今回の旅は、世界遺産「アンコール遺跡群」があることで有名な街、カンボジアのシェムリアップ。
内戦は終わったものの、撤去されていない地雷が無数に残り、治安面ではちと心配なカンボジア。
そんな中にあって、シェムリアップだけは観光地化が飛躍的に進んでいるようで、
治安は言われているほど悪くはないというのが印象でしょうか。
ベトナム航空にてハノイを経由して夕方にシェムリアップ入り。翌日は早速、トゥクトゥク運転手の
ティー君を15ドルで雇って、有名なスポット巡りへ出発(シェムリアップはドルが使えます)。
まず向かったのは、やっぱり「アンコールワット」。アンコール遺跡群の中でも一番有名なこの寺院は
12世紀に建てられたヒンドゥー教の寺院です。左画像が正面であり、そのスケールは圧巻です。中に入ると
第一回廊の壁は全て一面、見事なレリーフで彩られています。それぞれに意味があるとのことですが、
まあ、ヒンドゥー教のシヴャ神やビシュヌ神が中心に掘られています。
そして第二回廊には、デバターという女官が掘られています。これがまた見事なまでの美しさでした。
また、第三回廊はアンコールワットの頂上付近ですが、ここは入場制限があって長蛇の列。熱いし、
相変わらずうるさい中○人ツアー客。とても1時間は待てないと一旦は断念。
そこで、江戸時代に日本人がやってきて書き込みがされた柱を探し当てたり、ヒンズー教の寺院なのに
現在のカンボジア人の多数が仏教徒ということで、仏像が安置されている場所を見に行ったり、ほかにも
見所は満載です。
頂上まで行くことを希望する場合には、2−3時間は欲しいところですね(自分は3日目
にもう一度やってきて頂上まで行きました)。
続いて向かったのはアンコール・トム。こちらは、アンコールワットから100年くらい経過してから
建てられた仏教寺院です。この中心にあるのが有名な「バイヨン」です。バイヨンには、観世音菩薩の
四面塔がたくさんあります。時の王が大乗仏教を深く信仰したためであり、カンボジアには珍しい景観
です。アンコール・トムには、バイヨンのほかにも、象のテラス・王宮・パブーオンなど見所がたくさん
ありますが、広すぎるので疲労は覚悟してください。
それにしてもシェムリアップの日差しは強く、風邪気味で入国した俺にはそろそろ限界
(市販の薬で熱を下げて入国)。ここでティー君と一緒にランチタイム。コーラを一気に飲み干して、
ポークライスを夢中で食べました。体力回復を目指します。
午後からはタ・プロームへ向かいました。ここは、大きな木が遺跡に絡みあっていることで有名な
寺院で、当初は仏教寺院でしたがその後ヒンドゥー教寺院に代わったようです。
にしても、凄まじいほどの樹木と寺院のコラボレーションではないでしょうか。ここまで
くると、芸術というよりも自然の驚異に圧倒されてしまいます。
1時間ほどで出口付近へ到着。さすがに喉が渇いたので飲み物を探していると、小さい子供が
寄ってきてココナッツジュースを勧めてきました。珍しいので2ドルで購入。
目の前でココナッツを割ってストローをさして飲みます。味はイマイチでした・・・・。
今日は病み上がりで疲れたのでここで宿へ戻って一時休憩。夕方になって夜の町
「PUB STREET」を散策。すると、大部分の店がアンコールビールの生を50セントで
販売しており、こりゃあ安いってことでグィっと3杯いただきました。旨かったね!!
カンボジア料理も食べつつ、お腹一杯になったので、宿へ戻って就寝。
ちなみに、宿泊先はキングフィッシャーアンコールホテル。
1泊3千円の割には良かったけど、シャワーのお湯がぬるく、隣がビアガーデンで深夜2時くらいまで
うるさいのがマイナス点か。でもこんなもんでしょうかね。
。
翌日は今回の旅行の目玉であるベンメリアへ行きました。ベンメリアは、宮崎映画の最高傑作
「天空の城・ラピュタ」のモデルになったと巷では噂されている遺跡です。アンコールワットから
東へ50キロ向かったところにありますが、周辺にはまだ地雷が埋まっているため、信頼のおける
現地ツアー会社の半日ツアーに混ぜてもらいました。
さて、そんなベンメリアは、遺跡が発見されてから修復がほとんど加えられていないため、
完全なる廃墟であり、見学するルートや道もありません。だから、ある意味では自由なんですが、
一歩間違えば戻れなくなる危険もあるわけです。しかしながら、ここベンメリアは「全貌が明らかになれば
アンコールワットを凌ぐ規模」とも言われており、シェムリアップに来たら絶対に外すべきでは
ないと思います。特にラピュタ好きには最高のスポットと言えるでしょう
左画像、まさにラピュタそのものではないでしょうか。ドーラのおばさんが最後の頃のシーンで、
「樹だぁ〜、あの樹が全部持ってちまう〜。追うんだ〜、待て〜」と言ったあのシーン、覚えてますか?
絡み合った巨大な樹木、成長し切った枝と苔むした岩石のコラボ、崩壊しきっている遺跡群。
パズーになった気分で自分も探索に熱が入ります。
パズー:「父さんは龍の巣の中でラピュタを見たんだ」
パズー:「行こう、おばさん。父さんの行った道だ。父さんは帰ってきたよ」
ドーラ:「よし行こう。龍の巣へ!!」
と言って、パズー&シータとタイガーモス号は「龍の巣」へ飛び込んだのです。
そしてその先にあったのがまさにここベンメリアかぁ〜〜〜〜!!
今にもロボット兵が動き出すかのような雰囲気が十分に感じられます。しかしながら、
崩壊しすぎていて、中心部分には辿り付けませんでした。そう、ラピュタの中心・飛行石を見る事は
できなかったのです。そしてムスカ大佐にも会えませんでした。
でも、何か懐かしい、少年時代を思い出したような感覚が残ったのでした。バルス!!
ベンメリアから戻ってきて午後からはもう一つの注目遺跡「バンテアイスレイ」へ行きました。
ドライバーはSAN。俺と同じ年で、入国日のシェムリアップ空港からホテルへ送ってもらった
人です。「バンテアイスレイまでなら50ドルで行ってあげる」って入国日のタクシーの中で
交渉してきたので、「ちょっと高いな」とは思ったのですが、元々行きたいところ
だったのでお願いすることにしていました。
バンテアイスレイも人気の遺跡で、「東洋のモナリザ」と言われるレリーフが有名です。
アンコールワットよりも200年ほど前に作られたようで、遺跡の色も若干違います。
さて、そんな感じで2日目も過ぎまして、この日の夜も「PUB STREET」へ。2軒はしご
してアンコールビールも3杯飲んで、酔っ払ってホテルへ戻りました。
最終日はもう一度アンコールワットへ参上、そして気になっていた遺跡「プリア・カン」まで
足を運びまして、帰国の途へつきました。にしても、アンコール遺跡群は広すぎます。何とか半分くらいは
見た程度でしょうか。まだまだ奥深く、そしてヒンドゥー教遺跡が多いため、あらかじめ勉強が
必要ですね。
それにしても成田空港到着後にいきなり下痢に襲われました。そして夕方からは発熱、翌日は
仕事を休んで医者にも診てもらって、グッタリしておりました。
こうして俺の最後の36歳の日々は過ぎていったのでした(完)