2003年6月6日(金)
拓殖大学短期大学部
農業情報処理演習
5.資産の記帳
・本節では取引の記帳を勘定科目ごとに詳しく説明する。
1)
資産の分類
(図1参照)
・@@@@・・・・(貸借対照表作成日の翌日から1年以内に現金化するか,他の資産に変わ
ってしまうような性質を持つ資産。また加工・販売を目的とする資産。
例)前期繰越の飼料は消費されて肉牛(資産)の増加になる。⇒資産の性質の変化。
・@@@@・・・・1年を超える長期間,経営に所有され,加工や売却を目的としない資産。
・@@@@・・・・支払済みの費用を当期(その年)の費用にしないで,何年かに分けて計上
する(資産として次期以降に繰返す)特殊な勘定。
例)新品種の米を作るために1000万円の試験研究費が発生した。新品種の発明によ
り,10年間確実に利益が得られることが保証されている。
⇒開発年度の費用として1000万円を計上するのは適切ではない。そのため確実に利益の出る10年間で割引く必要がある。
2)流動資産の記帳
● 資産⇒流動資産⇒当座資産の勘定科目とその記帳
・@@・・・・現金のほかに為替証書,小切手を受け取った場合にこの勘定に記入される。
現金,小切手,為替証書を受け取った場合は資産の増加=借方に,現金支出の合った場合には貸方に記帳する。
注意)仕訳などをやっている時に,現金の収支が合わない時が稀にあります。その時には@@@@@を作成し,@不足の発生は現金過不足勘定の@@に,A過剰の発生は@@に,振替時にはそれぞれ貸借の反対側に記入して対処する。
例題1)
1. 4/1に現金\2,400が不足した。
2. 6/1現金不足は小農具費の記入漏れであることがわかった。
註)小書きは省略する。
答え1)
(例題解答1参照)
・@@…預金勘定には当座預金・普通預金・定期預金などが記入される。
当座預金勘定…預金1000万円の当座預金からお金を引き落とす時に小切手を用い,振り出して行う。普通の預金とは異なる。
当座預金の残高を超えて小切手を振り出す場合,銀行と当座借越契約を結んでおくと,一定限度額の範囲内で預金残高を超えた引出しができる。
注意)当座預金の残高を越えた引出しを行った場合(現金の場合と同様に過不足が生じる),@@@@という項目を作成し,@借越しが生じた場合は@@に,A返済した場合には@@に記入する。
例題2)
1. 7/1に飼料¥56,000を購入し,代金は小切手で振り出して支払った。ただし,当座預金残高は¥50,000で¥700,000当座借越契約が結ばれている。
2. 8/1に牛乳の売掛金¥20,000が当座預金に振り込まれた。
答え2)
(例題解答2参照)
・@@@・@@@…未収金は売掛金以外の未収を記入する勘定科目で、不用品の売却代金の未収や、土地・大農具(中古)を売った代金の未収に用いる。
例題3)
8/1にすでに購入済みの農薬を山田氏に譲り、代金は来月はじめに受け取ることにした。
答え3)
(例題解答3参照)
・@@@(@@@)…流動資産の購入にあたって,代金の一部または全額を先払いした場合に,この勘定を作成し,借方に記入する。
例題4)
1. 5月1日,野菜種子を注文し,予約金¥2,000を支払った。
2. 6月1日野菜種子が到着し,代金¥5,000のうち支払済みの\2,000を差引き,現金¥3,000を支払った。
答え4)
(例題解答4参照)
・ @@@…1年以内に返済する約束で現金を貸し付けたときに利用される。
・ @@@…現金の支出はあったが,その金額の明細がわからない場合に,とりあえず資産
として仮払金勘定を作成し,借方に記入する。
問題1)
1. 野菜産地の視察に現金¥10,000を支払った。
2. 視察から帰り,清算した結果,費用は旅費(一般管理費)¥65,100,残額¥34,900であった。
仕訳帳を作成してから元帳をつくりましょう。