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原本現代訳19.20 信長公記(上、下)/太田牛一 原著/ 榊山潤 訳/ ニュートンプレス/1980 |
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記念すべき?第1回目は織田信長を記したものでもっとも信憑性の高い「信長公記」です。なんせ織田家臣で著者である太田牛一が「嘘、偽りは書かない」とハッキリ言い切った自信作であり、信長を詳しく知ろうと思えば、これを読まなければならないといっていいほどです。
しかし、重箱の隅をつつけば残念ながら所々、牛一の思い込みや後に加筆されたと見られる箇所があり100%真実とは言えませんが、それでも超1級資料であることには変わりありません。
この現代訳版を読み終えたら新人物従来社 桑田 忠親 校注の「信長公記」をお勧めします。昔の文章はフロイスが「日本人は我らが紙を何枚も費やす内容をたった1枚で書いてしまう」と驚いた程、簡潔なものですがその分、今読むと分かりにくく説が分かれる箇所があります。
原文を読み、自分なりに訳してみるのも面白いかも知れませんね。
<2002/06/05 狸> |
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「宇喜多 秀家 備前物語」 著者 津本 陽 文春文庫
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津本陽の時代小説の特徴の1つに方言があります。この方言で小説の世界がグッとリアルに見えてくるんですよね。しかも、この小説の舞台は私の地元 沼!!という事で、小説の中から私の地元を書いた部分を引用。
秋になって、亀山城から岡山城へ移った。
「沼の城は要害じゃが、湿気たところであった。岡山はええぞ。なんといっても広々としとるけえのう。海も近いし日当たりもええ、蚊が多うて狭い沼とはお別れじゃ」
・・・・・・・うるせぇ(泣)・・・・・・・・・・・
2002/07/15 <狸> |
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『京都恐るべき魔界地図』著者 ミステリーゾーン特報班 出版社 夢文庫 2002 |
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「千年の都市 京都」多くの日本文化を生み出し、数多くの雅な歴史と共に平安京 金閣寺 二条城などの名所がある事はよく知られています。しかし、その雅な姿の反面で陽道にまつわる闇の話や隠された陰謀などの一面も少なからず存在します。この本には京都の裏の顔を数多く紹介しています。この本を読んだ後に京都に行けば、もう一つの今まで見ることができなかった姿が見えてくるかもしれません。 2002/8/7 <ヤマネ> |
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『刹那・創刊号』 (『刹那』製作委員会編、歴研刊 2002 |
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部員にすれば今更ですが、新生歴研初の会報誌。「全員の論文」「我が郷土」「個人ページ」「卒業生への手紙」という内容から更生。元編集長としては・・・穴があったら入りたい(反省ばっかり)特に、表紙担当の天推女史には編集を含めて、相当プレッシャーをかけた、この場を借りて謝ります。<長山>
−狸から−
去年から長山さんの一言で始まった『刹那』。私、個人としましては今年度版は去年の反省から論文には相当力を入れるつもりです。ちなみに今回の編集長はまた天推、遊那のご両人!
まっタイタニックにでも乗ったつもりでいます・・・・。 |
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『モンゴルの残光』 豊田 有垣 著 早川文庫 1963
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この本は、モンゴル帝国が滅亡せず、未来まで続いて、世界を牛耳っていたらというifの世界から始まり、そのモンゴルの首都に生きる白人青年が、恨みから、モンゴル帝国を滅亡に追い込むために過去にタイムマシンによって戻るというSF小説です。そして主人公がかかわったためにどのように過去がかわっていくか、そして、主人公の青年の心境の変化等がおもしろい所です。 (原文のママ) <200/8/16 鉄木> |
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『ある叛乱世代の遍歴 破天荒伝』 荒 岱介 著 太田出版刊 |
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現著者の主張は、共産主義は人間存在の本質について忘却する「1人よがり」の思想でしかなく、例えば三里塚闘争で国家と戦っても、それは農民の利害のためであり、その先に共産主義などない。人間とは自己受容されたい存在であるが、マルクスは自己犠牲を持って共産主義社会を建設せよ述べた。これは現代社会に生きる我々には不可能である。むしろ、実的な矛盾の克服のために今の若者は戦うべきであり、それがマルクスの『ドイツ・イデオロギー』の本来の命題であったといえるかもしれない、というもの。・・・・さて、その克服すべき矛盾について、オレたちはもはや考えることのできないように教育されてきてしまった。変革よりも妥協。刹那的に今の享楽に耽ることが俺達の時代の美徳なのである。<2002/8/16 長山> |
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『雑兵たちの戦場』藤木 久志 著 朝日新聞社 1995 |
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―中世の農民にとって戦場とは稼ぎ場であり、一種のサバイバルシステムであったー
上の1文を読んだだけで驚かれた方も多いのではないか?この「庶民から見た戦争」がこれから紹介する本のテーマである。
今まで「武士から見た戦争」を書いた論文は、数多く世に出てきましたが、農民の視点から見た物は、あまり類が無かったのではないでしょうか?著者 藤木氏は長年集めてきた膨大なデータから戦争、飢饉、奴隷狩り等、中世の民の生活を生々しく描いています。少々筆はキツイ所が有りますが一読の価値あり。 <2002/8/16 狸>
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