講義名:近代漢字語の諸問題             時限:土曜日・3限             場所:中文合研

講義内容:
 英語の原書=The Formation of Modern Chinese Lexicon and its Evolution toward a National Language:
The Period from 1840 to 1898 by Federico Masini (Journal of Chinese Linguistics Monograph Series No.6, 1993,
Berkeley, U.S.A) を参照しながら、その中国語訳:『現代漢語詞彙的形成』(意大利・馬西尼著、黄河清訳)を分担
して訳読していく。特に原書に欠落している日本等の資料を補うことを重点に置く。最終的にマシニ原書の日本語
バージョンを完成させる。

要求:各自が事前に訳しておいたものを全員に配布する。翻訳するに際して原文で言及された文献の原典に当た
るよう心がけよう。訳文の後に参考文献を付し、コメントを付ける。

講義名:中国語教科教育法                 時限:土曜日・5限             場所:文演A

講義内容:
 外国語の学習において個々の単語や、類義表現のニュアンスや意味・用法の違いを把握することが要求される。
従って類義語グループに対して、意味分析を行い、意味・用法上の相違を簡潔かつ正確に説明することは、語学
教師の基本と言えよう。今年度は、類義語研究の理論と実際について講ずる。具体的には、東方書店の図書目録
『東方』に掲載されている「類義語のニュアンス」コラムを素材に用い、その結論の当否を豊富な語料(言語データ)
で再検証していく。その過程で、類義語分析の基本とコーパス言語学の手法を習得する。

講義計画:
前期:コーパス言語学についての概説、パソコンの基本操作、中国語の入力、データの確保、コーパスの構築、
        GREPによる検索:(1)単語検索;(2)正規表現を使用する不連続成分の検索など。
後期:類義語研究の理論と手法について講義しながら、与えられた素材に対して各自が分析を行い、発表していく。

注意:
 連続作業なので欠席は認められない。かなりの量の課題を課す。

教科書:プリント配布。                                          参考書:教室にて指示。 

講義資料:(前期)1〜2回、3〜4回、5〜6回、7〜8回、9〜10回、11〜12回、
       (後期)13〜14回、15〜16回、17〜18回、19〜20回、21〜22回、23〜24回

講義名:日本語学特殊講義                     時限:後期月曜日・4限             場所:2号館

講義内容:
 日本語における漢字語について、講ずる。特に造語成分としての字から語へと形成していく過程を実際のデータ
に即して分析し、言語を超越する漢字自身の問題と、日中両言語のそれぞれの特徴を解明していきたい。なお、
中国における研究で得られた示唆は日本語のそれに応用できるかも考察する。

要求:個別問題について、積極的な意見発表を求める。成績評価は、レポート提出。

講義予定・テーマ・編別構成
 日本語の漢字語について--比較対照研究からのアプローチ
一 造語成分としての漢字
  概説
  漢字の音と訓--森岡健二の漢字形態素論について
  無意味形態素としての漢字
  現代日本語における漢字造語成分
二 漢字語の語構成
  1字語について
  2字語について--語形成分析の実際
  2字語と4字語--拡張と短縮
  3字語--基幹部と接辞部の種々相
三 漢字語の明日--新語の場合

教科書:プリント配布                                         参考書:教室にて指示

東西学術研究所所員としての研究活動(1999年)。

研究テーマ:『植学啓原』(1834)と『植物学』(1858)の語彙についての研究