奈良女子大学 言語表現論特殊研究A
隔週火曜日3,4限(13:00〜16:10) 教室N320-3
時間割 前期:4月(18)、5月(9、23)、6月(6、20)、7月(4)
テーマ:近代知的語彙の成立と交流
講義概要:
本講義は、近代以降、形成された漢字語の知的語彙(生活密着語彙ではないという意味である。たとえば「選挙、前提、論理、資産、温度計、意志、遺伝子、化学、細胞、進化、哲学、熱帯......」等)について、その成立および、漢字圏の国々での移動、普及を近代語彙の成立という視点から体系的に考察する。
講義では、典型的な語例を取り上げながら、日本語・中国語における近代知的語彙の創造と交流の歴史を素描していく。講義内容は、おおよそ以下のものになるであろう。なお、進度、参考書等については、1回目の授業で指示する。
1 いわゆる近代知的語彙、近代語彙史研究としての側面、西学東漸と言語接触、近代国語の成立、本研究の有用性と現状
2 近代知的語彙の成立に関わる諸要素:造語の時期、地域、造語者(or機関)、新概念の出自、概念内容、新語の移動と定着(語彙交流)など。
3 中国の場合:
3-1 イエズス会士の東来、布教と著述、第一次洋学書とその語彙、2字語の問題、権威付けと西学中源説(著述の流布と継承)、
3-2 訳書の分野別整理、訳語概観、翻訳法:『人身説概』を例として、
3-3 漢字語と近世日本語、洋学資料の日本で流布と閲読
4 日本の場合:
4-1 蘭学の勃興、『解体新書』、その翻訳法と訳語
4-2 訳語創造における蘭学者たちの貢献について
前期は、「熱帯」、「望遠鏡」と「顕微鏡」、「細胞」と「細菌」を3つのパターンとして取り上げる。
以下は、後期→9月(12、26)、10月(10、24)、11月(14、28)、12月(12)、1月(9、23)、2月(6)