語ろうぜ その弐

 

 今度は別のゴルフでの伝説。 森川・島田・高野の三人がゴルフをする事となった。
   
 前回は桂川パーキングエリアで仮眠を取って現地集合した高野であったが、今回は3人とい
うプライベートなゴルフという事もあり、前日に京都に来て、一晩の宿の恩恵に預かれるラッキー
ボーイであった。
注1)彼は愛車パルサーで仮眠を取るのが好きである。別のゴルフの時も仮眠していた
 
  そこで、森川と島田はある相談をしたのであった。それは、”どちらが泣くか”とういうものだっ
た。
 二人とも、前日に高野を泊める事に消極的だったが、どちらかがその任務を引き受けなけれ
ばならない。
 一方、もしゴルフが終わってから「泊めてくれ〜」と言われ、高野を家に泊めた時のリスクを考
えた場合(次の日が潰れる事が有り得る)、どうしようか?
 前泊は確実だが、後泊は不確定である。 ただ、もし泊めるなら、後泊より前泊の方がいい。
 協議の結果、島田が前泊を選択した。そして、もし後泊の事態が発生した場合、森川が対応す
る算段となった。
 「朝起きるのも高野がいるから安心だろう・・・」と考えた島田であったが、その後我が身にどん
な不幸が降りかかろうとは予想できなかった。
   


 当時、豊橋に住んでいた森川は、明朝のゴルフの為に帰京しようとしていた。時間は夜19時
半過ぎ。
 名神高速から高野の携帯へ連絡をした。そろそろ京都に着いているだろうと思い電話してみ
ると、

 森川「おーい高野。今どの辺?」
 
高野 「  」
   
えっ?
 森川「福山って、おまえ福山に住んどるんやろ!」
 
高野「  」

   そういう問題ではないのだ。「おまえはソバ屋の出前か?」と言いたくなった。

 森川「という事は今さっき出発したんか?」

 高野「  」   
 
 彼曰く、彼の所属している職場のソフトボール部大会の打ち上げがあり、それが終わってから
出発したというのだ。 呆れるよりも、今晩の宿を提供する島田が不憫でならなかった。
 結局、彼が島田宅に到着したのは12時過ぎであった。明朝は7時出発である。
 

 翌朝、森川は自宅前で島田号(アリスト)が来るのを待っていた。
 予定では、7時30分に高野を乗せてやってくる手筈である。
 しかし、一向に車はやってこなかった。
 結局、車が到着したのは8時であった。
 遅刻を詫びる島田であったが、顔には疲労が満ちていた。

 昨夜の島田邸での出来事
 1.就寝準備を完了していた島田であったが、高野はなかなかやって来なかった。
 2.高野は久々の再会に興奮しなかなか寝ようとしない。
 3.高野は「語ろうぜ〜」と言って、一方的に話し続けた。
 4.3時頃、高野は話し疲れて寝たのだが、イビキをかき始めた。
 5.高野のイビキに悩まされ、島田は殆ど寝る事ができなかった。
 そして
 6.翌朝6時半に島田は起床したのだが、隣の高野はウ〜ン・・・と言い、起きようとしな
い。
 7.高野の起きないせいで遅刻。
 
 この日の島田のゴルフは散々な結果で、体調のせいで、昼食で好物のビールまで断念せざる
を得なかった。
 
 さて、この伝説には締めの一言がある。
 それは、ゴルフを終えた後夕食を取り、島田宅に戻ってきた時であった。(高野の愛車パルサ
ーが島田宅に置いてあった)
 昨夜、高野は島田への土産として、日本酒を差し入れた。それを島田は冷蔵庫に冷やしてい
たのだ。
 島田邸の前での談笑も酣(たけなわ)、高野はこう言い放った。 
 
 島田の顔が引きつったのが判った。

 

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