京都旅行記'08秋


■11/21
  去年の日記を振り返ると、12/12-12/17まで磁束量子国内会議のため、京都に旅行し会議の後で2日ほど周遊した。その際、誠に残念だったのが紅葉がほとんど終わりかけであったことであった。そして、今年の磁束量子国内会議は東京開催ということであまり面白みがない。ということで、今年は紅葉真っ只中の京都を満喫すべく、3連休に休みを取って旅することにした。NTT基礎研究所公開を夜6時ごろ抜け出して下宿に戻り、簡単に荷支度をする。なるべく最小限を心がけたので非常に荷が軽い。22時頃、牛丼を食べ、風呂に入る。ここ数日激務が続いたためか単に夜更かしが過ぎたためか、猛烈な眠気のせいで吐き気が何度も襲ってくる。23:30、新宿駅東口から夜行バスに乗り込むと、10分後には寝ていた。
■11/22
  京都駅南口に6時半に着く。中学の修学旅行以来で清水寺と平安神宮に行ってみようと思っていた。この時期の清水寺は非常に混雑しそうなので、バスを降りてすぐに地下鉄で四条に向かい、いつものコインロッカーに荷物を置いて、四条河原町まで移動する。そこから八坂の塔目指して適当に歩いたことのない道をぶらぶらと行く。結構寒い。この時間帯は観光客を撮らずに済むため、カメラマンの数が多い。八坂の塔から三年坂を通ると、清水へと続く五条坂の中腹である。みやげ物屋はほとんど空いていないが、寺は8時なのにもう開いていた。大抵京都の寺というのは9時開門だという記憶があるが、ここは特別早いのだろう。中学の修学旅行で来たときの記憶はほぼ皆無だが、世界遺産と言うまでのものであろうだろうか。紅葉はたぶん今か来週あたりがピークと見えて、山も色とりどりになっていた。清水の舞台、地主神社を見て音羽の滝に来たところで最初の修学旅行の団体客に出くわした。よって、紅葉の時期の清水寺に行くのは8時以前が良いということがはっきりした。この行列に混じってまで滝の水を飲む気にはならず、五条坂を半ば下ったところのカフェでモーニングを食べて、京阪線の五条駅へ歩いた。


  平安神宮へ行くため三条駅で降りるはずだったが、うとうとして出町柳駅まで乗り過ごし、戻りの電車に乗るもまたうとうとして間違えて丸太町で降りてしまった。ええい、ままよとそこから平安神宮の裏をぐるりと回って歩いた。9時半ごろ。神宮はそれほど混んでなかったが、七五三の子供らがたくさんいた。中学のときには入らなかった庭園を見ることにしたが、ここはお勧めポイントの一つだ。特に、池の中に橋が架かった東側の庭園が素晴らしい。ちょうどそこで結婚式の写真撮影をやっていたので、屋根に留まる鷺を写しながらぼんやりと欄干(?)に座っていた。

  今回は東山近辺を攻めようという気であったので、ここからは行ったことのない寺を巡ることにした。南禅寺に行く途中にふらりと寄った無鄰庵(むりんあん。この「りん」という漢字はIMEパッドでようやく書けた。今気づいたが、この手書き文字の認識機能は意外に凄いな。)もなかなか良い紅葉なので、混雑を嫌う方はぜひ一度立ち寄ることをお勧めしたい。南禅寺は人がごった返していた。境内はこれでもかと言うばかりに楓、銀杏の木で埋め尽くされ、以前春に行った東福寺のように紅葉の時期に来るべき(他の時期に敢えて行かずとも良い)寺の一つだ。特にここの特別拝観の庭はなかなか見事なので、ここもお勧めポイントの一つである。古い水道橋を見た後、永観堂へ向かう。ここの看板に「もみじの永観堂」と書いてあるとおり、ここも南禅寺に勝るとも劣らない境内の風景である。が、ここの庭にはもの凄い行列ができていたので、外側から眺めるだけで良しとした。

  11時半。そろそろ腹が減ってきたところである。永観堂の門前でたこ焼きを売っている集団がいたので、匂いにさそはれて20個食べた(旨いのでおかわりした)。ちょっと行くとクレープ屋があったので、そこでも衝動買いした。ここからは通称「哲学の道」と呼ばれる鹿ケ谷疎水道沿いの小道を北上し、その周辺の若天王寺、大豊神社、豊年院などを巡った。銀閣寺の参道に着くころには途中で旨いわらびもちを食べたにもかかわらず、歩き通しでだいぶ疲れていた。銀閣寺には中学生のとき時間がなかったか何かで行かなかったので楽しみにしていたのだが、あいにく改修工事中で見ることができなかった。あと2年くらいは見れないらしいので、注意が必要だ。それでも観光客が大勢押し寄せていた。
  4時半。そろそろ寺社の閉門の時間帯なので、宿へ向かうことにする。場所が分からないので、とりあえバスでず寝つつ四条烏丸まで向かい、京都で行きつけの漫画喫茶で場所を確認する。疲れてたので1時間ほど休憩する。バスで行くのが無難かと思い京都駅へ地下鉄で移動すると、市バスの乗り場は長蛇の列。あとで気づいたのだが、この時期は紅葉の夜間ライトアップがあるために主に東山方面へ京都近辺に散っていた観光客がどっと押し寄せる。そのため、バス、鉄道等交通機関が異様に混雑するのだ。そのため、宿に着くまで1時間半もかかった。哲学の道の中ほどにあるので、鉄道で南禅寺手前の蹴上まで行って徒歩で行くのがベストだろう。夕飯を近くの飯屋で食べて、疲れたので早くに寝た。
■11/23
  京都2日目。今日は鞍馬寺の方に行く予定だったので、宿で朝食をとって出町柳までバスで移動する。時刻は8時だったが、叡山電鉄はすでにかなり混雑していた。京都中心から離れるので穴場かと思いきや、そうでもなかったようだ。30分ほどかけて鞍馬駅の一つ手前の貴船神社駅に到着。観光客の多数は鞍馬駅で降りるが、たぶん一つ手前で降りたほうが良い。そこからバスで一寸山道を登って、貴船神社へ。水占いをやってみる(吉)。それほど紅葉がすばらしいということもなく、神社も観光情報誌で見るよりはこじんまりとしている。ここはやはり夜になって灯篭に火がともった頃が美しいのだろう。もしここに再び来るなら、その時は貴船に一泊するのが良いと思われる。茶店で団子を食べて、11時。これから鞍馬山を越えて山向こうの鞍馬寺へと赴く。所要時間が50分くらいでチャラ男でも登れるくらいのレベルだ。ただ、歩いたところ貴船側から登ったほうが、上りが少ない気がするのと観光客がうるさくない。

  鞍馬寺についてみるとなかなかの景色。紅葉も境内も美しく、山々の彩りと合間ってこれは良き場所である。相当腹が減ったので、参道の飯屋で京都らしい料理を食べる。隣の爺さんがビールを注文したので負けじとこちらもビールを飲む。ちょっと多すぎたのかふらふらになってしまって、気持ちの悪いまま叡山電鉄で鞍馬を後にしたのが、午後3時。
  このあと時間があれば曼殊院の方へ立ち寄ろうかと思ったが、酔いが激しいので四条まで出て普段行かない裏通りをふらふらする。そのうちに夜になったので宿へ。途中南禅寺に立ち寄ってどれほどの混雑ぶりか見てみると、ライトアップされた庭を見るのに200人くらい並んでいた。これは行くまい。夕飯はあてどもなく適当に歩いて見つけた大通りから少し外れたところにある小料理屋に入った。「おばんざいは何かありますか」「この時期はないんです」「湯葉はありますか」「売り切れです」「お好み焼きは」「小麦粉が切れてます」このように兎に角ないものが多かったが、適当にある物で作ってくれと言って牛スジの煮込みと豚ペイ焼き(小麦粉使ってるじゃん)、お茶漬けを食べた。ボトルキープに「三岳」があった。どうやら酒屋を通して何かつながりがあるらしい。イモ焼酎を飲んですっかり酔っ払った。この日も9時頃に寝てしまった。
■11/24
  京都3日目。今日は源光庵へ有名な丸い窓を見に行く。天気が悪いので10時に宿をチェックアウトし、四条で荷物をコインロッカーに預ける。北大路まで地下鉄で移動して、そこからバスで源光庵へと向かったのが午前11時。そこにある丸く切り抜かれた窓は何か仏教の悟りの境地だとか何とかを表したものらしい。観光客が多くやかましかったが、それを含めてもこの景色はすばらしい。窓から見える紅葉も程よく美しく、なにより窓枠の渋さが非常に良い。いつか和風の家を建てることがあったら、このような窓を置きたいものである。源光庵を出て、ちょっと歩いたところにある光悦寺に入る。ここも紅葉がなかなか良く、雨も降っていて濡れた紅葉も美しかった。バスで北大路駅に戻る。


ちょっと迷ったがやはりこの時期の大徳寺の高桐院に行きたいと思い、バスで引き返した。昼時でそこまで混雑はしていなかった。ああ、素晴らしい。去年はほぼ散りかけであった、奥に竹林を配した紅葉の庭が、その下を覆う一面の苔に雨露の重みではらりはらりと落ちてゆく紅葉の紅と黄色のコントラストが、なんともいえぬ風情を醸し出している。ここでも写真を撮ったが、腕のなさゆえに僕の感動を十分に表すことができなかったので、載せるのはやめる。すっかり僕は満足をして門前へ出る。午後1時で腹が減ったので、新しく出来たらしい門前のカフェに入って昼飯を食べる。「ここのランチが絶品だ」まず、炊き込みご飯でこれほど旨いものを食べたことが無い。そして、おばんざい一つ一つも僕には全く新しく、そして外の雨の冷たさを忘れるほど、温かな味わいだ。最後も満足のいく食事ができてよかったと思う。午後3時。二条城の方をふらふらと徘徊してから、いつもの烏丸四条の漫画喫茶で夜行バスの時間まで暇をつぶす。午後10時半。これ又いつものように四条通の吉野家で夕飯を食べてから京都駅に行き、バスに乗り込むのであった。
■11/25
  6時半に新宿に到着。おそろしく寒い。さて、気分を入れ替えて大学へ。
  

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