2002年度 刺激と生体反応
1. 感覚受容器の役割について記せ。
2. 感覚受容器を一つ挙げて活動電位が発生する機序について図を描いて説明しなさい。
3. 骨格筋が生体内で働く時には、強縮状態である事が多い。そのような状態の特徴を、単収縮や拘縮との違いが分かるように図を用いて簡潔に説明しなさい。
4.
実習で腓腹筋上の皮膚に記録電極を2個貼付け、膝窩部で坐骨神経を刺激した。
1) どのような反応が記録できるか図示せよ。それらはどの細胞のどのような現象を記録しているのか?
2) 上記の刺激と生体反応に関わる信号伝達をきれいに図示せよ。(回路図)
3) 30msec間隔で2回刺激したとき、2回目の刺激に対する潜時の長いほうの波が著明に減少した。その抑制に関わる1つの回路を2の図に書き加え、運動ニューロン細胞体における膜電位変化を図示して、「なぜこの波が減少するか」を説明せよ。
5. skeletal muscle, cardiac muscle,腸管smooth muscle,におけるexcitationおよびexcitation contraction couplingを対比して、図を加えて説明せよ。
6. 自律神経の受容体(receptor)には、分類すると二つのタイプがあげられる。カテコールアミン(アドレナリン作動性)受容体と、 @ 受容体である。アドレナリン作動性受容体はさらに二つのサブタイプ A と B に分類される。Aはさらに二つのタイプ C と D を含んでいる。Cは自律神経効果器の後シナプス後膜に存在し、Dは E に存在する。Bも同様にさらに分類され、三つのタイプが知られており、いずれも自律神経効果器の後シナプス後膜に存在する。@はアドレナリン作動性受容体同様、二つのサブタイプに分類される。 F 受容体と G 受容体である。Fは、 H 型受容体でアセチルコリンが作用すると、Na+ ionが細胞内に流入する。Gは I 型受容体で、自律神経効果器に存在する。
7.
気管内挿管時に誤って迷走神経(副交感神経)を刺激した。
(1) どのような生体反応を生じるか。1)〜3)の臓器・器官について1つずつ解答せよ。
1) 瞳孔
2) 心臓
3) 気管支
(2) 迷走神経刺激による生体反応を防ぐ薬物名を一つ解答せよ。
(3) 単離した心臓に迷走神経刺激と同じ作用を起こす薬物の記号を全て解答せよ。
1) ノルアドレナリン
2) イソプレナリン(イソプロテレノール)
3) ドパミン
4) ムスカリン
5) アセチルコリン
8.
下垂体に発生した腫瘍により下垂体が圧迫され下垂体機能が低下している。視床下部、および末梢臓器には異常がないとして、(1)から(5)にあげるホルモン分泌が上昇している場合には「上」、低下している場合には「下」、正常である場合には×を解答欄に記入せよ。
(1) Corticotropin-releasing hormone (CRH)
(2) Cortisol
(3) Thyroid stimulating hormone (TSH)
(4) Vsopressin (抗利尿ホルモン)
(5) Insulin-like growth factor-l (IGF-l)
9. 以下の文中の空欄1)〜15)に適当な用語を記入し、文章を完結せよ。
A.腺細胞は特定の物質を生産し、それを貯蔵して、必要に応じて分泌物として細胞外に放出している。分泌物が蓄積され胞体内に充満すると、次第に変性し、細胞全体が分泌物になって放出されるような分泌様式を1) 分泌という。このタイプの腺には導管の開口する部位により2) 腺、及び3) 腺がある。2)は4) に、3)は5) 、6) などに分布する。この腺は思春期以降分泌される7) により分泌が亢進されるが、8) は抑制的に作用する。導管部の開口部位が2)の開口部近傍で、腺の分布部位が3)と重なる場所に多いのは、9) 腺である。9)も思春期以降分泌が活発になるが、分泌の調節は10) に支配されており、精神的興奮や緊張が分泌を亢進する。この腺の分泌様式は11) 分泌と呼ばれ、細胞質の一部が分泌物となる。11)を行う腺としては9)のほかに12) 腺がある。13) 刺激が室傍核や視索上核に伝えられ、下垂体後葉から14) が分泌されると、それより腺胞を囲む15) が収縮し、分泌物が放出される。
B.下図、a),b),c)は上述の2)または3)、9)、12)のどの細胞に当たるか記せ。
