磁束量子国内会議など 登別 〜 函館(銃口に立つ激情の愛!麻薬密売に挑む鉄血のドラマ!!編)

■12/17(日)
(AM 2:00)
最もやってはならないことに優先順位をつけると、それは発表に穴を開けることだ。
それを最大限の確率で防ぐ方法、すなわち当日に寝過ごさない方法とは、前の日の夜寝ないことである。
そんな訳で特に大事な用がある日の前は大抵寝ないようにしている。今日は8時半の飛行機に乗るので、
スライドの最終チェックをしたり、旅行の準備に追われて案外あっという間に夜が白んだ。
(AM 6:00)
最もやってはならないことその2。スライドが文字化けで使い物にならないこと。
今回はUSBメモリにPPTファイルを入れてくるだけでもよいというメールが回ってきていたので、
そのようにした。それにあたって問題となるのが、変態的なフォントを使用してPPTを作っていた場合
平凡なパソコンに移すと文字化けでダメになる、といったことだ。それ以前にUSBメモリが認識されない状況も
考えられるので、まずB案としてCDにPPTファイルを焼いた。その上でC案としてPDFファイルに変換して
両方持っていくことにした。それにあたり、研究室に行かねばならない状況が生じた。
この辺は、次回からはもう少し周到な準備を。
(AM 7:00)
渋谷→品川ときて、京浜東北線と京浜急行本線の違いがわからず道に迷う。
結局京急で行くはずが行ったり来たりしてなぜかモノレールに乗って羽田空港に到着。
朝飯に、カフェで一杯。
(AM 8:00)
搭乗手続き→手荷物預け→身体検査。1人で飛行機に乗るのは初めてだったのでかなり戸惑う。
乗ること自体が数年ぶりであることだし。チケットレスなんたらかんたらのコンピュータ手続きを
JALのお姉さんに手伝ってもらう。
ハイテクが、また知らぬ間に私の現実を追い越していく。
雲の上は当然ながら快晴。一寸薄曇り位の方が飛行機を実感できていい。
疲れたので、離陸して一通り発表内容を復習したら眠りに落ちていた。
(AM 11:00)
そして着陸時の気圧差で目が覚めて。窓の外は一面の雪国、ではなかった。
ちらほらと雪かきをした痕跡を残す程度で、後は何の変わりもない新千歳空港。
バスの時間までぶらぶらと空港を徘徊。展望デッキは冬季閉鎖中、この辺は冬の北海道。
玄関を出るとかなり寒かった。よしよし、この辺も冬の北海道。
どうやら本格的な冬には後一歩、というところだったのかもしれない。
(PM 0:30)
新千歳空港からバスを乗り継ぎ、山間部へ少し入ると硫黄の臭いが強くなった。
登別温泉に到着した。早速、メインストリートのラーメン屋でカニ味噌ラーメンを注文。
あまり麺とスープにこだわりが感じられなかったが、まあ登別なので(?)よしとしよう。
ホテルには韓国からの観光ツアーによる人がわんさかいた。
(PM 2:00)
開会。あれ、みなさんPCを持ってきている。
これも大人の世界の暗黙の了解という奴なのか?
前の講演者の人(秋の学会でお世話になった東工大の先生だった)にお願いしてPCを貸してもらった。
また、突然順番を入れ替えてくれないか、と申し出があり話す内容を急遽修正する必要に迫られた。
でも、もうここまできたので全てアドリブで行くことにした。まあ何とかなるもんさ。
(PM 5:00)
そして、何とかなった。スライド自体はデータの見せ方や話のヤマに緩急をつけたりとか色彩の統一とか
細かいところまで小技を出すようになってきた。
話も前の人の発表がかなり対応した内容だったため、聴衆の反応を見て
持ち上げるところを少し変えたりして楽しんだ。
質問は3つほど。そのうち1つはessentialではなかったが、あとの2つはかなり重要。
それはFFか?これは、突き止めるべきだろう。
(PM 6:00)
そして一日目のセッションが終わって。風呂は地下なのに露天風呂と銘打っているあたりが
ちょっと解せなかったが、泉質は色々あってよかった。酸性鉄泉→ちょっとさっぱりした感じの
食塩泉(だっけ?)→露天の硫黄泉→寒いのでサウナ→低温風呂→ジャグジーというのが気に入ったパターンだ。
宴会はとにかく毛ガニが旨かった。鋏のかたっぽにカギヅメみたいのがついてる奴で割って食べたのは
初めてではないだろうか。その後はカラオケ派と部屋にたむろして北海道の地酒を飲む派に分かれたので、
僕はしそ焼酎「端高譚」(←漢字は自信ない)やウイスキー、スコッチなどで夜更かしした。
■12/18(月)
(PM 6:00)
2日目も似たような感じだ。なので一々繰り返さない。
■12/19(火)
(AM 6:00)
早起きして地獄谷を見に行った。昨日の昼休みに8割がたの人は見てきたらしいが、
僕はちょっと他の人と議論していたため行きそびれていた。流石に早朝は寒い。
雪がかすかに降っていて、帽子なしではちょっときついだろう。
坂になった山道を降りる際に2mほど滑ってから転倒した。
僕には地獄谷よりも大湯沼のほうがめずらしく映った。
(PM 1:30)
昼食もそこそこにバス停に駆け込み、登別駅へ。この辺は綿密な計画がものを言う。
天気は快晴とまでは行かないが、気持ちのよい晴れ具合。これから室蘭、長万部を抜けて、
内浦湾をぐるりと回って函館へ。車窓から眺める日本海は良い景色だ。単独行動を始めて1時間で、
早くも北海道の違った魅力を感じた。しかし、連日朝から晩まで会議をしてその後のウイスキーに
疲れ果てたのか、いつしか眠ってしまったらしい。
(PM 3:00)
初めは、幻ではないかと思ってしまったほどだ。撮影技術の不足ゆえによく伝わらないかもしれないが、
初めあたかも海上に浮かんでいたかのような雪山の横を線路は通り過ぎていった。
後で調べたところ、あの山は駒ケ岳というらしい。
もしこの写真を見てちょっと旅にでたくなったら、函館に向かう函館本線に実際に乗ってみるといい。
たぶん、その何倍かの感動は得られるはずだから。
(PM 3:30)
凍った湖面に無数の小島が浮かぶ大沼のほとりを列車は走り抜け、
(PM 4:00)
函館に着いたのはそろそろ日も暮れようかという頃合いだった。
取り合えずペンションにチェックインしてから教会群を見ることに決めた。
予約したところは古っぽい内装が売りのようで、今回の旅の副題は風呂場に貼ってあった
映画のポスター「怒涛の兄弟」のサブタイトルだ。リピーターが多いのも頷ける、そんな宿だ。
陽が完全に落ちるのを部屋で待ってから夕食までの間に散歩に出た。
(PM 5:30)
旧函館区公会堂→ハリストス正教会→聖ヨハネ教会→カトリック元町教会と見て回る。
函館山を取り巻く数多くの有名な坂の上に建っており、滑ること十余回。
これも、次の日もその次の日も起こったので一々繰り返さない。でも転倒は登別の山道での
1回だけだったことは付記しておこう。
写真はカトリック元町教会。夜景が売り物の町だけあって夜訪れても素晴らしい景観を見せてくれる。
また、昼と夜の教会は全く異なった趣になる。これは1日だけ泊まって直ぐ帰ってしまう詰まった旅行では
なかなか判らないのではないだろうか。
更に、この季節の函館はクリスマスムード一色で、市内3ヵ所でイルミネーションイベントを行っている。
(PM 7:00)
今日泊まっているのはもう一人だけだったので、その方と囲炉裏を囲んでの食事。
イカの吸盤が舌に張り付くのには驚いた。鮮度が良いとこういうことも起こるものなのだろうか。
鹿やラム、ほっけなど登別では丁度食べなかったものばかりがでて嬉しかった。
宿泊者の方(エンジニアをしておられたらしい)とは「線材としての超伝導特性と塑性変形・
既存の伝送線との接合部におけるロスの低減化」について話題が弾んだ。
一番共通した話題がこれなのだから、世の中狭いものだ。それとも、超伝導がそれだけ身近になってきたのだろうか。
話と酒が進んでいると、宿の方が秘蔵の(?)地酒をサービスしてくれた。
うーむ、これは確かに日本酒の違いが全然わからない僕でも一線を画する旨いものだという認識ができた。
■12/20(水)
(AM 10:00)
久しぶりにゆっくり寝て朝食を食べて、もう一度教会群を見に行った。
これは旧公会堂にて。昼になると後ろの函館山から影がさしてしまうだろうから、
行くのなら窓から光が差し込む朝が良いのではないだろうか。
(AM 10:30)
たとえば、こんなふうに。
(AM 11:00)
発表の準備で函館観光の計画は殆ど立てなかったので、適当にぶらぶらと散策。市電に乗っていると、
横に座った旅行客が五稜郭に行くらしいので僕もそちらに行くことに決めた。五稜郭公園前で下車。
なんとなく人の多そうなところを歩いていると、五稜郭タワーに到着。一寸眠かったのでカフェで一服。
五稜郭タワーからの眺めはなかなかであった。写真は函館山方面を撮ったところ。
(AM 12:00)
そして五稜郭内部へ。写真のように堀は殆ど凍っていた。
凍っている堀を見ると石を投げて割りたくなるのは人間の性、早速小石を放ってみると氷は割れずに滑っていった。
「キュイッキュキュキュキュ・・・」と鳥の鳴き声にも似た音を立てながら。
実際、面白がって僕が15分ほど石を投げ続けていると、鴨やらが数羽集まってきた。
そんなにも長く石を投げていたので観光客が我も我もと石を投げ出し、何だか風情がなくなったので僕はやめた。
(PM 2:00)
駅のほうに戻ってうろうろしていると港のほうに船があったので入ってみた。青函連絡船の「摩周丸」というそうだ。
(PM 6:00)
一旦宿へ戻ってくつろぎ、日が完全に落ちてから函館山へ。
ロープウェー乗り場はごった返していたが、一気に100人ぐらい乗れるためそれほど待たない。
人数の内訳は、カップル4割、韓国からの旅行ツアー4割、家族連れ1割7分8厘といったところ。
丁度登ったところで下の赤レンガ倉庫群のクリスマスツリーの点火式と重なり、花火が打ちあがるのが見えた。
津軽海峡に面した沖合いでは烏賊釣り船の漁り火がこうこうと照っていた。
(PM 7:00)
今日は宿で夕食を頼まず、外で食べることに決めていた。
函館とくればビールなので、ビヤホールのようなところで済ませるつもりで
赤レンガ倉庫群のあたりをぶらついていると、「はこだてビール」なるビヤホールを発見。
ビールとソーセージは上手かったが、ジンギスカンはちょっと肉の匂いがきつかった。
マトンを使用しているのだろうか?写真はジャズの生演奏。
■12/21(木)
(AM 10:00)
朝食を一緒に取った勤め人の方たちが1日車で函館をガイドしてやろうか、と言ってくれたが、
さすがにそんな釣りバカ日誌的な旅はまだできそうもないので、丁重にお断りした。
さて、今日は何しようかな。
修道院と湯の川温泉へまだ行ってなかったので、まずそこへ行こう。
その前に函館山をぐるっと回って外国人墓地と立待岬に行くことにした。
この2つは観光客も殆ど訪れていない場所だった。
外国人墓地から見下ろす函館港から出港する貨物船の汽笛が冷たい冬の大気にさびしく響いた。
電車でぐるりと回った立待岬の写真がこちら。
途中で雪に覆われた急勾配の墓地の真ん中を突っ切って行かなければならないため、やはり殆ど人はいない。
海辺の町らしくウミネコと
(AM 11:00)
猫がいたくらいだ。ソフトクリームを食べながら歩いてきたので猫とカラスが寄ってきた。
函館駅でラジオに出演した後、トラピスチヌ修道院へバスで向かう。
このように市電のみだと困難な観光スポットもあり、市電の1日乗車券と市電・バス共通の1日乗車券を
上手く使い分けるのが上手な函館観光ではないかと思う。
例えば、最終日は函館空港まで必ずバスで行くので、バスを使う観光スポットは全部最終日に回す、とか。
(PM 1:30)
トラピスチヌ修道院は営業目的の撮影が禁止されていたので、写真をここに乗せるのは良くないと判断した。
親にここでクッキーを買ってくるように頼まれていたのだが、来て見ると「大分の」トラピスト修道院のクッキーしかないという。
味は同じらしいので購入。意外と帰りのバスは少ないので事前にチェックしておくと良いかもしれない。
(PM 3:30)
湯の川で下車して、日帰り入浴施設を探す。
とりあえず一番停車場から近そうな「ホテル新松」に行くと、パンフレットには500円と書いてあったが400円で入れた。
まだ2時半なので当然1番風呂。
熱い!やけどに効能があると聞くが、これでは治す前に別のところがやけどになってしまう。
えーいっままよ、と我慢して足先からちょびちょび入っていると、地元の方が1人来て同じように
「こりゃ熱すぎる」と蛇口にゴムホースをつけてうめだした。なんだ、やっぱりうめてよかったのか。
聞くところによるとこの旅館は別段手も加えず温泉を引っ張ってきてかけ流しているので、
その日その日によってお湯の温度が違うのだそうだ。
やたら熱いので、広い湯船で水の流れ込む蛇口の周辺に2人して恐る恐る入った。
(PM 5:00)
湯上りいい気分。函館駅に戻ってコインロッカーに預けた荷物を取ってから、
自転車でツーリング中のロシア人の宣教師さんたちに説教(?)されドトールで空港行きのバスが来るまで
1時間のあいだ一休み。
19:30函館発の飛行機だが、バスには僕1人しか乗っていなかった。津軽海峡を右手に、漁り火を見ながら
函館とお別れした。  (完)