やはりプリンスを語らないわけにはいかないでしょう。
多いので、いくつかピックアップして書きたいと思います。



アルバム「N・E・W・S」

プリンス初のオールインストアルバム。
一曲ぴったり14分で計4曲。全56分。
相当良いです。これ。
初めの印象としては珍しくフュージョン寄りだな
という感じですが、それは主に初めの一曲だけ。
二曲目からは確実に出てきますね。らしさが。
長年聴いている者には分かります。彼の編曲だということが。
念のためですが「She spoke 2 me」の後半のインスト
とはだいぶ印象が違います。あれは完全なジャズでしたが
このアルバムにはファンクがあります。madhouseとも多少
違う気がしますね。 マニアの方に言うならば「Small Club」のオープニングの
インスト曲に近い雰囲気かなと思うんですが、どうでしょうか。
全体としてファンクを醸し出している大きな要因は Ronda Smith
のベースにあるということは間違い無いと思います。
Rondaはフレットレスも多用しますが、このアルバムでも
フレット有りと無しを上手く使い分けてます。
Rondaのフレットレスはアルバム「New Power Soul」の
9曲目「The one」をはじめとして、非常に良いですね。
チョッパーももっとやって欲しい気はするんですが、なんたって
チョッパーの創始者と一緒に仕事をしているわけで、やはり
あまりやりたくないものなのかもしれません。
(ピカソの見ている前でキュビスムの絵を書くようなもの)
ドラムもギターもキーボードもサックスももちろん良いんですが
やはりこのアルバムの一番の特徴はベース、これでしょう。
それからもちろん、曲の展開の面白さもプリンスならではです。

一曲目--North
ベースのイントロから始まってそのベースラインが9分くらいまで
続きます。このゆったりとした曲調に強烈な歪み、かつワウを
効かせてギターを弾くのはプリンスのよくやる手ですね。
9分から10分30秒くらいにかけてのピアノは、おそらく音の
選び方からしてRenatoの演奏だと思いますが、これも良いです。
全体として変化は少なく単調で、アルバムの始まりという
感じを出してます。

二曲目--East
怪しい雰囲気で曲がはじまり、ドラムが鳴り出します。
5分くらいまではドラムメインで進み、5分から8分くらいまでは
ドラムが静かになります。この3分間がAmazonに書いてあるレビューの
指摘している「メタリカのような」ところではないでしょうか。
メタリカの後はジャズファンクに突入です。

三曲目--West
はじめの4分間はメジャー調のゆったりとした感じ。
ベースが、シンプルですが非常に印象的です。こういう
フレーズを流暢に弾くとなるとやはりフレットレスでしょうね。
その後は再びジャズファンクに突入です。

四曲目--South
開始二小節で完全にうちのめされます。かっこよさに。
チョッパーとキックの絡み方が格好良すぎます。
1分17秒から1分36秒まではかなりスライっぽいですね。
ラリーがよくこんなベースを弾いてます。これはプリンスの
指示なんでしょうか、あるいはロンダの音選びなんでしょうか。
その後、3分付近の激しくなる所も良いアレンジですし、3分40秒
付近のキメも非常に曲にはまってます。
開始から5分までは美味しいところ総取りの素晴らしい演奏です。
こういうものが聴けたというだけでも、耳が付いてて良かったなと
思えます。
5分以降の部分も私は何気にかなり好きです。印象としては
One Night Alone Tour での「Anna Stasia」の歌が終わった
曲後半部分という感じですね。