「貧困撲滅におけるNGOの役割」
発表者:森田 恵美、相原 絵里、東 千秋、深澤 素子 (武蔵野女子大学3年)
1. 人口社会開発協会(Population Community Development Assosiation:PDA)の概要
創設者:クン・ミチャイ氏、タイの政界にまで影響力がある人物。
人口増加に歯止めをかけるべく、タイ(仏教国)ではタブーとされるコンドームを
ユーモアを取り入れ浸透させた。その結果1970当時3.2%だった出生率が1999年
には1.1%にまで減少。今では、タイの48州17センターで、600人のスタッフを
かかえるタイ最大のNGOとして存在している。
〜スライドを通し、PDA活動の概要を説明〜
@保健
●プライマリーヘルスケアー
PDAにおける1万2千人のヘルス・ボランティアの協力を得て農村部の人々の
ヘルスケアーを指導。コミュニティーによるヘルスセンターの設立。
A教育
●スクールランチ・プログラム
学校にお弁当を持ってくる事ができない子ども達に給食援助をおこなうプログラム。
ここで使う食材は、生徒自身が育てる(日々の実践を通して学んでいる「Learning By Doing」
余った分は有機農業のため市場で高く売れる。
●環境教育(SEED Project)
PDAによる環境バスでの学校訪問、E-Day→幼い内から環境に対する意識を高めると共に家族
や地域住民にも波及効果がある。
B環境
地域に適した食べものの開発や環境にやさしい無駄のない農業を研究するための施設運営。
そこで、成功したものは、村人に伝授される。
C収入向上・雇用創出(特に女性における経済的自立を促進)
・C-BIRD(Community Based Involvement in Rural Development)
→コミュニティーを中心とした農村開発
*まったく新しいものを人々に教えるのではなくその地域で昔から代々受け継がれている
技術を、さらに市場に出せるまでにする。ex.シルク織り、ほうき
・T-BIRD(The Thai Business Initiative in Rural Development)
→コミュニティーにおける農村開発のためのビジネスの促進
賛同企業であるアメリカンエキスプレス、NIKEなどが、自社の技術やマーケティング力を
村人に伝授。
発表者訪問場所:1.Saiyok Center
2.Jakkarat Development Foundation(JDF)
3.Nang Rong C-BIRD Center
みんなからの質問タイム
@ 水瓶(農民による水資源の確保のためPDAによって作られたもの)は煮沸してから飲むの?
A.煮沸しては飲まない、雨水をためたもの。
A PDAの支援をうけている農民の労働条件は?過剰なの?
A.家でできる仕事(シルク織りなど)もあるし、工場での仕事は、am9〜pm5まで、
ただし、忙しいときには残業もあり。
B PDAに日本の援助団体は介入しているのか?
A.ない。
C PDAはタイ国全体でどのくらいの範囲をカバーしているのか?
A.南部の山岳民族地域はアクセスの問題、宗教上(ムスリム地域)の問題あり今後
対象予定。
D 活動に対し村人の賛同は得ているのか?
A.村人の自立をめざしているため得ているが、技術を伝授し、首都に流れてしまう
ものもおり、PDA含めNGOの頭の痛いところ。
E このフィールドにたいして事前学習を十分行ったみたいでしたが、その成果はあった?
A.あった。実際いってみて、活動内容がよくわかった。
F 女性が仕事をし、お金を稼ぎ出すことで男性とのづれはできたのか?
A.実際、女性の収入確保により家庭は潤うが反面、他の女性をつれて家を出て行って
しまうという現状は問題。でも、タイの女性はたくましく、積極的。
G 対面鉄道の感想は?
A.よくあんなところに鉄道を作れた、資料館での悲惨な現状を目にした。
H PDAは本当に人々の為になっているのか?
A.現実に歯止めをかけることはできない。雇用創出に若者の都市への流入を防いで
いるのは確か。
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