネオ、ジム・バッカス、デニス・ホッパー
ジムは、家庭環境に不満を抱いている。家庭で鬱憤をつのらせ、やり場のないストレスを自分の中に溜め込んでいる。ジムがなかなか学校で友達ができずうまくいかないのは、学校にジムが会わないと親は考え、ジムの心中に気付かず引越しを繰り返す。その不満を溜めたジムが酔っ払って警察に連れて行かれるところから物語りは始まる。新しい学校に入学したジム。ところが、入学早々バズ率いる不良グループに目をつけられ、ナイフでのケンカや崖でのチキンレースを強いられる。
国も時代も違う。しかし、このように、親が子供を本当に分かっていないために、子供は辛い目に遭うことはある。ここでは、ジムの家庭もジュディーの家庭もそうである。家庭環境に恵まれないという点では、プレートーも同様である。家庭環境のみのためだけで子供が辛い思いをするわけではない。しかし、確実に一つの要因となっているはずだ。
『理由なき反抗』。まさにうってつけのテーマであると感じた。これほどまでに、内容を表現していて、納得さえしてしまうこのタイトルはすばらしい!すばらしいと言えば、ジェームス・ディーン。このジムになりきっているかのようで、ジムの気持ちを手に取るように感じることができるようだった。そして、ジェームス・ディーンはかっこよかった。
この映画のみから感じたわけではないが、最近、子育てについて考えることがよくある。別に、今すぐ子育てに直面しているわけではない。しかし、今、色んなことに触れ、自分の未熟さを痛感する度に、自分ごときが他の人間の保護をすることなどできるわけがない、と思う。「できちゃった結婚」という言葉が定着して数年たつ。私には、そうして結婚していく人たちには、子育てがどのように重大な意味を持ち、そして、難しいかをそれまで考えたことがあるのだろうか、と疑問を抱かずにはいられない。そのようなことなしに子供が生まれた場合、誰が一番辛い目を遭うかといえば、自分たちの子供であるのに。
最後に。この『理由なき反抗』は1955年の作品である。もう、かれこれ半世紀前の作品である。そのため、今見ると「ありがちなストーリーだなぁ」と思ってしまうこともある。しかし、これは50年近く前の作品である。『理由なき反抗』に限らず、この時代の作品のいくつかは、「ありがち」な内容の祖とも言うべき作品なのではないか、と考えた。そう考えてみると、このような作品のコンセプトが現代にも生き続けているという理由はなんだろうかと疑問に思った。しかし、あまり数多くの古い映画を見たわけではないので、まだその答は出てこない。今後、古い作品を見るときは、このような問いを念頭に置きながら見てみようと思った。
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イージー・ライダー
1969年 アメリカ
監督:デニス・ホッパー
主演:ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン
マリファナの密輸で大金を得たキャプテン・アメリカとビリー。バイクに乗って、二人は特に行き先を定めず、あてのない旅に出る。二人は途中拘置所に入れられ、そこで出会った酔っ払い弁護士のハンセンと意気投合し、釈放後は三人で旅をすることになる。マリファナを吸い野宿をしながら旅を続ける三人は、行く先々で沿道の住民の拒絶に遭い、ついには殺伐としたアメリカの現実に直面する。
大きなバイクでアメリカの大地を走り抜けていく。そして、ビートのきいた音楽。見ているだけで、免許を持ってやしないのにバイクに乗りたくなってしまいたくなる。しかし、キャプテン・アメリカらのその自由な雰囲気とは逆に、アメリカの現実は、自由とは名目だけで、多くの人たちが、型から外れた行動に対して強い嫌悪感を抱いており、その型から外れた人間を排除するためには手段を選ばない場合さえある。ハンセンが撲殺されてしまうシーン。何か恨みをかったわけではないのだが、型に外れたよそ者は殺されてしまった。キャプテン・アメリカやビリーもほぼ同様。古い価値観は人をも殺しかねない。誰が悪いわけではない。人の心に潜む排除の部分の恐ろしさを感じた。
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ベン・ハー
1959年 アメリカ
監督:ウィリアム・ワイラー
主演:チャールトン・ヘストン、ジャック・ホーキンス、ヒュー・グリフィス
ベン・ハーはローマ帝国下にあったエルサレムの名家の長男である。総督としてエルサレムに赴任してきたメッサラとは幼馴染のベン・ハーであったが、今はそれぞれ違った立場にあり、考え方も違っている。ある日、ふとしたことからベン・ハーは反逆罪に問われ、奴隷として船に送り込まれた。しかし、そこの艦隊長に認められ、ローマ一の剣闘士・戦車操者となる。そして、自由の身を手に入れたベン・ハーは、ローマから故郷のエルサレムへと帰っていく。故郷に帰ったベン・ハーは、牢屋に入れられていた母と妹は獄死したと聞かされ、メッサラの非情な仕打ちに激昂し、ついに戦車競争で対決を迎える。
渋谷東急文化会館閉館に際し、2003年6月21日から30日にかけて、過去の名画のリバイバル上映がされた。私はこの機会に、『ベン・ハー』を映画館で見ることができて大変嬉しく思っている。特に、メッサラとの対決シーンである戦車競争は、40数年前の映画であるとは思えないほどの緊張感と迫力を感じた。224分と、上映時間が非常に長いが、飽きのこない作品である。
突然、途中に休憩時間があってびっくりした!
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ラスト・オブ・モヒカン
1992年 アメリカ
監督:マイケル・マン
主演:ダニエル・デイ=ルイス
19世紀建国前夜のアメリカ。イギリスやフランスが対立する植民地戦争のさなか、英国軍人の娘コーラは敵に襲われたところをネイティヴ・アメリカンのモヒカン族に救われた。そのなかのひとりである、白人の生まれである青年
ナサニエルとコーラは、やがて激しい恋に落ちていく。しかし、ナサニエルは民兵の脱走に助力をした罪で牢に入れられてしまう。一方、イギリスとフランスの戦いは激化し、次第にフランスが有利になってくる。
なんといっても、音楽がすばらしい!壮大な自然にマッチする音楽、戦闘シーンの緊迫感を表現する音楽・・・まさに、映像と音楽が一体となったすばらしい作品であると感じた。映画館で見たかった!
イギリスとフランスの対立。それぞれの側に加担して戦いあうネイティブ・アメリカンの民族たち。私はアメリカの歴史にはあまり詳しくないが、日本における幕末の状況に少し似ているのかもしれないと感じた。そして、幕府が強硬策で、フランスの力を借りて諸侯を武力制圧しようとしたら、このような状況と酷似したものになるのかもしれないと思った。
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プラトーン
1986年 アメリカ
監督:オリバー・ストーン
主演:チャーリー・シーン、トム・べレンジャー、ウィリアム・デフォー、ケヴィン・ディロン、フォレスト・ウィテッカー
ベトナム戦争の真っ只中のことである。クリスは有名大学を中退して志願兵となり、ベトナムに送られてきた。クリスが配属したのは、まさに最前線の部隊であり、最も敵と遭遇する危険性が高く、非常に危険なところであった。ベトナムの高温多湿の気候、虫、そして敵。毎日が死と隣り合わせである。戦争という極限状態では、人の判断能力や倫理観は極度に低下するため、多くの非人間的な行動が行われている光景を見てクリスは苦しむ。
作品中のセリフで、特に印象に残っているものがいくつかある。まず、『理性の通じない所を地獄というなら、ここはそういう所だ』というものである。『地獄の黙示録』、『プラトーン』と続けてベトナム戦争の映画を見て、戦場の中でも、ベトナム戦争の戦場の凄惨さは並外れている。たしかに、地獄としかいえないだろう。
『俺たちの国は横暴すぎた。そろそろ罰が当たる頃だよ』というセリフ。戦場に来て強烈に感じたことだろう。このことについては、戦っている兵士のモチベーションからも感じられるのではないだろうか。アメリカ人にとっては、異国の地であるベトナムであり、苦痛を感じずにはいられない戦いであるが、それに対してベトナム人にとっては、自分たちが住んでいる土地を守るのに必死であり、苦痛を感じている間もないのではないだろうか。軍事力を背景に多くのことに首をつっこんでいたアメリカを痛烈に批判する言葉が、軍事力の中の一人である一兵士の口から発せられたことに重みを感じた。
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おしゃれ泥棒
1966年 アメリカ
監督:ウィリアム・ワイラー
主演:オードリー・ヘプバーン、ピーター・オトゥール、イーライ・ウォリック、シャルル・ボワイエ
名画、彫刻など美術品のコレクターの父をもつニコルは、父が贋作の名人であり、その贋作を寄贈したりオークションにかけて一儲けしていることを知り、悩む日を送っていた。ある日、父は美術館にある彫刻を寄贈することになった。その贋作の彫刻に保険をかけるために、図書館はこの彫刻の鑑定をするという。鑑定をして、贋作と知れてしまえば、父の立場は危うくなってしまう。ニコルは、ニコルの家に忍び込んできたシモンにこの彫刻を盗み出すことを依頼する。ところが、このシモンは、ニコルの父に不信の念を抱いたパリの美術商が調査を依頼した腕のいい私立探偵であった。
最後はなんか、すっかり意表をつかれた感じだった。それにしても、大きな警報ベルが何回も鳴ることで、美術館近くに住んでいる内務大臣が激怒し、それを恐れて警備員が警報システムを止める行動に出て、容易に彫刻を盗み出すことができるという、『風が吹けば桶屋が儲かる』式の考え方には「なるほど〜」と素直に感心した。
あと、美術館を警備している、調子のいい酔っ払い警備員のキャラクターがとてもおもしろかった。必見。
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地獄の黙示録
1979年 アメリカ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
主演:マーロン・ブランド、マーティン・シーン、デニス・ホッパー、ロバート・デュバル
舞台は1960年代末のヴェトナム。ウィラード大佐は、ジョングルの奥地で王国を築いたとされるカーツを暗殺する命令を受け、部下4人を引き連れてナング河を溯っていく。その過程でウィラードが遭遇するさまざまな戦争、そして人生の狂気。やがて彼はカーツと対峙する。
戦争映画で取り上げる戦争には、主に第1次世界大戦、第2次世界大戦、ベトナム戦争などがあるが、この『地獄の黙示録』でも取り上げられているベトナム戦争は、特に悲惨に思える。気温・湿度が非常に高く、また、密林に囲まれているため、どこから敵が出てくるかわからない状況。そのため、密林を焼き払うために、大規模な爆撃が行われる。泥沼化した戦争ゆえに、カーツ大佐のような人が出てきてもおかしくはないかもしれないと感じた。うだるような暑さ、いつどこから敵が出てくるかわからない状況、そして戦争がいつおわるのか全く見当がつかない。戦争にかりだされる兵士は、死以外にも、この戦争中に味わった恐怖を一生忘れることができないのではないかとも思った。
密林の中から敵だけでなく、気味の悪い虫などが出てくる状況だと、何が密林から飛び出してくるかわからないため、信仰心が出てくるかもしれないとも感じた。
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スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃
2002年 アメリカ
監督:ジョージ・ルーカス
主演:ユアン。マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、サミュエル・L・ジャクソン
共和国側に対して通商国側が次第に力を強めつつある。その中で、アミダラ議員は、何者かに命を狙われるようになる。アナキンとオビ・ワンは早速アミダラ護衛の任務に就くが、またもアミダラの命が狙われる。オビ・ワンはアミダラの命を狙う暗殺者を捜索し、一方アナキンはアミダラの護衛を一人で受け持つことになる。アミダラに思いを寄せるアナキンは、護衛のためにアミダラの近くにいるうちに、その想いを抑えられなくなっていく。そして、このあたりから、アナキンの感情が暴走をするようになってくる。
アナキンとオビ・ワンの関係はなんとも難しい関係である。お互いの考え方の違いによって、確執が生じている。アナキンは自分の豊かな才能を過信するあまり、無茶な行動をとる。それに対して、何事に対しても慎重なオビ・ワンはアナキンの行動の一つ一つが気になってしょうがないし、心配なのだろう。アナキンのような、溢れんばかりの才能をもってみたいものである。
それにしても、ヨーダの軽快な動きは、公開直後から話題になっていたが、実際に見てみて、興奮した。しかも動きの軽やかさだけではなく、その強さにも驚いた。
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西部戦線異状なし
1930年 アメリカ
監督:ルイス・マイルストン
主演:ルー・エアーズ、ルイ・ウォルハイム、ジョン・レイ
舞台はドイツ。第一次世界大戦が勃発し、教育の現場である学校で、教師は生徒に、戦地へ赴いて国のために戦うことのすばらしさを説き、愛国精神を植え付けるような教育をする。この教育に感化された学生たちは、戦争こそ理想だと思うようになり、次々と軍隊への志願を決める。しかし、いざ戦地に赴いて実際の戦闘に遭遇すると、自分の中で考えていたようなものとは異なり、毎日が生と死の隣り合わせの生活である、まさに修羅場であった。
この作品を見てまっさきに頭に浮かんだのが、先日のイラク戦争だった。戦地に赴いたことがなく、その身をもって戦争の悲惨さを味わったことがない人間が、戦争することの有効性を説いているということに強い反感を抱いた。ブッシュ大統領は軍人出身ではないから、その身をもって戦場の恐怖を味わったわけではない。なのに、なぜ、イラク攻撃を主張することができるのか。実際に攻撃するのは自分自身ではなく、命令を受けた兵士たちである。その命令によって、兵士たちは1ヶ月近くを戦場という、生と死が隣り合う環境で過ごし、その仕事は殺し合いをすることである。そして、任務終了後も、戦場でのことが頭をよぎって、安心した生活を送ることができるまで時間がかかるという症状がでる人が少なくないらしい。戦争など、あっていいものであるわけがない。人が、他人の命を奪う権利などあるはずがないし、人を殺させる命令を下すのは、直接戦地の惨状を見て体験したわけではない、大統領である。命令を下す立場の人がゲーム感覚で命令を下しているのではないか、本当にこれしか手段はなかったのか、などと疑問は沸いてくるばかりである。
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ジョン・Q
2002年 アメリカ
監督:ニック・カサヴェテス
主演:デンゼル・ワシントン、ロバート・デュバル
ジョン・クインシー・アーチボルドは、妻のデニス、息子のマイクと三人家族である。ある日、息子のマイクが野球の試合中に倒れ、病院に運び込まれる。心臓の欠陥のため、心臓の移植が必要な状態であった。心臓の移植には、まず、移植者待機名簿に名前をエントリーさせる必要があるのだが、それには前金として、手術料25万ドルの30%を払わなければならない。お金に困り、自家用車まで売ってしまうというお蔵事情のため、当然、そのためのお金を工面することは困難な状況だった。頼みの綱の医療保険は、ジョンの仕事が正社員からパートタイマーへとリストラされたために、制限げ加えられており、上限2万ドルというランクに下げられてしまっていた。家財道具を売るなどして、お金を少しづつ集めるのだが、病院からは退院勧告を受ける。病院側の冷酷な対応を受けて、息子を救いたい一心で、ジョンは病院を占拠する。
医療は、社会的に重い使命を果たさなければならないという、使命あるサービス業である。しかし、病気の症状によっては、高額な医療費のため、生命に価格がつけられてしまう。先端医療の発展によって、人類の平均的な寿命は長くなっているが、その技術革新によって、ある局面における『生きる』という権利が経済的条件で奪われるということになっているような気がしてならない。また、発展した技術により、無理矢理生かされているという状態の患者も存在することだろう。病院の経営について、一般企業並みの健全性、透明性、効率性が求められるようになってきているが、医療と経済の関係の密接化には慎重になる必要があるはずだと考えさせられた。
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少林サッカー
2002年 中国
監督:チャウ・シンチー
主演:チャウ・シンチー、ン・マンタ、リン・ゾーソォンウォン・ヤッフェイ、ティン・カイマン、モー・メイリン、チェン、グォクン
少林拳を効率的に広めるためにはどうすればよいか?と、シンはいつも考え、実行に移しては失敗していた。そんな中、ひと昔、黄金の右足と呼ばれ大スターだったが、試合中の事故によって右足を怪我してしまい、再起不能となってしまったファンと出会う。シンは、少林拳をサッカーを通して広めようとひらめき、早速かつて共に修行した仲間を呼びかけ、チームを作ろうとする。
往年の名作、サッカー漫画の代表である、キャプテン翼を彷彿とするプレーシーンには驚きの中にどこか懐かしさを感じずにはいられなかった。少林拳の仲間の衰えっぷりもすさまじかった。また、中身には似つかわしくない、最初のタイトルシーンのかっこよさのギャップにはやられた。そして、本作中の至る所に散りばめられている、名作のパロディ。。。娯楽の要素のみで作り上げられた作品という感じがした。そのため、何も考えず、笑って楽しむにはもってこいの作品だと思う。辛いときとか、最近笑ってないなーと思うときには処方箋としてご鑑賞ください。
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ゴッドファーザー
1972年 アメリカ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
主演:マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ロバート・ディバル、ジェームズ・カーン、ダイアン・キートン、ジョン・カザーレ…
「恩には恩を、裏切りには復讐を」の信条を貫いてマフィアのドンの座を守るビトー・コルネオーネ(マーロン・ブランド)。そんな父の世界に強い反発を覚える三男のマイケル・コルネオーネ(アル・パチーノ)。しかし愛する父と兄弟を無惨な死に追いやった者への憎悪は、マイケルに父の跡を継ぐ決意をさせる。血で血を洗う抗争の中、冷酷な二代目に成長していくマイケル。対照的に甘美なニーノ・ロータのテーマ曲が胸をつく。
まだ『ファミリー』に入る前のマイケルと、二代目として成長したマイケルの姿は全く違い、まるで別人のような存在感を二代目のマイケルはおびるようになった。続編を早く見たくなる。
ビトー・コルレオーネの、「家庭は円満か?」という言葉は非常に印象的である。ゴッドファーザーとして圧倒的な雰囲気を放ち、顔も怖めなのに、言葉を発せばこのような文句がでてくる。そこにビトーの人間としての深さとそれまで背負ってきた過去を見るようである。
最近、ようやく演技の上手さというものの見分けがつくようになってきた気がする。今まではただ漠然と、自然かそうでないかでしか演技を判断していなかった。しかし、改めて考えてみると、『自然』とは、そのような役の人物が本当にいるかのように演じるということで、その人物の背景や思いも含めた演じ方に最近注目するようになった。そのように考えて見てみると、改めてビトーを演じるマーロン・ブランドの凄さを感じる。
ビトーの存在感が圧倒的で、ドンの座を受け継いだマイケルであったが、訪れる客は皆ビトーにお伺いを立てるという状況であった。誰もがマイケルを軽視していた。そしてビトーの死を機に、コルレオーネに触手を伸ばす者が出てくる。かつてのファミリーの一員であったテシオもその一人であった。しかし、そのような勢力を一斉に葬り去ることに成功するマイケルは一気に裏世界のトップへ登りつめることになる。ビトーがソレッツォに襲撃され、その仕返しを自らが買って出たことからも、マイケルの潜在力を感じる。
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レインマン
1988年 アメリカ
監督:バリー・レビンソン
主演:ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ
チャーリー(トム・クルーズ)は自動車の販売事業を手掛けているが、借金に追われ、会社は倒産寸前であった。そんなところに、長い間断絶状態だった父の死の知らせが入る。父の葬儀のために帰郷したチャーリーは、遺産のほとんどが自分に相続されないことを知り、愕然とする。父の遺産の大半は、自閉症で施設に入っている兄レイモンド(ダスティン・ホフマン)に相続されるのであった。その遺産をなんとか手に入れようと、チャーリーは強引にレイモンドを施設から連れ出した。
自閉症の兄を演じたダスティン・ホフマンの演技はすばらしかった。最初は、金目当てでレイモンドを連れ出したチャーリーではあったが、ロサンゼルスに向かう長い道のりの間、常に一緒にいて、幼い頃一緒に暮らしていた記憶を少しずつ思い出し、次第に二人の距離が縮んでいく。感動しました。
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ビューティフル・マインド
2002年 アメリカ
監督:ロン・ハワード
主演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー
ノーベル経済学賞受賞のジョン・ナッシュの苦節の人生を描く。精神に病を持つ天才ジョン・ナッシュは、幻覚症状により、存在しない人間が自分の周りにいると思い込んでしまう。そのため、ありもしない架空の仕事を依頼されたと思い、ひたすらその架空の仕事に入れ込んでしまう。そんなナッシュを、妻アリシアは必死にサポートしていく。
幻覚症状は人の生き方を躍らせてしまう。ナッシュも幻覚症状に散々振り回されていた。そのナッシュを支え続けた妻アリシアの精神力と夫への愛は並大抵なものではない。ジョン・ナッシュの94年度ノーベル経済学賞受賞は、妻アリシアの尽力なしにはありえなかっただろう。
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アメリ
2001年 フランス
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
主演:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、ヨランド・モロー、ジャメル・ドゥプーズ、イザベル・ナンティ、ドミニク・ピノン
元軍医だった父親がアメリを心臓病であると思い込んでしまい、幼少時代のアメリは学校に行かず、友達がいないまま成長した。そのため、アメリは大人になっても心の殻の中から抜け出せないでいた。ある日、アメリは洗面所の壁のタイルの奥にある箱を見つける。それは、アメリが住んでいる部屋に40年前住んでいた少年の“宝箱”だった。これをその持ち主に返すことからストーリーは始まっていく。。。
謎解きのように、少しずつ少しずつ進んでいくストーリーが観ている側を飽きさせない。心の殻の中で育ったアメリの視点から見る世界観がとても楽しい気分にさせる。心温まる映画で、大ヒットにはうなずける。これを観る前に『リリイ・シュシュのすべて』を観て多少気分が沈んでいたわたくしは、この作品を観たことで、ちょっと幸せな気分!?になった気がします!
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THE RING
2002年 アメリカ
監督:ゴア・ヴァービンスキ
主演:ナオミ・ワッツ
日本の大ヒットホラー映画『リング』のハリウッドリメイク版。姪とその友人がある日の同時刻に謎の死を遂げる。このことに不審を抱いたレイチェルは、原因究明のために調査を始め、謎のビデオを手に入れる。そのビデオには、見たすぐ後に電話がかかってきて、見た者は1週間後に死ぬという噂があった。ビデオを見たレイチェルの元に電話がかかってきて、ビデオにまつわる噂は事実だと悟る。すがる思いで、元夫と協力して、ビデオに隠された謎を追うのだが、『呪いのビデオ』を息子が見てしまい、このままでは息子までが1週間後に死を迎えるという運命を背負ってしまう…。
『呪いのビデオ』の内容は、日本のオリジナルの方が気味の悪さが出ていた。このハリウッド版は、<気味が悪い>というよりも<気色悪い>といった感じだった。オリジナル版を先に観た人には、日本の怪談のような独特な怖ろしさを連想してしまうと思われるため、やや違和感を感じるかも…。しかし、音響効果や特殊メイクなどは、さすがにハリウッドといった感じ。ビックリしてしまうシーンがいくつかありました。
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マリーアントワネットの首飾り
2001年 アメリカ
監督:チャールズ・シャイア
主演:ヒラリー・スワンク、サイモン・ベイカー、エイドリアン・ブロディ、ジョナサン・ブライス、ジョエリー・リチャードソン、クリストファー・ウォーケン
ジャンヌ・ド・ラ=ヴァロワ。ジャンヌはかつては王も輩出した名門ヴァロワ家の最後の娘だが、ジャンヌの父の代に政敵の罠により領地も財産も没収され、それによりジャンヌは孤児となった。美しい娘に成長したジャンヌの望みはただ1つ、かつてのヴァロワ家の領地を取り戻す事。そのためにジャンヌは王妃マリー・アントワネットに謁見を願うが王妃は目にも留めてくれない。あきらめきれないジャンヌはある大胆な計画を思いつく。それがフランス最大の権力を持つロアン枢機卿や魔術を操ったとされるカリオストロ伯爵をも巻き込んで、国をも滅ぼす大事件へと発展しようとはその時はまだ誰も想像していなかった
このジャンヌについては、名作漫画『ヴェルサイユのバラ』でも出てきた。ジャンヌは、上昇志向が強く、様々な策を練っては、少しでも宮中での地位を高めようとしていた。ジャンヌは、その美しさと鋭い思考で思いついた『首飾り』の一件。このことが、困窮にあえぐパリの市民の、華やかなだけで全く市民について考えない貴族、特に王室への反感を強め、フランス革命とつながっていく。いわば、フランス革命のきっかけの一つである『首飾り事件』の主人公であるこのジャンヌの物語は、策が上手くいかないとはわかっていながらも、ハラハラしてしまう。
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シンドラーのリスト
1993年 アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
主演:リーアム・ニーソン、ベン・キングズレー、レイフ・ファインズ
ドイツ人の話であり、実話である。ユダヤ人の命を守った人の名前が「シンドラー」である。第二次大戦下のドイツ。実業家シンドラーは軍用ホーロー器工場の経営に乗り出し、ゲットーのユダヤ人たちを働かせた。やがて彼は、ユダヤ人たちを強制収容所送りから救うのだった。
家の小さなテレビでしかこの映画を見ることができないのが非常に残念だ。この『シンドラーのリスト』は、家でビデオで見てもかなり心に訴えてくるものを感じた。第2次世界大戦下、ユダヤ人は人類史上稀に見る凄惨な大量虐殺に遭う。しかし、ドイツの中にも、シンドラーのような人物がいたのだ。シンドラーが助け出すことができたユダヤ人は、殺されてしまったユダヤ人からみればほんの一部の者たちではあるが、一人のドイツ人がこの時代にユダヤ人を助けるということがどんなに大変なことかを考えると、シンドラーの行いがどれだけユダヤ人にとって大きなものであっただろうか。それはこの映画のラストのシーンで見られる。シンドラーの墓に花を手向ける人々。花を手向けるために訪れた人の列は延々と続いている。一人で小さい画面で見るよりも、映画館で、他人であっても、たくさんの人と一緒に見て、この感動を同じ瞬間に同じ場所で感じたいと思った。
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レ・ミゼラブル
2002年
監督:ビレ・アウグスト
主演:リーアム・ニーソン、ユマ・サーマン、クレア・デーンズ
一切れのパンを盗んだ為に19年間の投獄生活を余儀なくされ、仮出獄の身となったジャン・バルジャン。9年後、生まれ変わった彼は慈悲深い事で評判の市長となっていた。ある日、彼が市長を務める町に新任の警察署長ジャベールが赴任してくる。かつて徒刑場の監視人をしていた彼は、バルジャンの過去に気付き、執拗に彼を追いつめていく。
バルジャンを執拗に追うジャベール。ついつい、『10年も前の話だし、20年近くも投獄されて仮出獄とはいえ、罪をほろぼしたんだからもういいじゃん!』とジャベールに言いたくなってしまう。『ルパンV世』のルパンと銭形警部のような関係を連想する。それほどしつこく、見ている側もあきれてしまうほどのジャベールだが、ラストシーンで、セーヌ川に身を投げるシーンは何ともいえない寂しさを感じた。『レ・ミゼラブル』は、ミュージカルでも有名だ。ぜひ、ミュージカルでもこの作品を見てみたい。
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2001年宇宙の旅
1968年 アメリカ
監督:スタンリー・キューブリック
主演:ケア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルヴェスター
400万年前の人類誕生以来、人類の進歩の過程で必ずその姿を現す黒石板モノリス。この謎の物体を解明するため、5人の科学者を乗せた宇宙船ディスカバリー号が木星に旅立つ。
この映画を見終わって、混乱した。混乱というか、すっかりストーリーから置いていかれてしまったように感じた。さっぱりわからない。。。特にラスト。何がどうなったのかもわからない。同じような映像の画面がずっと続く。かろうじてわかったのは、スーパーコンピューターハルが暴走して、それ自体を作り出した人間に危害を加えるというところだけ。「もう一回みよう!」と思ったが、何回見てもわからずじまいかもしれないとも思う。今から30年以上前の作品だというのに、ネット上にはたくさんのこの作品に関するサイトがある。そこでは、多くの人がこの作品にこめられた謎を解こうとし、それぞれの意見を述べている。謎につつまれた作品ゆえに、多くの人が引き込まれる。案外、実は内容などなく、そのためこの映画を見た多くの人が、中身のないものを必死になって中身があるものに見ようとしているだけなのかもしれないとも思った。とにかく、もう一回見よう。ちなみに、この映画のポスターが気に入ったので、部屋に張っています。単純にデザインが気に入っているだけです。余談でした。
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時計仕掛けのオレンジ
1971年 アメリカ
監督:スタンリー・キューブリック
主演:マルコム・マクダウェル、パトリック マギー、エイドリアン・コリ、ウォーレン・クラーク、マイケル
ベイツ
麻薬、暴力、盗み、暴行など、悪の限りを尽くす近未来の不良グループ。リーダー格のアレックスは、ある盗みの最中に仲間の裏切りで捕まった。その服役中に、悪人を善人に変える奇妙な洗脳実験ロボトミーの実験台にされ、暴力を嫌悪する無抵抗な人間となって、やっと社会復帰を許される。しかし、そんな彼を待っていたのは、かつて自分が暴力の対象にしていた者たちからのすさまじい報復だった。
数々の暴力シーン。そして、ロボトミーを受けるアレックスの姿。つい目を覆いたくなるような激しいシーンのオンパレードだった気がした。それでいて、一コマ一コマはとても軽やかであり、音楽も美しい。このミスマッチ感がなんとも言えなくいいと感じた。また、作中よく出てくる意味不明(?)なセリフが意味しているものを必死に考えていたが、話の展開から置いていかれそうな気がしたので、結局考えないで見ていた。次は、このセリフについてもっと深く考えながら見てもいいかなと思った。
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カサブランカ
1942年 アメリカ
監督:マイケル・カーティス
主演:ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン
第2次大戦下、フランス領モロッコの首都カサブランカの町には、戦乱を避けて渡米しようとする人々が集まっていた。米国人リックは、自分が経営する店で、かつての不倫の恋の相手、イルザと再会し、熱い想いが心をよぎる。しかし、彼女には反ナチ運動を指導する夫がいた。エルザに裏切られながらも、いまだに彼女を忘れることが出来ないリックは、ナチスの目を盗んでふたりを無事にアメリカへ脱出させようとする。
誰もが一度は耳にしたことがあるであろう名文句「気味の瞳に乾杯」は、この『カサブランカ』で登場するセリフである。リックはさらっとこのセリフを言い、エルザと乾杯する。驚くほど自然なのである。ぜひもう一度みたい!
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アメリカンビューティー
1999年 アメリカ
監督:サム・メンデス
主演:ケビン・スペイシー、アネット・ベニング、ソーラ・バーチ、ウェス・ベントレー、ミーナ・スバーリ
レスター・バーナムはリストラにあいすっかり情けなくなってしまった、さえない中年サラリーマン。上昇指向が強く見栄っ張りの妻からも高校生の一人娘からも見放され、「どうせ俺はダメ男」とすねてしまっている。ところが、娘の友人アンジェラに一目惚れした途端、彼の人生はがらりと一変。アンジェラとベッドインする日を夢見て、物置に埋もれていた鉄アレイを引っ張り出し、にわかトレーニングに励む。一方、バーナム家の隣りに住む元軍人の家族は夫婦と一人息子の3人暮らしなのだが、やはりぎくしゃくしている。マリフアナの密売で荒稼ぎしている息子は、単なる非行少年ではない。風に舞う白いビニール袋を美しいと感じ、ビデオに撮影するような繊細さも持ちあわせている。しかし、厳格な父親はそんな息子に理解を示さない。
家庭の中で、妻にも娘にも軽んじられているレスターの姿はなんとも寂しげである。そして、娘の同級生にすっかり惚れ込んでしまい、時に妄想を膨らませ、トレーニングに熱中する姿はなんとも可笑しいのだが哀れでもある。父親レスターの行動は可笑しいのだが、描かれている内容は、家庭崩壊や孤独、不信など、なかなか重い。重くなりすぎないのは、やはり父親のキャラクターがあるからであり、そのキャラクターをケビン・スペイシーはうまく引き出していたと思う。
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マレーナ
2000年アメリカ・イタリア
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
主演:モニカ・ベルッチ
第ニ次大戦下のイタリア。戦争が進んでいき、敗戦を余儀なくされた。辺境の小さな村といえども、その洗礼を受けずにはいられなかった。そうした中、ムッソリーニ政権に抵抗する硬骨の父親の下で育った多感の少年レナートは、年上のひとりの女を愛することで、人生を、彼女が映す時代を、世界を知っていくのである。また、マレーナを影のように追い、誰も知らぬマレーナの真実に触れていくうちに、レナートはマレーナの愛、孤独、絶望を知り、感受性豊かに、真の男になる成熟を手にしたと言える。
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モダンタイムズ
1936年アメリカ
監督:チャールズ・チャップリン
主演:チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード、チェスター・コンタクリン、ヘンリー・バーグマン
機械化された工場で働く工員のチャーリーは今日も慌てふためくばかりである。生産率をアップさせようと考えた社長が機械のスピードを早める度に奮闘し、休憩しようにもできない。揚句の果てには作業をしながら食事をすることが出来る機械を試されてしまう。ネジを締める作業の繰り返しに、とうとうノイローゼになってしまい、工場仲間の鼻をひねったり、社長に油をひっかけたりと、頭がおかしくなってしまった。やがて孤児の娘と出会い、彼女と家を持つささやかな願いを持つ。「そのためになら働くぞ!」と決心するチャーリー。しかし工場は閉鎖され、失業者は増えるばかり。
工場内において機械が次々と導入されていき、従業員の仕事といったら単純作業の繰り返しばかり。そして、より生産性を上げるためにどんどん機械を導入していく。そしてついには街に失業者が溢れ出してしまう。当時の社会の現状を笑いを使って巧みに、そして鋭く表現し、風刺している作品である。私はチャップリンの作品を初めて見た。しかも、モノクロの映画も初めてである。今までは、モノクロというと、やや構えてしまっていたが、この『モダン・タイムス』は、そんなモノクロという古っぽさを感じないで楽しむことができた。
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