陶潜
365〜427
大志 陶潜、字は淵明。若いころは、世のため人のために我が人生をささげたいと願う、情熱家であった。儒家の経書を学び、大志を胸に各地を旅した。幼いころに父をなくして、貧乏な暮らしをしていたことと、戦争と重税に苦しむ人民を救おうと考えたことから、大志は生まれた。
世渡りのつたなさ 彼の志は、二十九歳のときに江州の祭酒(教育長)となって実を結んだが、わずかの日数で辞任している。その後、41歳までに、少なくとも4度は役人になっているが、どれも1年ともたなかった。その理由は、その世渡りのつたなさのためであり、何であれ拘束されることの嫌いな性格のためであった。
<第一学習社カラー版新国語便覧より抜粋>