京都旅行記
■12/12
朝6時半。昨日の晩4時までD論の推敲をしていたわりには、起きる事ができた。これは結構奇跡に近い。推敲の残りは新幹線の中でやることに決めていたので、荷物を持って直ぐに出発。新宿→品川へ行き、「こだま」に乗車。「ぷらっとこだま」という4時間ばかりかかるコースで行けば1万円以内で京都に行く事ができる。松ヶ崎に迎えのバスが1時に来るので、こんな朝早い時間帯になった。ほとんど寝ない日々が続いたので新幹線の中ではかなりグロッキーだったが、D論の締め切りも近いので新幹線の中で一気に読む。
12時京都入り。駅近傍で昼食を取ろうかと思ったが、先に松ヶ崎駅に行ってみることに。南北に伸びる地下鉄烏丸線の終着駅一つ前が、松ヶ崎。降りてみると飯屋が全然なかったので、コンビニでカロリーメイトを買ってバスを待つ。バスが集まるまでの間、他大の先生としゃべる。会場のセミナーハウスは万寿院のすぐ隣にあり、なんだか中学の修学旅行で泊まる感じの建物だった。午後1時からさっそく会議が始まり、午後6時半。夕食は去年の登別でのカニ食べ放題に比べれば何と言うこともないが、あれは特別だったのだろう。風呂に入って、D論の推敲の仕上げをして研究室に封筒で送り、明日のスライドの手直しをしていると午後10時。昨日も一昨日もほとんど寝ていないので、もう起きていられない。
■12/13
朝食の朝8時に目が覚める。なんとか睡眠欲は満たせたようで、頭もぐらぐらしない。ささっと食べて中庭の茶室を散歩していると、焚き染めたお香の香り。ちらと覗くとお茶の先生が茶会の用意をしていた。勧められるままに縁側に腰を下ろすと、散って夜半の露にぬれたもみじの葉、その向こうに比叡山の裾野。なんとも風流ですね、と感想を言った。
と、まあ余裕綽々であったのはこの辺までで、昼食過ぎから不安に駆られた。第1はちゃんとプロジェクターに映るかどうかで、休憩時間に試したところPCをわざわざ借りてきたわりにはあちこちいじってやっと映るものの、PCの方の画面が真っ黒になるといった塩梅。第2は何の発表練習もしなかったので、時間配分が良くわからないこと。第3はいつの間にか講演時間が25分になっていたこと。第3については少々プログラムが押せ押せだったので多少早く終わっても良いや、と思ったが、最も肝要は第1である。というのは北大の学会でも接続の不備だったし、6月の中間発表のときもPCの不調に見舞われた。前2回は僕のラップトップのバッテリーの減りが恐ろしく早いことに起因するものであったため、今回は先輩のPCを借りてきた。
結局前の人の発表時にプロジェクターにつないだまま再起動したら、ラップトップの画面は黒いものの、ちゃんと映る事は映ったので、無事に始まった。発表自体はまあしょっぱい感じのものだと思っていたが、初めにウィットを入れるなどアドリブにしてはなかなか良くできたと思った。質問も結構有益なものが一つ出たので、よかった。
ほっと一息ついて、懇親会。寄せ鍋であった。数少ない学生のうち、去年同じ部屋だった京大の方と色々としゃべる。部屋に帰って、修論書き。12時ちょっきりに、就寝。
■12/14
学会最終日。晴れてるんだか雨が降ってるんだか曖昧な天気。最終日ともあって、人も2/3くらいに減っていただろうか。ま、なにはともあれ無事終了。帰りのバスの中でLSCOのウィスカーについて色々教えてもらう。松ヶ崎から途中の北大路で皆様とお別れした。さて、ここから2日半は、完全オフで行こう。
12時を回っていたが、先ずこの荷物を何とかしたかったので、先に宿に向かうことにした。泊まるところは町屋を改造したゲストハウスで、一泊2000円という驚きの安さだ。荷物を置いた後で教えてもらった安食堂へ。徹子の部屋がやっていたので2時くらい?客は僕1人だったので、おかみさんと色々話す。バスは観光客でごった返すから自転車の方がよいとか、ゲストハウスなら自転車を借りられるはずだとか、ここら辺は西陣織の仕事場が昔は多くてそのために銭湯とマッサージ屋が多いんだとか・・・。500円にしてはえらい旨かった。さっそく宿に戻ってスポーツタイプの自転車を借り(京都駅なら1500円取られるが、ここだと500円)、当初決めていた上鴨茂神社と下鴨茂神社に向かう。鴨川を北上し、賀茂別雷神社(上鴨神社)へ。ここは世界遺産にもかかわらず15万円で神前式を挙げられるんだとか。桜の季節にはさぞ見ごたえがあろう。鴨川を南下。京都には渋柿が多いような気がして、初冬の少し縮んだ柿を写真に収める。何枚か取っていると地元の人が写真を取るのに良いスポットを教えてくれた。まだ紅葉の残る賀茂御祖神社を出た頃には、もう暗くなっていた。京都の夜は早く、観光のメインが寺社仏閣であるがゆえに4時半には切り上げる必要がある。
宿に戻ってこたつで普段読まない小説を本棚から引っ張り出して読んでいると、12時。今日の客は僕一人の様子。木造の町屋のため、深々と冷え込んでいたのでガスストーブを3時間ばかりつけっぱなしにして、寝た。
■12/15
良い天気。8時半には宿を出て自転車で大徳寺へ。まだ拝観時間じゃないところもあり、今宮神社などに寄り道しながら見て回る。庭に昨日の夜半に降った雨で落ちたもみじの葉が濡れている様が非常に風流で、誰も観光客が来ないので30分くらいそこで座禅をする。鳩が落ち葉の上を歩く音と、時折木の実が落ちる音、風にこすれる笹の音以外は無音。これぞ求めていた京都。
坂を上がり、金閣寺へ。さすがに外国人観光客がこの時期であっても溢れていた。来るのははじめてであったが、確かに絵になるgolden temple。定期的に磨いているのかな?とてもきれいだ。きぬかけの道を抜けて立命館大学そばのカフェでご飯を食べ、竜安寺→仁和寺→妙心寺→北野天満宮と回る。ここらまで来ると結構寺社酔い(?)したので「天下一品」でラーメンを食べて自転車を留め、太秦の方へ電車で行ってみる。映画村に行ってみたがもう閉村時間で岡っ引き姿の人が1人門の近くをちょろちょろしているのを見ただけであった。しょうがないのであるいて駅に向かうが、道に迷って6時ごろまでうろうろ。ようやく妙心寺駅にたどり着いて北野白梅駅に戻り、自転車で宿に戻る。今日は何人かお客さんが来ていた。教えてもらった近所のラーメン屋「天竜」に行ってみる。うむ、なかなか好みの味。帰ってコタツでレゲエ風のご主人が持ってきた焼酎で一杯。寺の庭師さんだとか和紙を作りに来ている方だとか佛教大学の学生さんだとか京都な人が続々集まってくる。1時半くらいに引き上げて、眠る。
■12/16
朝寒くて目を覚ますと午前6時。ストーブのスイッチだけ入れて、二度寝。再び目を覚ますと午前8時半。外はぽつぽつと雨が降り、予報どおりの空模様。顔を洗って茶を淹れてしばし天気を窺う。今日の予定は全く立てていなかったので、おもむろにるるぶを取り出す。祇園方面へ行こうかと決めたくらいの時分になって漸く、雨も止み空が晴れ渡る。一緒に泊まっていた方やご主人と挨拶を交わして、北大路駅から四条駅へ。荷物を預け、東へ歩く。昨日までとは打って変わって人ごみの中を歩く。十分ほどで四条大橋を渡り、祇園の入り口の歌舞伎座が見えてくる。着物姿で歩く人もちらほら。先ずはまっすぐ八坂神社へ向かう。丁度神前式が執り行われていて、人がごった返していた。お昼はおばんざいを食べたが、やはり冬はカボチャが美味いなあ。湯葉とともに感動した1時間であった。高台寺に行く途中で舞妓さんにも会い、祇園をぐるりと回り、知恩院で圧倒的なスケールの本殿に驚く。さすが浄土宗総本山。再び寺社酔いしてきたので、祇園に戻ってぜんざいを食べる。4時半になったので、夜行バスまでの時間つぶしを考える。まあ無難にまんが喫茶で潰す事にして、大丸でみやげ物を買ってから5時半から9時半ごろまで引きこもる。吉野家で牛丼を食べてから京都駅に行き、夜行バスに乗って京都を後にした。
■12/17
断続的に眠りを妨げられたが、これしきの事はここ数ヶ月ではなんでもないことなのであった。6時半に新宿に到着。寒い寒い。銭湯に入りに行こうと思って西部新宿駅の近くのスパに行く(夜行バスで割引券を貰っていた)。さっぱりしてオロナミンCを飲み、7時半。さて、洗濯して学校へ行くか。
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