研究室の1日


By ハカイダー  〜当時学部4回生の視点〜 



◎研究室の1日(その1)…朝、来ます。

以下は研究室に到着するだいたいの時間です。
 ・ A教授・・・9:50
 ・ T助手・・・9:50
 ・ M2・・・9:00〜9:30
 ・ M1・・・9:15〜9:30
 ・ ハカイダー・・・9:15〜10:00
 ・ 4回生・・・10:00〜10:30
 ・ N助教授・・・測定不能(先生より早く来たことがない)

とまあ、学部生より院生、院生より先生のほうが早いんですね。

◎研究室の1日(その2)…朝来てからお昼休みまで。

ある人は、実験計画を事前に立てておいて、来るなりすぐに実験をはじめます。
ある人は、前日までのデータの整理や実験の後処理をします。
ある人は、昼から実験ができるように器具の洗浄や実験台の整理をします。
ある人は、まずコーヒーを一杯飲んで気持ちを落ち着けます。
またある人は、することが思い浮かばないので、実験室をうろうろして何かをしているふりをします。
そしてまたある人は、先生が実験テーマをくれないのでふてくされてテトリスをしています。

そうして時間は流れ、12:00ちょうどになると、誰かが必ず「ご飯に行きましょう」と言ってお昼休みになります。

◎研究室の1日(その3)…お昼休み

みんなで、生協食堂へご飯を食べに行きます。
黙々と食べている時もあれば、妄想が広がってしまう時もあります。

研究室に戻って一休み。このとき、各クラブの活動が行われます。
N助教授の模範実技に始まり、テトリス部員たちが技を競います。
他にも、マンガ部、妄想部が活発に活動しています。
隣の物理化学研究室からも、臨時妄想部員がやってきます。

お昼休みに十分に休んで、昼からの実験に備えます。

◎研究室の1日(その4)…午後。

お昼休みに各々のクラブ活動を行った後は、本腰を入れて実験に臨みます。
午前にサボっていた学生もまじめに実験を行います。
みなが一斉に実験を行うのでガラス器具に不足が出てきます。
はじめはお互いに貸し借りをしています。
実験が進むにつれ、ますます足りなくなってきます。
このとき狙われるのは、乾燥機に入れてある洗浄された器具です。
洗った人が研究室からいなくなるや、ハイエナのように器具を奪います。
そしてこれは当然ですが、自分もいつかやり返されます。

こうして持ちつ持たれつ、研究室の秩序は保たれていくのです。

◎研究室の1日(その5)…夕方〜夜。

みな、キリがよくなったところで実験を終えて帰る用意をします。
帰る時間は人によってさまざまです。
早い人は5時くらいに、遅い人は8時〜深夜までがんばって実験します。
帰る用意ができても、電車がなければ仕方がないので、
テトリスをして時間をつぶしたりもします。
これが大きな落とし穴となります。
電車の時刻が近づくと「これでラスト」とみなが必ず言います。
しかし、終わり方が不本意であれば「もういっちょ」と再度テトリスを始めてしまいます。
時刻が近づいていることもあって気持に焦りが生まれ、
満足のいく終わり方にはなかなかなりません。
「もういっちょ、もういっちょ、…。」誰に言うともなくテトリスが続いてしまい、
帰りの電車を2本ほど遅らせたりもしてしまうのです。

このようにうして研究室の1日は過ぎていくのです。

◎研究室の1日(番外編)…お昼休み。

ご飯を食べたあと、ある4回生は書籍購買部へ向かった。
その日は週刊誌の発売日である。
週刊誌を買う気のない4回生は、立ち読みですまそうとしていた。
その横を通りかかったM1が一言。
「Hな本読んでる〜」
大声ではないが、周囲3bには確実に聞こえる声である。
もちろんお昼休みのこと、他の人がいないはずがない。

その後4回生は恥ずかしい思いをさせられた仕返しに、
M1の小さな失敗を目ざとく見つけては、研究室で大声で言いふらすのであった。

◎研究室の1日(番外編2)

研究室生活に欠かせないもの、お菓子。

遅くまで研究室に残るときの必需品です。
また、妄想部の活動には欠かすことのできないものです。
ではそのお菓子はどのようにして備えておくか。
それは、会計係がお金を集めて、スーパーで買ってきています。
会計係は毎月キチンとお金を集めて回ります。
先輩から遠慮なく奪います。先生からも奪い取ります。
ですから学生が滞納することは許してくれません。
少し滞納すると朝の挨拶が、「おっ、金払えよ」
あまりに滞納しすぎると、「金がなければ作って来い!」
と、まるでサラ金の集金のようです。

会計係、恐るべし。

◎研究室の1日(番外編3)…ゴミ箱。

当研究室のゴミ箱は、いつ見てもいっぱいです。
ガラス器具を拭くのにティッシュを使い、
薬品を量り取るのに薬包紙を使い、
実験データのメモ書きにプリントの裏面を使い、
これらがすべてゴミとして廃棄されます。
実験する学生全員が同様の事をするので、かなりの量のゴミとなります。

しかし原因はそこにありません。
研究室のモットーは、
「ゴミは、ゴミの汚さに耐えられなくなった人間が処理すること」
初めはきれい好きな神経質な人でも、そのうち自分でゴミ処理をするのがいやになり、
誰かが捨ててくれるまで耐えられるようになっていき、どんどん無神経になっていきます。

人間、環境が変われば変わるもんですネ。


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