卒業論文作成の注意事項 (日本大学通信教育部・卒業論文一般指導資料) |
1.卒業論文とは
史学科の卒業論文とは歴史上における事柄を研究対象とし,史学研究方法 論に依拠して文献史料及び調査史料を分析・考察して,新しい歴史事実を発 見し,あるいは新しい解釈を加えた研究論文である。その際,先行研究を十分 踏まえることが必要である。 |
2.卒業論文提出までの手続きと指導(卒業論文指導手帳を参照)
(1) 卒業論文指導願い・・・・・・2年生 卒業論文指導手帳配布
(2) 一般指導・・・・・・卒業論文作成上の注意事項
(3) 個別指導・・・・・・テーマ及び専門指導の教員の決定 個別指導を受ける際にはテーマ案とそれに関する参考文献目録を 作成し持参すること。
(4) 専門指導・・・・・・卒業論文の専門的事項の指導 ((2)(3)(4)の指導を順次必ず受け,指導手帳に指導を受けた教員の 押印をもらうこと) ※尚、今年度(平成14年)より、卒業希望者は6月までに専門指導を 受けていることが義務付けられた。
(5) 卒業届用紙請求 3月卒業予定者・・・9月 9月卒業予定者・・・4月
(6) 卒業届の提出 3月卒業予定者・・・11月上旬 9月卒業予定者・・・5月上旬 他に戸籍標本1通(卒業証書記入のため必要),写真1葉, 単位照合票を提出
(7) 卒業論文及び指導手帳の提出(締切日を厳守) 3月卒業予定者・・・12月10日締切 9月卒業予定者・・・6月10日締切 (但し,締切日は年度により異動があるので注意すること) 他に卒業論文審査届,卒業論文審査費,総合面接試問受験届, 総合面接試問受験料を提出
(8) 総合面接試問 3月卒業予定者・・・2月上旬 9月卒業予定者・・・8月上旬 内容は卒業論文に関すること,時間は10〜30分
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3.卒業論文作成の手順
1)テーマの決定(その際の留意点) ・歴史学のテーマとして適切であるか ・研究に必要な史料文献があるかどうか ・自分の力で扱いきれるか などを考慮して,個別指導の教員と相談して慎重に決定すること。
2)参考文献の収集とその目録の作成
* 参考文献は史料と研究書・研究論文からなっている。 * 自分のテーマに関する参考文献はできるだけ多く,そして重要なものは すべて集めて,閲読し,利用しなければなりません。 ・文献目録など及び図書館のカードを利用すると便利である。 * ノート,情報整理カードを使用して自分のテーマに関する参考文献目録 を作成する。その際,史料文献・研究書・研究論文に分類し,文献名・ 著者名・雑誌名・出版社名・刊行年月を必ず記入しておくこと。ついでに その文献の所在場所を調査しておくこと。その場合,地元の公立図書館, 日本大学の法学部・経済学部・文理学部図書館、文理学部の史学科 研究室をよく調べて,その上で国会図書館・都立中央図書館を利用する。 * 参考文献目録の作成と平行して,基本的文献から順次購入または コピーして精読をすること。
3)研究史整理 研究を開始するに際してまず心がけねばならないのは内外の研究史の徹底 的な整理である。これを行うことによって自分のテーマに関するこれまでの研 究成果と問題点,未開拓の分野を確認でき,オリジナルな見解あるいは新しい 歴史事実の発見・明確化の方向を打ち出すことができる。
4)研究ノートの作成 *研究書・研究論文については, a.著者の問題意識 b.論証の進め方 c.その裏付けとしてどの様な事実を重視しているか d.使用している史料は何か,を念頭においてノートをとる。 * 史料については, a.どこに何が書いてあるか, b.全体の要約, c.引用を予想して原文を書き写す, の三点にしぼってノートをとる。
5)論文構成表(目次案)の作成 「序論」(「はじめに」) 論者の問題意識,論文の目的,研究の視点,研究史整理 | 「本論」 序論での問題提起にしたがい,それを具体的に論証するところ。「章」・ 「節」を設定する。 | 「結論」(「おわりに」) 本論で言いたかったことを要約し,今後の展望や残された課題・問題点 を指摘するところ。
6)論文の作成 *草稿を作成し充分推敲のうえ,清書して成稿とする。 *ワープロの使用して卒論を作成する際の仕様・注意については『部報』を 参照。 *論文には本文の他に,「目次」・「註」・「参考文献目録」が必要です。 「目次」は本文の最初,「註」は章ごとにまたは本文の終わりにまとめるの が一般的である,「参考文献目録」は最後につけること。 *論文の文章は原則として「である」調の口語体,当用漢字,現代かなづか いを用いること。ただし固有名詞,引用文はこのかぎりではない。 *論文は「人に読ませる」ものですから,主語・述語を明確にして平明な叙述 に努めること。 * 誤字・脱字は卒論審査の際,減点の対象となるので十分気をつけること。 * 論文は自分の文章で書かなければなりませんから,他人の著書・論文の 文章を丸写しにしたり,他人の説を自分の説のようによそおうことは決してせ ぬこと。こうしたことは卒業論文不合格の用件となる。 * 史料の引用はできる限り一次史料から正確にすること。他人の引用した 史料を原典を確かめずに再引用(いわゆる孫引き)をせぬこと。
7)卒業論文の形式 a.表題紙 b.扉紙 c.目次 d.本文(「序論」−「本論」−「結論」,註) e.参考文献目録 *表題紙,原稿用紙は日本大学通信教育部指定のものを使用すること。
8)註のつけ方 *註として書くべきこと a.論文で引用した史学名,論述したことの依拠したところの史料名, 参考にした研究書・論文名(卒業論文審査教員がそれを参照したい ときに直ちに捜し出せるように,史料の際にはその所在,史料所収 の書物名,刊行元,刊行年月,史料掲載ページ。論文の際には著者 名,論文名,掲載雑誌名,号数,発行年月,参照ページ。研究書の 際には著者名,書名,出版社名,刊行年月,参照ページを明示のこと)。 b.本文中の事項を具体的に補足説明するとき。 c.参考資料,参考事項を記述する必要があるとき。
9)論文記述上の諸注意 a.欧文,ローマ字,算用数字は一マスに二字または三字。 b.数字は,二百十三または二一三のどちらかに統一。 c.著書名は『 』,論文名は「 」でくくる。 e.図表・地図は原稿用紙に書かず,別紙に書き張り付ける。またその出所・ 出典を明かにし,数が多い場合には番号を付ける。 f.参考文献目録は,史料・研究書・論文に分類して,刊行年月の旧い順に並 べる。
*丸数字は機種依存文字のため、高綱博文先生の御指導のもと、カッコ 数字に改めました。ご了承ください。 |
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