陰陽・上下・表裏
 東洋医学では、上と下、表と裏、外側と内側などそれぞれを、陽と陰という二つの相対立するものと考えます。
 そこで、頭痛がするとことなどは、上(陽)のほうがのぼせていて、腹部から下(陰)の血行が悪く、冷たく感じるという印と陽のバランスの崩れというところから起こると考えたのです。
 足を按摩して血行をよくすると、頭痛や肩こりも軽くなり、便秘も解消していくのは、不思議なことです。
 また、腹の表面は、つきたての餅にたとえられる柔らかさが正常な状態ですが、時としては、カチカチに張っていることがあります。その場合、背中を按摩していくと、腹が緩み、正常な柔らかさをとりもどしてくるなどというのも、背という表に治療を加えることで、裏側の腹に効果を及ぼすということです。言い換えると、陰と陽の調和を図ることが治療法であり、陰と陽の比較を観察することが診断であるということになります。
 古代中国では、四つんばいの姿勢をした人体に後上方から背中に斜めに太陽光線を当てたとき、明るく輝くところを陽、蔭になって暗いところを陰というように考えました。
 背中は光がいっぱい当たるので陽、腹のほうは蔭になるので陰。また、腕や足なども外側は光が当たるので陽、内側の皮膚の薄い部分は陰ということになります。
 同じく光の当たるところでも、部位によって光の明るさに違いがあるところから、陰と陽はそれぞれ三部位に分けられ、太陽・少陽・陽明、太陰・少陰・厥陰と呼ばれています。
 これを、三陰・三陽といいますが、この部位に経路が走り、その経路線上にツボ(経穴)が点在します。つまり、三陰・三陽の部はきわめて重要な意味を持つ反応部位、診断部位ということができます。

経路・経穴
 ツボといわれるものは、経路線上に現れるところから、正確には経穴と呼ばれています。
 体中に通常ある経穴は約600から700といわれますが、体に異常が生じたときに現れてくる阿是穴というものを加えると3000個にも及ぶといわれています。



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