最近、夕方頃ブラウン管を独占している人物がいる。どのチャンネルを回しても奴がいる。俺のテレビは呪われたようにそいつを映したがる。
あの爽やかな歌が耳にこびりつき、寝苦しい夜には頭の中でリピートする。
しかし、俺はその寝苦しさすら快感に感じる。そう、それほどの魔力を持ったものなのだ!!。
その正体は「新日本ハウス」のCMであり、それの主演を張っているのが「吉“雪國”幾三」である。
このCMの魔力は並みの魔力ではない。CMの世界や心理学の世界である有名な話がある。映画の上映中に“コーラ”という文字を30コマに一回流したところ、観客のほとんどがコーラを飲みたくなったという、あの話である。いわゆる「サブリミナル効果」というやつで、この話をご存知の方は多いと思うが、「新日本ハウス」の魔力は、そのはるかに上を行き、CMソングという近代兵器で脳細胞一つ一つにリフォーム情報を刷り込み、30秒間で脳の記憶を司る組織“海馬”を新日本ハウス一色にしてしまうのだ。これはもはや“洗脳”と呼んでもいいだろう。
「新日本ハウス」の上層部は“一億総リフォーム化計画”を企んでいると言って間違いない。
以前はオウム真理教が、最近では北朝鮮が洗脳で話題になったが、なぜメディアは「新日本ハウス」の“洗脳”を取り上げないのかが不思議で仕方がない。
さて、このCMがブラウン管に登場したのはいつごろからだろうか。
筆者の記憶が正しければ、夏前くらいから流れているはずである。けっこうな月日が経っているにもかかわらず、バリバリ現役で活躍しているのである。CMを流す期間としてはかなり長いと思われ、テレビ番組で言うところの「2クール」は流れているのではないだろうか。全く同じCMが長期間に渡り流れていたものはあまり見たことがない(マツダのCMも負けずにタフである)。過去の代表的なものといえば、志村けん主演の「けんちゃんラーメン」ではないだろうか(「けんちゃんラーメン」はいつまでたっても“新発売”だった)。
しかし、つい最近になって「新日本ハウス」は味を占めたのか、ニュー・バージョンを発表している。やはり何十年とオープニングが変わらないドリフのメンバーのそれには及ばなかったようだ。できれば、最初のバージョンのまま頑張って欲しかったが、こうなれば第3弾、第4弾と作っていって欲しいものである。
「新日本ハウス」のCMソングを歌いつつ、自分の人生をリフォームしようかと思う今日この頃である。



