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「みゆき」を考察する
アニメ:1983年〜1984年 フジテレビ系で放映
漫画:1980年〜1984年 少年ビックコミックで連載



前書き ⇒ 唯一の疑問にして最大の疑問結婚と法律 ⇒ 余談

前書き

少年ビックコミックで1980年から連載が開始された「みゆき」。スポ根アニメが多かったその時代に異色のラブコメディーとして人気を博した。アニメの主人公はたいていスポーツマンで二枚目、喧嘩や格闘にめっぽう強く、頭脳明晰、あるいは何かに秀でていることが常識とされるが、「みゆき」に登場する真人は男として全くいいところが無く(短距離だけはそこそこ速いらしい)、どこにでもいそうな等身大の高校生。それでいて二人の魅力あるみゆきに好かれるという、じつに入り込みやすい設定であった。当HP管理人も子供の頃にアニメ、漫画を通じて見た記憶がある。但し、記憶は断片的で、当然のことながらストーリーの結末までは知らなかった。現在、スカパーで再放送中、文庫本タイプの漫画も出版されており、改めてこの「みゆき」をじっくり観賞することが出来る(全話DVDも発売されているらしい)。ガンダム同様、大人になってから是非とも一度は見てもらいたい、見る価値がある、そんな作品。


唯一の疑問にして最大の疑問

どこかで「みゆき」をTVで観た、あるいは漫画で読んだことのある人なら熱烈なファンならずとも一度は疑問に思ったことはないだろうか。そう、二人の関係だ。

若松みゆき本人は、自分は実は若松家の養子で、若松真人とは血の繋がらない兄妹である事実をいつ知ったのか?


この疑問は、物語の最大の焦点でもある。「みゆき」はアニメ、漫画、原作者の後のコメントを踏まえても明確な答えは何処にも書き記されていない。その答えは視聴者の判断に委ねられる形になっている。とはいえ、何とか物理的に検証できないものかと色々探ってみた。アニメ版と漫画版は場面設定や台詞に若干の違いがあり、加えてアニメ版は物語の結末がいきなり飛んでいるため、漫画版を元に検証してみることにした
{なにかね〜、そこまでやるかねェ(笑×10回)

若松みゆきが↑の事実を知ったタイミングとして考えられる可能性はおおまかに以下の三つ。

@ 真人に6年ぶりに再会する以前から知っていた。
A 沢田優一との結婚披露宴で、真人が回想スピーチで暴露するまで本当に知らなかった。
B @とAの間。そうだとすると、どの地点?

さて、真実は・・・

※ とても長い検証なので進み方をまとめると以下の通り。結論から見たい人は一気にジャンプしてくれ。
事実を確実に知る人物の検証情報漏洩の可能性若松みゆきは既に事実を知っていた/自分で調べた可能性時系列検証個人的な結論


 
← 購入した「みゆき」文庫本全7巻


事実を確実に知っている/知った人物の検証

答えの糸口を探るために、まずは事実を確実に知っている/知った人物を列挙してみよう。

一人目:若松和人。
真人の実父であり、若松みゆきの養父。若松みゆきの実母・今日子(故人)と再婚し、連れ子である若松みゆきを養子として迎え入れた。当然、最初からすべてを知っている。

二人目:家政婦の重さん
若松和人がカナダに赴任し、みゆきが帰国するまでの6年間、真人の 家政婦として日々の面倒を見てくれた。重さんと真人が久しぶりに再会するシーンで、真人は重さんが知っていることを思い出し、口走らないように重さんを説得している。なので、この人物は100%事実を知っている。本人の言動からしても変えようの無い事実。

三人目:若松真人
真人が妹と6年ぶりに再会し、別荘から戻って三日目に一緒に映画に出かけた時のこと。それまでは考えもしていなかったが、実父と二人目のお袋(今日子)は再婚同士と小さい頃に聞かされていたこと(若松和人か家政婦の重さんから教えてもらった可能性があるが、親の承諾なしに家政婦が喋ることは出来なかったと思われるため恐らく若松和人からだろう。今日子が臨終の時、真人はまだ良く分かっていないので、今日子からの可能性もこの地点で消える)を思い出す。親父が再婚する時、妹のみゆきは既に生まれており、お袋と妹がセットで増えた・・・記憶を蘇らせて、みゆきが義妹であることにようやく気付く。半年後、若松みゆきが高校へ進学。高校入学に必要となる戸籍抄本を見て”事実”の確証を得ている。「みゆき」ファンならご存知のとおり、若松和人から若松みゆきへ”事実”が伝えられるのは例の結婚披露宴の回想スピーチまで無い。

四人目:クラスメートの井上
真人が紛失した若松みゆきの戸籍抄本を偶然拾う。真人に届けるも、真人にラーメンをおごってもらったり、若松みゆきとのデートを取り付けたりして、”事実”を知りえたことを巧みに利用する。そんな彼だったが、みゆきに”渇”を入れられて開き直る。最終的には、卒業の数週間前に親の都合で南米へと旅立ってしまう。この”井上事件”はすべてが丸く収まっており、南米へ行った後も彼からの情報漏洩は無かったとされる。

五人目:沢田優一
若松真人と若松みゆきの幼なじみ。四年間のドイツ生活から帰国した時には全日本サッカー期待の若手スターへと変身していた。若松みゆきがカナダへ渡った後も数年間真人と一緒に遊んでいる。真人が優一のことを”兄貴”と呼んで慕っているほど二人の仲はいい。優一は、幼少の頃に事実を誰かに教えてもらっている設定になっているが、ここが一つグレー領域。いったい誰が教えたのか?何のために?。真人は例の三日目の映画”デート”で、義妹であることにようやく気付いているため、家政婦の重さんから教えてもらった可能性が一番高いと思われる。が、親の承諾の件もあるし、イマイチ根拠に欠ける。

六人目:学校関係者
現実社会でも高校の入学手続きに戸籍抄本は必要。子はこのタイミングで初めて自身が実子であることを確認する、もしくはできる機会に触れる。「みゆき」の世界でも、若松みゆきが高校へ進学する際、若松真人が区役所に行ってみゆきの戸籍抄本を入手し、学校に提出している。と・・・いうことは、誰とは特定できないものの、学校関係者はその戸籍抄本を見ている。さて、誰だろう?実際に教育現場でそのような重要書類を閲覧する権利が校長だけにあるのか、その他一般教師まであるのかどうか分からないが、「みゆき」の世界では、若松みゆきに好意を抱いていた中田体育教師が”事実”の確認をしていない様子なので、一般教師は通常、戸籍抄本の情報に触れることが出来ないということか?勿論、戸籍を管理している区役所関係者が幾ら噂される兄妹の関係とはいえ口走るなんてことはありえず、この可能も極めて低い。

七人目:親戚
「事実を伝えちゃったら、みゆきには血の繋がった身内は誰もおらず、天涯孤独になる事を知るので、喋ることは出来ない」とは真人のコメント。このことから、若松みゆきの実母(=今日子)に兄弟姉妹が誰もいない、もしくは既に存命していない、加えておじいちゃん、おばあちゃんレベルも全員亡くなっていると推測できるが、遠い親戚ってのは誰かしらいるもの。物語の中には出てこなくとも若松和人側にも遠い親戚はいる筈で、それら親戚の人たちは”事実”を知っている可能性が高い。若松和人が連れ子のいる相手と再婚した時、当たり前のことだが、その連れ子(=若松みゆき)の事は報告するであろう。和人は家政婦の重さんに事実を話していたくらいだから、親戚に隠れ隠れ再婚したわけでもなかろう。


情報漏洩の可能性

ここから、当HP管理人の極めて個人的な考察となる。前章でまとめた7人以外からの情報漏洩はありえないため(故人である今日子からの漏洩は100%ありえないので始めから除外)、この七人のを深く検証してみる。
復唱するが、物語の中で偶発的に若松みゆきが事実を知ってしまった/誰かが事実を教えたような場面は一切出てこない。あくまでも、物語中の台詞と素振り、前後状況を基にした当HP管理人の勝手な推測に過ぎない。

一人目:若松和人
幾ら常識を逸脱した放任主義とはいえ、親としていつかどこかで事実をきちんと伝えなけらばならないと思っているはず。タイミング的には、高校入学時や二十歳の誕生日を迎えた時が一般的に多いとされる。結婚の時には隠しようがなくなるので、その前までに何とかしないと意味がない。

若松和人は仕事のため殆ど日本におらず、特殊なケースといえるので、通常のケースとは離して考察する必要がある。仮にカナダで一緒に住んでいた時に若松みゆきに教えていなかったとする。みゆきが帰国した後、手紙か何かで伝えただろうか?人の人生にかかわるような重要な話をFACE TO FACE以外でするとは思えない。一度、若松和人がは数時間ほど日本に帰国した時に真人抜きで若松みゆきに会っているが、そんな数時間で語るべき内容でもなかろう。ってな訳で、この可能性は低そうだ。

逆にカナダにいた時に既に和人が教えていた可能性はどうだろうか。若松みゆきが帰国したのは彼女自身が15歳の時。そんな年頃の頃に、たとえお兄ちゃんと一緒に遊んだ小さい頃の楽しい思い出が心に強く残っていたとしても、血の繋がっていない他人と知った上で男と二人っきりで生活するのに躊躇いや抵抗が無かったのだろうか?彼女の性格がストレートでざっくばらんである事を差し引いても、6年間も会っていないのだから、少なくとも一度会って色々と確認してから判断するものではなかろうか。和人は第一子であり実子でもある真人にもはっきり事実を知らせていなかっただけに、みゆきにだけ後でコッソリと教えたとは考えにくい。事実を伝えるのであれば、もう二人ともある程度の大人になっているのだから、やはり家族全員そろったタイミングの時であろう。
これらのことから察するに、みゆきは何も知らされていない状態で帰国、昔の楽しいお兄ちゃんの記憶を追いかけ、会いたい!の一心だけでやって来たのではなかろうか。

二人目:家政婦の重さん
ここからの情報漏れの可能性は低いかな。何処までぼけているのか/とぼけているのか分からないため、真人が居ない時に、どこかでポロっと話してしまった可能性は残るとしても、重さんと再会してまた去っていったあとに、若松みゆきの話し口調や真人に対する素振りに特に変わったところは無い(若松みゆき本人が自発的にこっそりと重さんから聞き出していたのなら話は別だが・・・)。グレーな印象が多少残るのは、沢田優一のケースと同じ。真人は小さな子供の頃の記憶はうっすらとしてはっきり覚えていないし、あの三日目の映画デートで真剣に考えるまで気にもしていなかった。なのに何故、沢田と重さんが事実を知っていると分かったのだろうか?アニメによくある設定ミスか?

三人目:若松真人
ご存知の通り、披露宴スピーチまで事実を誰にも喋っていない。が、若松みゆきの前で失言が一度だけある。追って詳しく説明する。

四人目:クラスメートの井上
コメントした通り。情報漏洩の可能性はきわめて低い。

五人目:沢田優一
ある意味ポイントとなる人物。立場的に漏らした可能性が一番高いともいえる。が、本人は、若松みゆきの真意を見極めるため、結婚の順序をわざわざ披露宴⇒挙式⇒入籍にしたほどで、若松みゆきが事実を知ろうがそうでなかろうとそれは若松家の問題であり、彼女の純粋な答えを求めてただけに、あえて彼から事実が語られたとは考えにくい。恋愛のライバルではあるが親友でもあり幼なじみでもある真人の承諾無しに事実を勝手に漏らすような人物でもなく、またそのような素振りを見せたことも一度も無い。

六人目:学校関係者
コメントした通り。情報漏洩の可能性はきわめて低い。

七人目:親戚
「みゆき」の世界に一度も登場してこないため可能性について全く分からない。物語の設定上、ここから情報が漏れたなどとは考え難い。原作者も望んではいまい・・・。

っとまあ、ずらずらと検証してきたが、情報漏洩の可能性はかなり低そうだ(無かったとは断言できないが・・・)。次の欄では若松みゆき本人が最初から知っていた?/あるいは途中で自分から調べた可能性について考察してみる。そろそろ真実が見えてきそうだ。


若松みゆきは既に知っていた/自身で調べた可能性そして真実は?

ここでは、以下の可能性を深く掘り下げてみる。

@ 真人に6年ぶりに再会する以前から知っていた可能性
A 若松みゆきと沢田優一の結婚披露宴で真人が回想スピーチで暴露するまでの間のどこかで自分で調べた可能性

ずばり@の答えからすると、真人に6年ぶりに再会する以前から知っていた可能性は低いと思われる。和人と二人っきりで外国にいる身では自分から戸籍抄本などで確実に調べる方法に乏しい。それでは和人から事実を知らされた可能性はどうだろうか?先の欄で一度検証したがみゆきの視線に立って再検証してみる。仮に、和人、そして誰からも事実を知らされていなかったとする。みゆきは6年ぶりに再会した真人を見て、ある意味の一目ぼれ/百歩譲っても好感触を得ている、男と女として。真人とのデートの約束を承諾していることから、その事はほぼ間違いないと言える。英語で言うPuppy Love、日本語でいうささやかな初恋といったところか。二日後に真人がこれから一緒に住むことになる兄であることを知り、一瞬、残念と思ったことであろう(この感覚は真人と同じだったはず)。

真人のガールフレンド・鹿島みゆきに対しては真人の妹としてきちんと振舞っているが(若松みゆきが鹿島みゆきを一種の憧れ的に素敵な女性と認めていたため、ガールフレンドの・・・として以外に、一人の女性として尊敬していたことが大きな要因ともいえる)、真人と二人きりの時は、真人に”デート”や”誕生日”はどちらを優先するのかあえて選択させたり迫ったりしている。真人の意思が鹿島みゆきの方に傾くと、あからさまに嫉妬しているかの態度を取ったりもしている。一般の血の繋がった兄妹の間なら、普通、ガールフレンドにデートや誕生日を譲るであろう。小学生じゃあるまいし。最初のうちは、久しぶりに会った兄だ・・・でいいとしよう。が、二回目の誕生日の時、最後の1時間だけは若松みゆきと一緒に過ごす事ように懇願、約束を取り付けるなど、この辺りから若松みゆきの行動、素振りに若干の変化が見られ始めている。

久しぶりに会う兄、小さい頃の楽しい思い出がいっぱいある兄。15歳の年頃の女の子とはいえ、そんな兄に体を寄せてスキンシップをするのも始めのうちはよかろう。が、次第にあからさまな行動(通常の兄妹の関係を逸脱するような行動)も見られるようになってくる。間崎竜一の企画した写真コンクールのために真人に自分のフル下着の写真を撮らせたり、かなり短いミニスカートを購入して真人にちらつかせる行為も取ってたりしている。しかも、兄の「短すぎる」との言葉に「家の中専用よ」と即答。短すぎるのを分かっていて、本人的にも無理した長さだけど、家の中だけ、そう、兄の気を引くために購入したんだとこの会話からは読み取れる。校長先生の送別会で行われた真人と鹿島みゆき主演の演劇---。演劇中の事とはいえ、二人が抱きしめあっている写真を見て若松みゆきはあからさまに真人に冷たい態度を取っている。これらは、大好きなお兄ちゃんを他の女に奪われてしまう妹の寂しさを超えている行動ではないだろうか?真人の修学旅行のパンティー事件---みゆきの興味本位だけで真人のバックのなかに自身お気に入りのパンティーを忍び混ませせる。この事件に関してはまだ再会して間もない頃でもあり、真意は分かりにくいところだが・・・。

それと、
真人は一度みゆきの前で失言をしている。物語中頃にある「おふくろさん」の回で、真人はみゆきに「死んだおふくろ”たち”に比べたら・・・」と口を滑らせている。みゆきは「おふくろたち?」と懐疑的な素振りだが、少なくとも彼女はこの時、若松家にお袋が二人いることを知った。若松みゆきも幾らなんでも馬鹿じゃないんだから、Puppy Loveの相手であり兄でもある真人との血の繋がり関係、繋がっていないとしたら結婚出来るのかどうかなど、少なくとも興味本位で調べ始めたことだろう。真人の失言に対してすぐに問い詰めなかったのは彼女ゆえの賢さでは?その場はあえて懐疑的な素振りに止めて真人をかわしたのだろう。高校進学の時の戸籍抄本の一件は真人からすれば紛失事件だが、みゆきにとっては事件そのものは知らないことだし関係ない。そのタイミングでみゆきが戸籍抄本を見てしまったかどうかは別問題であり、本人ならいつでも戸籍抄本は閲覧できるのだから、どこか他の地点/前述したような地点で、自己の意思で調べた可能性が十分にある。


時系列検証

今度はみゆきの素振り・反応を時系列に沿ってみてみよう。彼女の心の変化がどこかで見られるはずだ。


@みゆきが帰ってきて初年度、真人が遊園地の約束を断った時

「妹は、いつまでたっても妹だもんネ・・・。」、「ごきげんとってもなんの得にもならん・・・。そういうことですよネ・・・。」、「わっかりやした。」と素直に諦めている。そのかわり、”あの黒ビキニ”に自身のパンティーを結び付けたあたり、ある種の報復措置ともいえるが、本論点である血の繋がりに関してはこの時若松みゆきはまだ知りえていない印象に映る。既に事実を知っていたのなら、まだエスカレートしてない二人の関係だけに、「んっにゃ、おにいちゃんとは血が繋がってないから結婚できるもんね」っと無邪気に反論できたはず。

A若松みゆきの高校進学、入学手続き、”戸籍抄本”
真人が戸籍抄本を取りに行くことに何の疑問もない素振り。まだ知らないというか、意に関せずだろうか。果たして・・・。この地点で既に事実を知っていてこの素振りだったらある意味凄い、みゆきちゃんは。

B便利なお兄ちゃん
とある日。真人は居間のリクライニングチェアーで考え事。若松みゆきは寝そべりながらテレビを見ている。若松家のほのぼのとしたいつもの風景。二人とも背中を向けている。

真人 「なァ、みゆき・・・兄としてじゃなくてさ、おれを一人の男とみてどこか魅力あるか?」
みゆき 「あん?」
真人 「おれの存在価値ってなんだろう?」
みゆき 「4チャンネルなに?」
真人 「プロハンター」
みゆき 「とっても便利よ、お兄ちゃんがいると・・・」
真人 「・・・」
みゆき 「わっ、草刈正雄!」、「ステキ、カッコいい!二枚目!男らしい!」
真人 【どうせテレパルですよ・・・おれは・・・】

みゆきは真人の質問を完全にかわしている。口には出さないが真人の外見が決して”一般的にいう”二枚目でないことをみゆきも認めているのであろう、あえてこの質問を避けている印象を受ける。”妹”として兄に見せた優しさか?思い出してみよう---ビーチで真人に始めて出会った時、みゆきは真人に対して好感を抱いている。それも、”波長があったもん
”---っと感覚を大切にしている。みゆきにとっては、感覚一番、外見二の次、が強いのかもしれないが女性にとって好きな男性の外見は否が応でも気になる、それが自然というものだ。なので真人にはこの種の質問をして欲しくなかったのだろう。で、ここでみゆきが既に事実を知っていたかどうかの判断は・・・やはり両方の可能性が残る。暗に男性は外見じゃないよ(波長の合った貴方を好きになったのよ、外見なんて関係ないじゃない、少なくとも私にとってはね)と真人を男性としてみて言っているのか、それともお兄ちゃんをかばう妹の純然たる言動だったのか。果たして・・・。ビミョー。

Cロックコンサート
どんな理由だったにせよ、最終的に真人と若松みゆきがロックコンサートに一緒に行くことになる。そして、みゆきは満面の笑顔を浮かべるのだった。

どんな理由・・・そう、どんな理由とは、鹿島みゆきはロックが好きじゃない=真人が作った真っ赤な嘘であった。このあと鹿島みゆきと若松みゆきの二人が音楽関連の話をする機会は幾らでもあったはずで、その嘘に若松みゆきが気付いた時、真人の心の中には妹としての若松みゆきの存在を超えて「若松みゆき>鹿島みゆき」の感覚が芽生えていた事を知ったことだろう。そして彼女はその地点を境に以前より増して真人の気持ちを考えるようになったはず。それからもうひとつ・・・若松家のお掃除はいつもみゆきの役。なので、真人がくちゃくちゃにして屑箱に投げ捨てた”もうひとつのコンサートチケット”を、みゆきが掃除をしているときに見つけてしまう可能性は十二分にある。真人の(ポジティブな意味の)計画犯罪だけに”嘘”以上に真人の気持ちを強く感じ取れたはずだ。

ちと、裏の裏まで読みすぎかな?単純に、ロックコンサートの一件は状況が状況だったのでガールフレンド・鹿島みゆきよりも妹・若松みゆきの気持ちを優先してあげた真人の単なる”実妹”に対する優しさだったと理解されて終わったか・・・。

<修学旅行パンティー事件はこの間にある>

D二度目の誕生日(2月)
最後の1時間だけは若松みゆきと一緒に過ごす事を懇願・取り付けた。これまでとは違う反応ともとれるが・・・。これは妹しての意地か?それとも・・・女としての意地か?

E学校演劇の写真をみて
ここでは冷たい素振り。この頃ともなると鹿島みゆきに対する嫉妬心もだいぶ強くなってきているのかな?あえてスポーツマンタイプのボーイフレンドを一時的に示唆もしている。う〜ん、どうだろうか?

因みに、若松みゆきは両人の劇を最後まで見ることが出来ず、席を離れる。最後に木陰で一人寂しくふけるシーンが最後に一コマあるのだが、アニメではこのシーンは異常に長い。小石を足でころころいじくり、夕日を見つめる。深く何かを考えている表情を見せるのだ。原作者の狙い的としても、この頃が一つのポイントとして見ていたのではないだろうか?

F若松和人、飛行機墜落事故誤報
「結婚しなくていい・・・お兄ちゃんとずっと一緒にいられるなら、どんなに苦しくったって・・・結構幸せだよ」。帰国して以来、みゆきが始めて見せた真剣な言葉。真意は・・・。やはり二つ可能性がありえるかな。血縁関係をまだ知らず、いつか他の男と結婚してお兄ちゃんのもとを離れる時が来る・・・でも、お兄ちゃんが一番だよっと妹の純粋な気持ちから出てきた発言。対して、血縁関係を既に知っているので、あえてこのように発言し、お兄ちゃんの気持ちをここで留めて置きたいとの狙いから出てきた発言。親の安否が心配だった時だけに、後者は考え難いか?

G「ヤキモチやき」発言
鹿島みゆきの両親が海外旅行へ出かけることになり、その間、鹿島みゆきが若松家にお泊りすることになった。鹿島家の頼みを若松みゆき自身が電話で受けて承諾。そのことを真人に報告した時の会話が↓。鹿島みゆきが家に泊まりに来るので、お兄ちゃんと彼女が二人きりになれるように気を利かせて、家を出るための身支度を始めたみゆき。それを見た真人は---。

真人 「お前が反対するならたとえみゆきちゃんでも、この家にはいれないよ。」
みゆき 「別に反対してないよ。電話で引き受けたのはみゆきなんだから。」
真人 「だったらいいじゃないか。お前を追いだしてまで二人きりでいたいとは思わないよ」
みゆき 「じゃまするよ。」
真人 「あん?」
みゆき
お兄ちゃんが他の女の子と仲よくしているのをおとなしく見守っているようなかわいい妹だと思ってんのか?」、「ヤキモチやきなんだぞ、みゆきは
真人 「・・・」
真人 「いいさ、じゃましたければいくらでもじゃましろ!だれにも遠慮することはない。ここはおまえの家なんだから。」
みゆき ---コメントなし、黙りこむ---
真人 「とにかくおまえがでていく理由は何もない!わかったか」
みゆき ---嬉しいような、そうでないような微妙な表情でコメントなし---
みゆき 「後悔するから」
真人 【ギク!】

若松みゆきとしては真人と鹿島みゆきが一緒にいるところを見るのは好ましく思えないと、真人にはじめて言葉にしたシーン。妹としての単なるやきもちなのか、一人の女としての発言だったのか、びみょーなところといえよう。
当HP管理人の勝手な意見としては、みゆきの表情、前後状況から、純粋な妹としての発言だったと思う。はっきりと言葉にしないと、この先お兄ちゃんが鹿島みゆきのほうへどんどん離れていってしまう危機感をこの頃までには抱いており、で、ある程度きちんと整理を付けたかったのだろう。いつかは鹿島みゆきに奪われる、でも、私のお兄ちゃんは、私のお兄ちゃん、と、妹として主張したかったのだろう。自分の領域である家の中に鹿島みゆきが入ってくる訳で、本心としては断りたかった。でも建前上断ることは出来なかった。それゆえに妹としての精一杯の行動であり、ある意味賭けでもあったと思う。真人がどう反応するか100%読めていなかっただろうからね。お兄ちゃんに止めてもらいたいとの期待も入り混じっていたはず。結局彼女の期待した結果にとなった。真人の真剣な眼差しを見て、かなり安心出来たのであろう。その晩のライオン襲撃事件回想の場面では自分の好みの男性の話を鹿島みゆきへ素直にしている。上記会話中、赤文字のみゆきの台詞は個人的に最も好きな台詞のうちの一つ。真意はどうにせよ、若松みゆきらしい”かわいらしさ”がにじみ出ている。とても彼女らしい発言である。それだけに、彼女のこの言葉には”裏”は無いような気がする。

Gライオン襲撃事件回想 <ヤキモチやき発言と同日の出来事なので同じ番号を振った>
ライオン襲撃事件の時にお嫁さんにしてもらうと今でも覚えていた記憶の相手・・・その相手が真人であったことは例の引っかき傷を見れば明らかで、四年間も一緒に一つ屋根の下に過ごしていてしかもあれだけのスキンシップの間柄で知らなかったはないだろう。鹿島みゆきでさえ、短い時間の中で気付いている。なので、鹿島みゆきにこの襲撃事件の話をしたこの地点では血縁関係の事実をまだ知らない可能性が高い。
もし、この地点で血縁関係の事実を既に知っていたのなら真人の公的なガールフレンドで、しかも恋敵となる鹿島みゆきにその話をするのは気がひけたはず。

H写真コンクール

幾ら大好きなお兄ちゃんだからとはいえ、この年齢にもなってフル下着(セミヌード!)の写真をお兄ちゃんに取らせるサービスをするものなのか?しかも自分からかなり積極的にだぞ!真人の気を引く為に取った行動であることは明白。妹としての行為を逸脱していないだろうか?

I真人の”おふくろたち”失言
非常に大きなターニングポイント。少なくとも、二人のお袋の存在について調べる気にはなったことだろう。

J重さんとの再会
ここで情報が漏れた可能性がある。”おふくろたち”失言の直後だけに、みゆき本人としても事実を聞きだせるいいチャンスだったはず。真人のいないところでコッソリ聞いたか?書類で確証を取りたければ、それはそれでいつでも出来るし。前後状況からしても、この頃に血縁関係についてそれなりに疑問に思っていて不思議はない。

因みに、重さん、真人、鹿島みゆきの三人でいる時、今度は重さんが「だんなさまもわが子以上に・・・・」と失言している。鹿島みゆきの前でだ。鹿島みゆきもボケっとしていたのか、この手の話は頭の回転がトロイのか、ぜんぜん気にしていない様子。普通なら、「え?」って思うシーンなのに。鹿島みゆきは披露宴会場で事実を偶然耳にしてしまうまで知らなかった素振りを見せるので、この重さんとの会話はじぇんじぇん頭に入っていなかったと100%断定される。この時のみならず、いろんな事を総合すると、勉強では賢い鹿島みゆきも、ことさら複雑びみょーな人間関係や一般生活で自分の知りえているレベルを逸脱する出来事には頭の回転はあまり早くないようだ---余談でした。

K戸籍抄本紛失事件前後
この事件の直後、真人が鹿島みゆきを救うため危ない男どもに立ち向かったヒーロー事件がある。若松みゆきはいち早く駆けつけたが、ホイっと鹿島みゆきに介抱するポジションを譲っている。戸籍抄本紛失事件前後で若松みゆきの素振りに大きな変化が見られなかったこの頃だけに、この素振りで若松みゆきの心理状態を見極めるのは難しい。女心を察するのは簡単ではない。

Lミニスカート購入
些細な出来事かもしれない。が、若松みゆき本人的にも無理した長さだけど兄の気を引くためにあえて買ったのだとすると、何かを確実に感じ取り始めた頃か?それとも、事実を既に知っていて鹿島みゆきに対する嫉妬心から出た行為だったのだろうか・・・。スカートを捲り上げるチラッ、を二回もやっている(正確に言うと、チラっの言葉は三回出てくるが、うち二回は同じシーンで出てくる)。その日、一日中着ていたし。それにしても、みゆきちゃんのミニスカート姿、ほんといいね(ムフっ)。

M二回目の劇@学校
演劇中、加えて真っ暗闇とはいえ、若松みゆきと真人は真面目にキスをする。はっきりと描写はされていないが、相当真剣なもの。血の繋がった兄妹でそこまでやれるか、特に妹側からして!?既に事実を知っていた可能性は高いのでは・・・?私生活でも真人を兄としてではなく恋愛対象の男性としてみていたのではなかろうか、この頃既に。

N正月温泉旅行with鹿島家
若松みゆきにとってお袋のぬくもりを感じることが隠れ目的といえたこの旅行。寝床での二人の会話の中にウオッと思える発言がある。

みゆき 「いいなあァ・・・お兄ちゃん」
真人 「あん?」
みゆき 「鹿島さんと結婚すると、あんなステキなお母さんができるんだもん。」
真人 「おまえだって結婚すれば・・・新しい親父とおふくろができるよ。」
みゆき 「たぶんね」、
「お兄ちゃんと結婚したらダメだけどね」
真人 「な・・・」、「あたりまえ-----」、「そうだな・・・おれみたいなのだと・・・おふくろはできないんだね・・・」、「・・・・・」
みゆき 「おやすみ。」

ある意味、みゆきの爆弾発言。真人は一瞬返答に困る。立て直して、「そうだな・・・」と切り替えしているが、みゆきは事実を知っているのではないかとドキッとしたことだろう。まず、仮にみゆきが既に事実を知っていたと仮定して検証してみる。みゆきにしてみれば、この発言は、話の流れの中でチラッとジャブを食らわせたもので、真人の真意を伺いたかった。そして、こうした事を続けていれば、いつか真人もきちんとした機会を設けて事実を話してくれるんじゃないかと切に願う”妹”の気持ちの表れなのでは?この頃にともなると、みゆきが真人に対して好感以上のものを持っていたことは明らかで、みゆきはその事は真人に伝わっているものだと理解していたことだろう、恐らく。唯一ネックとなるのは、世間的に兄妹だということであり、それが許される許されないのけじめは真人が正面きって話してこなければ解決しないのだとみゆきの心の中で信じていた・・・そんなニュアンスを感じ取る。普段の性格はストレートでもやっぱみゆきちゃんも女性なんだなっと思ったこのシーン、真人が一線を越えて踏み込んでくるのを一途に待っていのだろう。状況が状況だけに自分からは決して踏み切れなかった・・・・という心境だろうか。結果的に最後の最後(沢田優一との結婚披露宴)まで引っ張ってしまった真人。でもその彼の立場も理解していたみゆき。この短い会話の中になんとも切ない二人の立場・思いが見え隠れする。考え過ぎだろうか???

勝手に推測するに、向こうを向いて「おやすみ。」といった直後のみゆきの心境は次のようではなかったろうか。

「もう、おにいちゃん、ぐずぐずしないでよ。いつになったら私の気持ちを受け止めてくれるの?もうこれ以上耐えられないよ。どうしたらいいの、一生このまま・・なの?グスン・・・」、「目をつむって心の中で(涙、涙、涙)」。少なくとも、みゆきはこの心境で結婚式まで待ち続けていた。そのことは真人を選んだことで事実明白だ。


逆に、この地点で事実をまだ知らないと仮定してみる。単なる妹として、冗談でこんな爆弾発言出来るだろうか?そうは思えないというのが当HP管理人の個人的な感想。

O沢田優一が帰国する、その日
ある朝のチョッとした出来事。同日に、沢田優一と再会することになるのをまだ知らない。いつものように部屋の掃除をするみゆき。ふと、真人の部屋に置いてある野球バットを見つける。バットを手に取りベットに座る。そしてそのバットをしみじみと見つめる。お兄ちゃんと子供の頃野球をした楽しい思い出を回想し始める。その視線の先に真人と鹿島みゆきのツーショット写真が入る。うつむき加減で見つめるみゆき。彼女の背中に哀愁が漂う。みゆきに台詞は---無い。

正月旅行の時と同じ心境だろうか。このままでは本当に何事もなく事が過ぎる=いつかお兄ちゃんは鹿島みゆきに奪われる。そう、このまま何事も無く・・・。明らかに心の中が悲しんでいる--- みゆきはそんな表情を見せる。


P若松みゆき、沢田優一と一緒に母の墓参り

お墓というものは誰がそこに入っているのか書いてある(当たり前!)、で、当然前妻の名前も墓標に刻まれている。若松みゆきはここでも確認を怠っているのだろうか?それとも、この地点に来てまでも、お兄ちゃんは、お兄ちゃんであって、血の繋がりどうのこうのなんて気にも留めていなかったのか?はたまた、もうすべてを知っているので、こんな所でわざわざ調べる必要はない心境---だったのだろうか。最も、すぐ隣に優一がいるのでそんなことやりにくいか。

Q結婚前夜、真人との会話
この地点ですべてを知っていたのか否か、それは若松みゆき本人のみぞ知る。ここでの詳細は、最後の「個人的な結論」を参照。

因みに、最終回「それぞれの、明日へ」で、真人とみゆきの結婚を伝える葉書が届いた後に、竜一と竜一のお母さんとの会話で「みゆきちゃん、血の繋がりのない兄妹だってこと前から知ってたんだね・・・」、「何をいまさら・・・四年前に再会した時から二人は立派な恋人同士さ・・・」とあるが、一般的に、このような発言は竜一と竜一のお母さんがそれぞれの推測に基づいて会話をしているに過ぎないと考えられるため十分な証拠とはいえない。「・・・前から知っていたんだね・・・」コメントは、若松みゆきが披露宴で毅然と真人を選んだその光景を目にしたことから推測している”意見”であることが最もらしい。何処の地点からを指す物的根拠も一切示していない。竜一も「何をいまさら・・・」と彼の推測でお母さんの”意見”に補足説明している。原作者も微妙な表現にすることで、あとは読者各人の想像にまかせます---としたかったのだろうま、当HP管理人の個人的な結論も、何処の地点とは断言するのは難しいものの、若松みゆきが途中で事実を知った(恐らく自発的に)と結んでいるので、この竜一のお母さんの意見に近いところはあるが・・・。その辺の詳細は次欄の「個人的な結論」を参照。

いままで気付かなかったが、竜一の行動にもある種の変化が見られる。二人が高校を卒業した辺りから、以前までの若松みゆきへの常識離れした強烈な執着心が若干薄れてきているようにも映る。真人も真人で、そんな竜一にみゆきのボディーガード的な役割も期待している振りもある。一番近い存在にあった竜一。実らない恋と悟った上での行動とも取れるが、真人とみゆきのびみょーな変化を感じていたのかもしれない。気のせいだろうか?


個人的な結論

個人的な結論というか、推論のまとめ。

思うに・・・だ、若松みゆきは沢田優一が結婚を申し込む以前から事実を知っていた。真人と生活を共にする過程の中で疑問に思い(みゆきの心の中では”おふくろさん失言”の時に疑問がはっきり浮かび上がったと思われる)、自分で調べたものと考えられる。百歩譲っても、疑問には思ったが実際に調べるとなると躊躇してしまった。が、沢田優一の結婚申し込みがきっかけとなり、披露宴までの間に調べた・・・と。

根拠は幾つかある。真人が披露宴のスピーチで事実を述べた時、若松みゆきは微動だにしていない。全く知らなかったのであれば幾ら気丈な彼女とはいえ、その場で冷静に判断して真人を選び、披露宴会場を飛び出すことはしまい、いやできまい。若松みゆきはすべてを知っていて、それがゆえに真人本人から血の繋がっていないことを告知されることを待ち続けていた・・・のだろう。前欄で書いたとおり、みゆきは真人に対して好意以上のものを持っていた。楽しかったお兄ちゃん、ライオン襲撃事件、ビーチで受けたあの時の感覚、一緒に生活するようになってさらに好意を抱いたこと、そして”おふくろたち”失言などからして、真人が実の兄ではない可能性について考えるようになったのはごく自然で、自らの意思で事実を確認したことだろう、しかも真人には黙って。ただ、真人のみゆきに対する純粋な気持ちはいつまでたってもきちんと把握できす、しかもその答えは、真人自身が直接みゆきに血の繋がりの無い兄妹であることを話した上で、伝えてこないと100%確認出来ない心に誓っていた。だから、みゆきのほうから先に真人に話し出すことは出来なかった、ありえなかった。戸籍のことも知っていたけど、その手の話はわざと知らない振りをしてかわしていた・・・、とね。お兄ちゃんに黙って戸籍を調べちゃったとも言えないし。

沢田優一との結婚が差し迫った「その日まで」の回で、みゆきと真人が、優一との結婚について話す場面がある。「少し・・・早すぎるような気もするけど・・・な。」との真人の言葉に対し、「早いほうがいいのかもしれない」と返事をするみゆき。後ろから真人に抱きつく場面である。その一歩手前の場面で、真意かどうかは分からずとも真人が結婚に肯定的な意見を述べていたことで、これが最後の抱擁になるとみゆきは感じ取っていたのかもしれない。血の繋がりが無いこと、そして愛の告白はないものだと・・・。ここに到るまでの振る舞いは、途中からすべて真実を知った上で取ったみゆきの行動ではなかっただろうか。前述のびみょーに変化するみゆきの素振りも、好きな男性に対するみゆきの精一杯の行動ではなかったのではなかろうか。

ふうっ〜!すんごい長文になってしまった!短くまとめると、
「みゆきは、帰国した時事実を知らなかった。その後真人と生活するうちに、真人を兄以上の存在=恋愛対象の男性として見るようになり、血縁関係について疑問を抱き、自発的に戸籍を調べた。いつの地点とは断言できないが、”おふくろたち”失言の直後の可能性が高い。」が個人的推論。これより早い段階でみゆきが事実を調べていたのなら、当HP管理人が考えているよりみゆきはもっと賢かったということだろう。みゆきがどの地点から真人のことを本気で好きになったかって?それはみゆき本人でも判らないだろう。実際の恋愛でもそんなもんでショ!

漫画「みゆき」は何回か読み直す時があるだろう。その時に新発見があったら都度修正を入れる。皆さんからの意見もお待ちします。修正意見・補足などあれば、是非こちらの掲示板でご指摘を・・・。


結婚と法律

血の繋がらない兄妹、若松真人と若松みゆきは結婚する。漫画の世界だ。では、現実社会ではどうか?早速、調べてみた。

答えはOK。養子と養親はダメ(結婚を理由に養子縁組を切ることは出来ない。つまり一度養子縁組になるといかなる場合も婚姻は認められない。結婚をしない事実婚ならOKなのだが・・・これでは本題から外れる)だけれど、連れ子による兄妹、姉弟はOK。そんなもんなんだね、日本の法律って。

さらに法律を詳しく見ると、六親等以内の直系血族または三親等以内の傍系血族では結婚できない、とある。つまり、叔父・伯父・叔母・伯母等(三親等)とは結婚できないけど、従兄弟・従姉妹(四親等)となら結婚できる訳。

因みに、諸外国では従兄弟・従姉妹はダメなケースが多いらしい。特にキリスト教が根付いている国ではタブーとなりやすい。NZなんかでは、いとこやそのまたいとこなど、とにかく親戚たるものは全くダメだと聞いたことがある。まだ日本はましなほうってことか。近親による奇形児発症率が上がるのはよくない事ではあるが・・・。それに関しても、ある医師の研究発表では数字的にそんなに騒ぐほどでもないらしい。一般の奇形児発生率はおよそ0.2〜0.3%。近親によるそれは+0.1%増えるかどうからしい。これを多いと見るか少ないと見るか・・・。


余談: 二人の結婚、そしてその後・・・

若松真人と若松みゆき。二人が結婚した後、二人が悲劇の準ヒロイン・鹿島みゆきの前に現れることは一生なかったことであろう。おそらくは、あの近所に戻ってくることも・・・。結婚の通知を知らせる絵葉書、封書ではなく、しかも結婚式の写真を付けること無く・・・を、お世話になった近所の人たちに送付したのも彼ら二人が出来る誠意一杯の行動だったのではなかろうか。

二人の父・和人のいるフィリピンで結婚式を挙げたということは、和人を含めた”親子”三人で挙げた可能性が高い。真人にすれば、ずーと放りっぱなしにしていた父親にかなり強い嫌悪感はあっただろうが、三人揃って挙式、したとすると、父-息子間の確執は解消されたのであろう。少なくとも、みゆきは養父である和人(途中まで養父とは知らなかったはずだが・・・)を嫌いではない様子だったので、彼女がうまく取り持ったのかも。しかも両人の婚姻が法的に成立するためには、みゆきの養子縁組を若松家から外す必要がある=和人の同意・承認を取り付けなければならない。和人にして見れば、再婚した今日子も亡くなり、その連れ子が実息と結婚するのは決して悪いことではなかったろう。むしろ歓迎だったことであろう。

二人はその後、安住の地を何処に求めただろうか?フィリピン?日本?それとも他の外国?最初の間は和人のいるフィリピンで親子水入らずの生活を楽しんだかもしれない。が、子供が出来たら二度と同じことを繰り返したくないだろう真人にして見れば子供を自分の手元から絶対離したくないはず。それは直近に血の繋がりのある身内がいないみゆきにとっても同感なはず。子供の教育を考えて日本に帰ったとすれば、何処だろうか?あの近所に戻るのは無理というものだろう。近所の皆には新しい家族の報告(=二人の間の子供を連れて半日程度)ぐらいは出来たとしても、鹿島家には決して立ち寄れない(鹿島みゆきの母はその報告に出てきそうな感じではあるが・・・)。鹿島みゆきがたとえどこかへ引越し、あるいは嫁いで既に町にいないとしたにせよ、あの近所には鹿島みゆきとの思い出が残りすぎている。決して長居は出来まい。鹿島みゆきの傷心旅行のあとに家族で話すシーンが無いだけに同家があの先どうなるか全く分からないし。

鹿島みゆきの沢田優一との新しい出会い?う〜ん、どうだろうか・・・。一応、傷心旅行中に信号を待っていたある交差点で優一を見かけるシーンが描かれているけど(某宮廷の出会いと似てるなあ・・・交差点でピーンと来た、なんて)、なんともいえないね。あれは原作者の鹿島みゆきへのせめてもの罪滅ぼし的な気持ちの現れと思っている。あのままでは全国の鹿島みゆきファンに申し訳ないと思ったのであろう。ファンの間では、優一との出会いのシーンに関し、意見は大きく二分されたことだろう。沢田優一と鹿島みゆきが結婚したら、若松二人とは更に会いにくくなりそうだし。しかしながら、優一のようなプロスポーツマンには鹿島みゆきの性格・・・家庭に身を注ぎ、夫を影で支え、尽くすタイプ(しかも料理が上手)は今日のプロ野球選手やJリーガーを見ても一番うまくいきそうなタイプといえる。自分は自由奔放、自己主張もあり、わがままな態度も見せる若松みゆきタイプではその役は難しかったかもしれない。ある意味、結果オーライか?

話を戻す。安住の地としてあの別荘はどうだろうか?が、あそこにいる限り、近所の誰かしらとコンタクトがすぐに取れてしまう。二人の出会いの場でもあり、思い出の詰まっている場所だけに売却も出来なかったかもしれないが(若松和人は金銭的には全く困らない程度の小金持ち以上のようだから売却しなくてもやっていけただろう)、二人が住むには到らなかったことだろう(”コンタクト”を気にしなければ別だが・・・)。一つだけ確実にいえそうな事がある。日本に帰ってきたのなら、ビーチの見える丘の上の家に住むだろうな、あの別荘のような・・・、理想的には。二人とも思い出を大切にしたいだろうから。

真人の職業は・・・?たいした脳みそもなく、一般のサラリーマンをやるとも思えない。ビーチの近くに住むのなら持ち前の俊敏性・体力・エロ趣味と実益を兼ねたライフセーバーか?みゆきは持ち前の頭脳や英語力を活かしてなにか内職でもやったことだろう。共働きってところか?女性として運動神経に優れていたので真人と一緒にライフセーバーをやろうと思えば十分出来たであろう。それとも、和人からある程度の資金を調達して、海の家や民宿、小さな喫茶店(みゆきが竜一の喫茶店に始めて入ったとき、将来こんな喫茶店を持ちたいな〜とコメントしている。)でも開いて二人で一緒に働いたかな・・・そんな光景が目に浮かぶ。鹿島みゆきほど料理は上手ではなかったがそんなに下手でもなかったようだし、料理へのやる気はあった方だから宿や喫茶店での食事の用意も大丈夫であったろう。が、唯一の欠点である裁縫関係だけは手を出さなかったであろう。頭脳明晰で運動神経抜群の彼女だが、手先だけはちと不器用だったからね。

最後に、二人の永遠の幸せを祈る、そして鹿島みゆきの新たな人生にも・・・。竜一?あいつは何とか生きていくさ!<終>


- 以 上 - 




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