浦賀和宏

眠りの牢獄  評価★★★☆☆
<あらすじ>
 階段から落ちて昏睡状態になってしまった女性をめぐり集められた三人の青年。三人は核シェルターに閉じ込められ、そこから出る条件は彼女を突き落としたのは誰なのか告白することだった。同時に外では完全犯罪の計画がメールで進行。ラストで明らかになるあまりにも異常な「切断の理由」。そして・・・!!

<感想>
 全編にそしてあらすじにまでトリックが仕掛けられている騙し小説です。残念ながら僕は最後まで騙されず途中のある個所で気づいてしまいました。少し「迷路館の殺人」を思い出します。あまり謎解きが得意ではない僕でさえ気づいたので、騙し小説という観点から見ると少し弱いのでしょうか。

<ねたばれ> 
 異常な切断の理由・・・もう異常でも何でも無くなったような気がしますが。浦賀という名前、僕という一人称、あらすじの「青年」という表現、色々な個所にトリックを仕掛けた小説です。「吉野の演奏に手拍子を打っていた女の子達は、近づいている僕を見やると、なんだか白けたような顔で、むこうへ行ってしまった。」の個所で僕は気づきました。


こわれもの  評価★☆☆☆☆
<あらすじ>
 売れっ子漫画家、陣内龍二の婚約者里美が事故で死んだ。ショックのあまり、陣内は、自作のヒロインを作中で殺してしまう。たちまちファンからの抗議が殺到。その中に里美の死を予知した手紙があった。日付は事故の数日前。陣内が手紙の差出人を訪ねると、神崎美佐という48歳の落ち着いた女性だった。部屋には作中のキャラクターが飾られ、熱心なファンであることを示している。何故、神崎は里美の死を予知できたのか?そして予知された死は防げないのか?

<感想>
 期待した分きつかったのかもしれません。おたくの気持ち悪さの描写が多いのですが、いまいち理解できず、少し不快になっただけでした。トリックも犯人?も読めちゃうしなぁ。でも最後の部分がらしいかな。
<ねたばれ>

 同人誌を書いているのが細野なのは普通わかるでしょう。神崎が自殺した彼女の母親なのもなんとなくわかるし。どうしても読み終わった後「アンブレイカブル?」って思っちゃったし。まぁ雲の上から人のやることにけちつけて何様って感じでつい書いてしまいました。