と賢者の石
| 著:J・K・ローリング 訳:松岡裕子 | 静山社 | ¥1900 | 1999,12,8初版発行 |
やせっぽっちで壊れた眼鏡をかけ、額にイナズマ型の傷を持つ男の子。ハリー・ポッター。
両親は自動車事故で死んだと聞かされ、叔母夫婦であるダーズリー一家に引き取られ暮らしていた。
しかし叔母夫婦には毛嫌いされ、こき使われ、息子ダドリーにはいじめられて……。
そんな悪夢のような日々をすごすハリーの元に、11歳が近づいたある日、一通の手紙が届けられる。
”サレー州リトル・ウインジングプリベット通り4番地階段下の物置内 ハリー・ポッター様”
ハリーが手紙を読む前に、バーノン叔父さんに取り上げられてしまうのだが、それでも手紙は届けられた。
恐れをなしてハリーを連れて逃れるダーズリー家に、ハグリッドという巨大な男が現れ、ハリーに告げる。
「お前は魔法使いだ」
ホグワーツ魔法魔術学校に入学したハリーは、同じグリフィンドール寮生であり、大の親友となる
ロン・ウィーズリー ハーマイオニー・グレンジャーと出会う。そして何かとライバル視するスリザリンのドラコ・マルフォイと。
ある日ひょんなことからハリー、ロン、ハーマイオニーは禁止の部屋に入ってしまい巨大ケルベロス「フラッフィー」を見てしまった。
トロールの侵入、ドラゴンの卵、透明マント……。ホグワーツでは、不気味な事件が次々と起こりだした。
スネイプ先生の怪しい行動と、痛み出す額の傷。
巻き起こる冒険と謎に、立ち向かって行くハリーに、もう目が離せない!
| 全世界で一大ブームを巻き起こしたハリー・ポッターシリーズ第1巻。世界100カ国以上で出版されたこの作品が与えた影響は計り知れない。 日本でも、子供から大人まであらゆる世代の人々に読み親しまれ、「ポッタリアン」と呼ばれるハリーFANも出現した。(ちなみに私もその1人) 訳者であり、出版社社長である松岡さんは、ハリーとローリング氏を通じ、英国と日本を繋げてくれた。 原作者のJ・K・ローリング女史(本名:ジョアンナ・キャスリーン・ローリング)は主婦であり、実は離婚経験があるという。 その彼女が、ハリー第1巻の執筆を、わが子が寝ている間に、しかも喫茶店でコーヒー1杯飲みながら完成させたというのはすでに承知のことであるが、にわかには信じがたいのでは? |
| ハリーと言えば、忘れてはいけないクィディッチ!天才的なほうきのセンスとバランス感覚で、1年生にして異例の選手に大抜擢される。(ハリーの父であるジェームスもほうきが得意だったことは後に明かされる)ただ残念なのは、1巻ではクィディッチに関して多く取り上げていないということだ。 そしてもう一つ。ハリーの代名詞「額のイナズマ型の傷」 魔法使いたちの間で「例のアノ人」と恐れられているヴォルデモート卿。ハリーの両親の命を奪い、ハリーのそれを狙ったが失敗に終わり姿を消した彼。彼については2巻秘密の部屋から徐々に明らかになってゆく。 ハリーの魅力的な仲間ロンは、魔法使い旧家の六男。彼は大家族ゆえにあまり裕福ではないが、いつも明るく、案外短気だったりする。彼の双子の兄フレッド&ジョージも、いたずらにクィディッチにとたびたび活躍してくれる。 そして両親ともに普通の人間でありながら優秀な魔法使いであるハーマイオニー。正義感が強く勉強熱心な彼女が授業のたび「はい、先生。私を指して下さい」と言わんばかりに挙手をする姿は、実に微笑ましかったりする。ハーマイオニー役のエマもそれにぴったりだ。 何かと怪しい行動を取るスネイプ先生(プロフェッサースネイプ、の響きが好きだ)。訳者のアラン・リックマン氏のあの青白い顔は忘れられない。 映画で使用された様々な効果や、そのロケ地もまた魅力的である。初めと終わりに必ず登場するキングズ・クロス駅のモデルとなった駅(実際の名は違う)や、学校風景などぜひ見て頂きたい。 ロケ地が気になる方はこちら ハリーの映画化に当たって残念なことは、時間の関係上、原書と比べて大幅に省かれた部分があるということだ。本から入った人にとっては少々もの足りなのでは?映画版のみを見た人の中には、展開に付いていけないという意見も聞いた。ただその人たちには言いたい。絶対に原書を読むべきだ!(日本版で構わないので)原書読まずして、ポッタリアン語るべからず(笑)!! |