西尾維新

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い   評価★★★★☆
  <あらすじ>
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が科学、絵画、料理、占術、工学、五人の「天才」女性を招待した瞬間、孤島×密室×首なし死体の連鎖がスタートする!工学の天才少女、「青色サヴァン」こと玖渚友(くなぎさとも)とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行をQEDできるのか?
第23回メフィスト賞受賞作。

 <感想>
とりあえずカバーで引く人が多いでしょうね。イラストもアニメっぽいし。そして設定の孤島に5人の天才女性、ギャルゲー?って思う人も多いでしょう。まぁその要素があることは否定できません。でもこの本に関しては、それすらも面白くする効果の一つになっているように思えます。主人公であるところのいーちゃんのイラストとはそぐわないほどのどろどろとした感情。とにかく絵のギャップがあり、それが魅力になっています。まぁ正直に言うと2作目の方が面白いです。でもそれをより楽しむためにも読んでおいて損のない作品だと思います。
 作者は81年生まれ、ついに年下の本を読む時が来た。
 <ねたばれ>
タイトルのクビキリサイクルは首切りリサイクルって意味もあったんですね。死体をリサイクル。確かにいーちゃんの謎解きの時には動機を突っ込みたくなる人もいるんでしょうね。僕は浦賀和宏の本も好きでよく読んでいるためか「脳を食べたかった」という動機をすんなりと受け入れていました。そっちのほうが怖いですね。

クビシメロマンチスト 人間失格、零崎人識   評価★★★★★
<あらすじ>
鴉の濡れ羽島で起こった密室殺人事件から二週間。京都私立鹿鳴館大学。「ぼく」こと「戯言遣い、いーちゃん」が級友葵井巫女子とその仲間たちと送る日常は、古都を震撼させる連続殺人鬼「人間失格、零崎人識」との出会いによって揺らめき脆く崩れ去っていく。そして待ち受ける急転直下の衝撃。

<感想>
 うーん、これは面白いです。殺人事件の犯人は何となくわかりますし、展開も読めるといえば読めるのですが、それでも衝撃的です。かなりエグイです。今回は友があまり出ず、いーちゃんが完全に中心になっているので心理描写が多く、いーちゃんがどんな人間かわかり始めます。それにしても前回から語られている彼の過去については今回も特に無し。気になるところです。次回作は8月ごろだそうです。
<ねたばれ>
殺人鬼が言ってみれば味方側、さすがですね。巫女子ちゃん犯人はなんとなく読めます、根拠は無いですが。彼女やむいみちゃんを追い詰めていくときのいーちゃんは圧巻でした。自分で自分の首をしめて死ぬ、そんな事が可能なのでしょうか。いーちゃんみたいに自分の生きる意味を全て他人に持ってしまうなんてこと出来るのでしょうか。でもいーちゃん、どんな能力を持っているんだろう。全然冴えなくないような気が・・・。相変わらずアニメっぽい表現が多いですが、ある程度の年齢の方ならついていけないかもしれないですね。

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